全地球防衛戦争―EDF戦記―   作:スピオトフォズ

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人型ロボットが活躍しうる設定を考えるのが大変でした!!

現実世界的に言えばゲーム中ままのコンバットフレームだったら間違いなく戦車の方が強いし、(コンバットフレームであの耐久力出せるなら戦車はそれ以上に装甲増やせる)射撃安定性も武装搭載量も戦車の方優れてるので、
フォーリナー由来の技術と、マブラヴから設定を拝借した『跳躍ユニット』に解決してもらいました!

ベガルタはEDF3、4、4.1から、ニクスはEDF5から、デプスクロウラーはEDF4と5から、ナイトクローラーはEDF:IRから、ティラノサウルスはEDF:IAから出典しました!
この世界では何と全て揃っています!!

ちなみに全てコンバットフレームというカテゴリです。
だってEDF5じゃコンバットフレームとか言いつつニクスしか種類いないから


設定資料集(コンバットフレーム)

 

 

●歩行戦闘車

 通称コンバットフレーム。

 搭乗式の強化外骨格。

 搭乗員の全身を包み込むよう装甲で保護し、爆発物などの危険から身を守りつつ、人間同様に活動する事が出来る。

 

 全高は3m程度。

 腕部と両肩部に二つずつ兵装を装備出来る。

 汎用性を追求し、腕部マニュピレータで武装を保持できる他、瓦礫撤去や塹壕構築も可能。

 機体内部機構に自動装填機構を盛り込んでいる為、両腕部に武装の搭載が可能。

 

 上半身は戦車の砲塔のように360度自在に旋回が可能で、旋回速度も戦車の砲塔と遜色ない性能。

 装甲厚は、正面胴体部分の搭乗員保護ユニット、腰部動力ユニットの一部のみ戦車並みの装甲を有しているが、他は軽装甲車程度しかなく、戦車と比較すると脆弱と言わざるを得ない。

 

 脚部は後述する跳躍の為に強力なサスペンションの役割を果たし、接地面にはタイヤやキャタピラに相当するローラーユニットが装備されている。(歩行戦闘”車”と呼ばれる所以でもある)

 ローラーユニットは360度横軸を回転可能で、その最大速度は時速60km程度となっている。

 背面に大型の跳躍(ジャンプ)ユニットを装備しているが、重量や推進剤の容量の為、飛行は短時間しか出来ない。

 

 都市部のような障害物の多い地域での戦闘を目的として開発された。

 実戦配備はフェンサーよりも古く、フェンサーの前身であるPAギアと呼ばれる軍用強化外骨格の発展案の一つとして挙がっていたものを採用された。

 

 PAギアは古くからその構想自体は存在しており、EDF発足の四年後、1999年にEDF内で運用開始された。

 構造は兵士に外骨格を取り付け簡素なものだった為、防御性能は生身の兵士と大差なく、運用開始から二年後すぐに、PAギア拡張・強化計画『PAES-X計画』が開始された。

 

 いくつかの強化案のうち、有効であると認められ採用されたのが、

 PAギアを単純に大型化、重装甲化した試作機BM-X、

 PAギアを中心として全身を複合装甲で覆う試作機CF-Yの二案。

 

 だが試作機CF-Yは制作を進めるうち多機能化、大型化してしまい収拾がつかず、機構の単純さで優った試作機BM-Xが先に完成する。

 

 試作機BM-Xはその後、PAギア拡張ユニット、BM-01”ベガルタ”として2001年に試験的に運用された。

 

 手足の延長としてPAギアの発展となる四肢大型スレイブユニット(人間の手足に追従して運動する機械式の腕部や脚部)と、腕部ユニットに接続される左右二つの武装、そして簡易噴射(ジャンプ)ユニットも搭載され、短時間であれば跳躍が可能だった。

 

 また兵士の体正面を覆う前面装甲が追加され、搭乗員の保護も抜かりはなかった。

 ただ機体の軽量化を図る都合で、配線や油圧ホースが一部露出する状態での試験的実戦投入となった。

 

