全地球防衛戦争―EDF戦記―   作:スピオトフォズ

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久々の更新、なんとかできました!


幕間2 東欧戦線①:東欧三重防衛線

 

 7月24日にモスクワ核攻撃作戦『ヴァシレフスキー作戦』が敢行された。

 インセクトハイヴの倒壊と巨大生物群の殲滅を成し遂げるも、撃墜に至らなかったレイドシップと、予想以上に地下で繁殖していた巨大生物が広範囲に拡散する事態となった。

 巨大生物は大きく三方向に分かれて進撃。

 

 三つのうち最大勢力は東進し、ニジニ・ノヴゴロド方面へ西露戦線を構築。

 もう一方は北上し、トヴェリ州を通過しサンクトペテルブルク方面へ北露・北欧戦線を構築。

 そして三つのうち、規模は大きくないものの、広く薄く広がった戦線。

 それがやがて、東欧・中東戦線を構築してゆくことになる。

 

 ヴァシレフスキー作戦直後、巨大生物群の大移動を確認したサンクトペテルブルクのロシア連邦軍参謀本部及び西部軍管区司令部は、限られた戦力で全ての巨大生物群の進撃を押しとどめなければならなかった。

 だが、西部軍管区の殆どの戦力は、進撃規模の大きな西露戦線・北欧戦線に割り振られた。

 西露戦線には、国内人口第五位に位置する120万人の済む大都市、ニジニ・ノヴゴロドや、その向こうにカザン、エカテリンブルグ、チェリャビンスクなどのロシアを代表する大都市が連なる為、突破を許すわけにはいかない。

 北欧戦線も同様で、首都モスクワが滅んだ今、首都機能や軍指揮系統を司るロシア第二の都市サンクトペテルブルクも絶対に守らねばならなかった。

 北欧戦線は北欧諸国の援軍が期待できたが、そこにはロシア北方艦隊司令部も近く位置するので、防御を手薄にする訳にはいかない。

 

 そして東欧戦線だが、こちらは近郊にロシアを代表するほどの巨大な都市は無く、10~50万人規模の都市が点在しているのみである。

 そして大前提として、こちらに向かった巨大生物群は少なかった。

 更に、こちらに向かったレイドシップは”一隻も”確認されなかった。

 

 その理由は諸説あるが、上記の二方面にはロシアを代表する都市があった為、避難する民間人や防衛の為に集結した戦力、そして数多の資材や燃料が必然的に集まった。

 それを追うようにして、巨大生物の大進撃が発生したのだ。

 

 それに比べ東欧方面、南部方面に移動する人も資材も比較的だが少なかった為、比例して巨大生物の進撃も控えめであった。

 

 とにかく、そんなわけでこの地に割り当てられた戦力は面積と比較