 そして翌年2002年、アフリカ某国での政変を受け、国連からの要請により初のEDF紛争介入が行われ、その中でベガルタ20機が試験的に実戦投入された。

 

 対戦車ロケット砲、三銃身ガトリングガンで初陣を迎えたベガルタは、しかし視認性の悪さ、窮屈な操縦席、鈍重な動作から、前面装甲を外して使う兵士が多く、

 またスレイブユニットの操作性が悪く、非常時を想定した操縦桿やペダルを使用した操作方法に切り替えて使用する兵士が殆どだった。

 

 堅牢、高出力による大型兵器の使用で、戦車やヘリの撃破報告が相次ぐが、同時に負傷、死亡した兵士は16名と惨憺たる初陣となった。

 

 原因は兵士が独断で前面装甲を外したのはもちろんだが、あまりに鈍重な機動性は戦場では単なる的になりかねない事が大きかった。

 またかねてよりあった二足歩行兵器自体への疑問視が噴出した上、(装甲厚、燃料・兵装搭載量、前面投影面積、操縦快適性、機動性、費用対効果全てが戦車より劣っている)本計画の中心に近い人物の中に、光学の予算を私物化し、ロボット兵器を熱烈に望む所謂ロマン志向(EDF兵器設計局に蔓延る、実用性を無視したSF兵器や巨大兵器を実現したがる開発方向性)を持つ開発者や責任者が複数人いたことが判明し、死亡した兵士の責任を取り辞職に追い込まれた。

 BM-01は以後量産される事は無く、この惨憺たる初陣を以って『PAES-X計画』は凍結されてしまった。

 

 しかし辞職された開発者の一部は執念を燃やし、日本のEDF兵器提供契約を結んだ軍需企業FUJIインダストリーズがそれを拾った。

 同社が持つ精密制御技術とEDFから一部提供されたフォーリナー由来の技術(EDFは、1978年に発見した南極大陸の遺物”ボストーク・レリック”を解析し、その内危険度・影響力が少ないと判断した技術を一部民間軍需企業に公開している)に加え、辞職したBM-01の開発者及び凍結された『PAES-X計画』の研究者が違法に持ち出した設計データと、実戦時の問題点を洗い出す。

 

 機動力の向上を主眼に研究・開発は進み、可動式跳躍推進装置、のちの跳躍(ジャンプ)ユニットの試作型を完成させるまでに至ったが、(のちにPAギアの短距離噴射装置と技術的融合を果たし、フェンサーにも採用された)

 EDF当局に機密データ持ち出しを暴かれ、研究者は逮捕された。

 

 だが捜査を進めるうちに跳躍ユニットの原型が極めて完成度が高い事が判明し、研究者は例外的に釈放。

 その跳躍ユニットで機動性を高めた新たな試験機を作製するべく、『PAES-X計画』が再始動した。

 

 しかし前回大敗を喫した試作機BM-01”ベガルタ”の再開発の許可は下りず、もう一方の計画、試作機CF-Yを再始動する。

 

 BM-01から提供された技術や新開発の機動システム『跳躍ユニット』、実戦データをふんだんに取り入れ、技術面を克服したCF-Yは、ベガルタより実に七年遅れでついに完成の日を迎えた。

 

 名をCF-01”ニクス”と改め、PAギア運用から10年後、2009年にEDFにて運用開始された。

 操縦席にはPAギアが内蔵され、ベガルタの恩恵である追従性スレイブユニット方式を採用している。

 

 だが基本動作はほぼコンピューター制御で、ベガルタと違い、操縦性は快適。

 腰部につけられた跳躍ユニットと、脚部のローラーユニットによって軽快な三次元機動が可能で、従来の兵器にはない立体的な機動が出来るようになった。

 

 PAギア拡張案としての『PAES-X計画』はこうして完成を迎えたが、終わってみればあまりに兵器形態、運用方法が違う為、新たな兵器カテゴリ『歩行戦闘車(コンバットフレーム)』として発展していく事になる。(その為PAギア拡張計画は引き続き継続し、のちに跳躍ユニットや自動装填機構などを引き継ぎ、正当進化であるフェンサーが現れる)

 その為現在でも、一部のコンバットフレームの操縦席は簡易的なPAギアが内臓されており、これは万が一機体が破損して脱出不可能になっても自力でハッチを破壊して脱出できるように設計され、かつ降りた後も強化外骨格兵として戦闘が可能。

 

 戦車とフェンサーの中間的存在で、高性能なフェンサーが量産された今、その役目は終わったかに見えたが、

 

 古くからの技術蓄積によって低コストになった量産体制や、整備性、

 同じ理由による派生機体の豊富さ、仕様変更による作戦への柔軟性、

 搭乗員保護ユニットの重装甲化や、内部の軽装PAギアによる兵士生存性の高さ、

 跳躍ユニット、ローラーユニット、上半身の旋回性によるフェンサー以上の機動自由度の高さ、

 大型化による携行弾数、大型砲の搭載、高出力の火炎放射など使用者に危険のある武装可能による戦闘性能の高さ、

 

 などの理由により、現在も豊富な機種が最前線へ投じられている。

 構造が単純化されたものによっては、戦車より安価で使いやすいと評判な話まである。

 (それゆえ、コンバットフレームの中でも高価高性能と知られたニクスシリーズが中東の武装組織に流れた事実はEDFを震撼させたし、その機体がたった一人のフェンサーに三機も撃破されたという事実は関係者に衝撃を与えた)

 

 歩行戦闘車中隊として、定数12機で各師団に配属されている。

 

 

●ニクス・シリーズ

 コンバットフレームの中で最も生産された傑作。

 2009年にEDFで採用されて以来、EDF歩行戦闘車部隊の中核を成す。

 豊富な武装や拡張性、洗練された戦闘用OS、確立されたメンテナンス性など、単純な戦闘能力以外でも優れている。

 ただし、初期型はOSが高性能かつ複雑な為、通常兵器に比べると立ち上がりに若干の時間が掛かるため、奇襲には弱い。

 古くから運用され続けているが、その基本性能は常にアップグレードされ、旧式の型落ち(といっても数年前)とは比べるべくもない性能。

 

・ニクス汎用型

 A型、B型、C型と徐々にアップグレードされているニクスの汎用型。

 重量制限さえクリアすればニクスの全ての武装が着脱可能。

 EDF機甲部隊に最も多く配備されている。

 また非常に扱いやすく、熟練者以外に広く好まれているコンバットフレームの代表。

 

 

・ニクス・レッドタイプ

 近接高機動仕様。

 各種関節と脚部出力、推進剤を調整して機動力に特化したタイプ。

 散弾砲と火炎放射器を標準装備しているが、武装は換装可能。

 脚部は移動に特化している為、大型の砲などの重武装は搭載不可能。

 

・ニクス・キャノンタイプ

 重装甲砲戦仕様。

 長距離用各種センサーの追加や脚部の耐衝撃性、重武装増加による機動力低下を補うための重装甲などの調整を行われたタイプ。

 火力と装甲は完全に戦車の下位互換だが、汎用型と比べ機動性が悪いとはいえ脚部ローラーユニットでの車輛走行の他に、主脚走行と跳躍も可能なため乱戦下での生存率はキャノンタイプの方が圧倒的に上だった。

 重装甲目標も貫通可能なヘビーリボルバーカノン、

 連射可能な対戦車ロケット砲リボルバーロケットカノン、

 高性能センサーによる長射程と高い命中率を誇るスナイパーカノンなどを装備できる

 

・ニクス・グレネーダータイプ

 重装甲爆装仕様。

 爆発物による巨大生物の単騎面制圧を主眼に調整された。

 爆発物の近距離使用に耐える為機体を重装甲化、更に接近戦も求められるため機動力も必須であり、共存の難しい双方を両立させている。

 また肩部にエクスプロージョンと呼ばれる専用装備が固定されている。

 複数の榴弾を拡散発射させ、自身をも爆風に巻き込みながら近~中距離の巨大生物を一掃する。

 

・ニクス・ミサイルガンタイプ

 軽量対空戦仕様。

 センサー類を対空用に換装し、マルチロックオン機能を標準装備している。

 肩部に多目的ミサイルコンテナ、腕部には対空型リボルバーカノンを装備。

 対空型リボルバーカノンは、弾種が近接信管に対応しており、目標の近くを砲弾が通過しただけで弾けてダメージを与える。

 地上に向けても斉射可能で、対地対空問わず広く活躍する。

 

●ベガルタ・シリーズ

 コンバットフレーム、という名称が出来る以前の原型機。

 アフリカに派遣された部隊での大損害は、計画を凍結させるほどの衝撃を与えたが、のちにニクスと比較した兵装搭載量と装甲厚が再評価され、2012年にBM-02『ベガルタM2』として正式に採用された。

 火力と装甲を生かしての拠点防衛用、強襲上陸用として運用されている。

 その火力と装甲という点では戦車に遠く及ばないが、構造的・重量的に戦車には不可能な三次元機動が、可能であり、戦車にはない強みがあった。

 

 当初、コンバットフレームの三次元機動は軍関係者にそれほど受け入れられていなかったが、いざ試験や実戦で戦果を残すと、それまでの批判が嘘のように受け入れられ、今ではEDF陸軍にとって欠かせない要素となっている。

 それを受け、各国でEDFに三次元機動兵器の技術提供を求む声が膨れ上がったが、EDFは”新概念兵器は、既存の人類間戦争の激化を招く恐れがある”として、技術提供を拒否した。

 これを受け一部ではフォーリナー由来技術の独占だ、と問題にもなった。

 しかしEDFに後れを取るまいと、各国は躍起になって三次元機動兵器の開発にいそしんでいる、その影響で、後述するナイトクローラーのようなEDF先端技術のコピーやジャンクの盗難が相次いだ。

 一方でニクスはミサイル兵器に弱く、よほどの熟練でもなければ脅威にはならないという声もある。

 

 また、敢えて人型を取る必要も無く、PAギア強化案からの流れを捨てて、戦車をベースに三次元機動兵器を開発するという計画もあった。だが従来のままでは車体重量は重すぎ、軽量化を極限まで行えば装甲はコンバットフレームよりも薄くせざるを得なかった。

 車体直下と各部に、コンバットフレームと似た跳躍装置を取り付けようとしたが、コンバットフレームのような脚部をバネのように反動を付けて加速する動作が無いと、軽快な三次元機動は不可能だった。

 つまり戦車に脚を付けろという事だが、そこまでやるとコンバットフレーム、特にナイトクローラー等と大差ない姿となり、逆に人型が理想的な姿と証明する形になった。

 

 なおニクスシリーズは主兵装として薬室を回転させるリボルバーカノンを使用しているが、こちらは砲身を回転させるガトリングカノンを採用している。

 

 リボルバーカノンは、一つの砲身と回転する複数の薬室を持つ機関砲だ。

 ガトリングカノンと比較した利点としては、砲身が一つなので構造が簡素で軽量化が可能な上精度が高い、速射が可能で無駄弾が少ないのが上げられる。

 故に、市街地戦闘を主に運用されるニクスに採用された。

 一方ガトリングカノンは、六本の砲身を回転させるため構造が複雑で砲システム自体や弾薬の重量が嵩む。

 砲身の回転は精度の悪化を招く半面、短時間で大量の弾丸をばら撒くことに向いている。

 その為、元々それほど高度な機動戦が期待できないベガルタ向けの武装として採用された。

 

 

●ナイトクローラー・シリーズ

 ニクスシリーズ、ベガルタシリーズで発達した技術を盗用し、テロリストや非正規武装組織が有り合わせの部品で独自に作り上げられた二足歩行兵器。

 正式名称はなかったが、武装組織がダークブルーに塗装された機体で夜襲を好んで行っていたことから現地EDFがそう呼んでいたものが正式名称になった。

 ただEDFが正式開発した訳ではない為、型式はない。

 

 その大きな特徴としては、他二種にあった腕部が廃止され、搭乗員保護ユニットに直接武装を施した事。

 要するに二本足の上に搭乗部である腰部、その上に小さな砲塔を載せたような形である。

 跳躍ユニットは装備されていないが、逆関節の脚部は軽快な歩行性能を誇る。

 EDF公式は一切かかわっていないが、EDF以外の優秀な”野良”科学者・研究者がいたことを世に示した。

 

 有り合わせの部品で作ったため武装は様々なものが取り付けられるように設計されており、ニクス以上にバリエーションが豊か。

 のちにその機体を接収したEDF技術者は拡張性の高さに驚いたが、地域や製造工場によって微妙に仕様が異なり、ナイトクローラー自体をEDFが量産する事は無かった。

 

 しかしそのデタラメな設計を一部の軍人は高く評価し、後述する別機体を新規設計するに至った。

 

 武装は非常に豊富かつ他兵科との互換性に優れ、車輛用の20mm機関砲や対空砲、歩兵用の擲弾筒、ロケットやミサイル、戦車の主砲やニクスのリボルバーカノンまで様々なタイプがある。

 後にEDFがフォーリナーに追い込まれ始めると、EDFは世界中の民間工場などで量産されるようになったナイトクローラーを正式に”購入”し、更にナイトクローラー専用の肩部大型武装ユニットを開発し、40mm重機関砲、ワイバーンロケット砲、ビームパイル、ファフニールロケットなど次世代の重武装を装備して前線を張る頼もしい兵器として活躍するようになった。

 

●ティラノサウルス・シリーズ

 EDFがナイトクローラーの活躍を受けて、その設計を元に新規開発したコンバットフレーム。

 腕部を廃し、ナイトクローラーと同様に搭乗員保護ユニットに直接武装を取り付けた。

 脚部も歩行性能に優れる逆関節を採用し、跳躍ユニットこそないものの機動力や走破性能はニクス以上に高い。

 武装は25mmチェーンガンと、105mm滑腔砲の固定武装になっている。

 チェーンガンとは、ローラーチェーンを外部動力と結合し、機関部を稼働させて発射する機構の機関砲全般の事で、ガトリングガンと違い砲身が一本の為発射速度は劣るが、リボルバーカノンのように不発弾があっても電動で排出する機構になっている。

 これにより継続的な弾幕を低コストで維持する事が可能で、大量のティラノサウルスで形成された弾幕を見る事が大戦後期には多くなった。

 機体調達の安さに起因するコストパフォーマンスの良さと、小型軽量による輸送コストの良さ、機動走破性の高さなどが優れている。

 特に最も初期から量産された機体、レックスは、世界各地で多く見られ、コンバットフレーム=ニクスという常識を覆した。

 

●デプスクロウラー・シリーズ

 EDFがインセクトハイヴ攻略に向けて開発した四脚地底戦車。

 インセクトハイヴは、その巨大な地上構造物に目が行くが、地下にはまるでアリの巣のように張り巡らせた地下巣穴が存在する。

 この地下巣穴は縦横縦横無尽に広がっており、これを通常の車輛で踏破するのは困難を極めた。

 そこで地底攻略用戦車として、デプスクロウラーが造られた。

 それまでのコンバットフレームとは大きく異なり四足歩行型で、脚部には接地面を吸着する”物理境界面吸着装置”が装備されている。

 これは巨大生物の驚異的踏破能力(ビルの壁面だろうが巣穴の天井だろうが難なく張り付いて移動する)を分析した結果得られたフォーリナー由来の技術だ。

 また跳躍ユニットこそ装備していないが、四脚をバネのように使ったステップやジャンプ力で機動性は軽快。

 脚部システムにβ型の人工筋肉を使っている等と噂されているが、真偽は不明。

 

 武装は固定武装のFK2000ガトリング砲の他、コンパクト・キャノン、ラピッドバズーカ、スナイパーキャノン、ヘビーショットガン、インシネレーター、バーストキャノンなどがある。

 

 また、地底用に開発されたが地上での運用も当然不可能ではなく、戦車と違って装甲は薄いが前後左右と縦横無尽に機動し、ビルの壁面にも張り付ける自由度を好んで敢えて地上で使う兵士もいるとか。

 

 


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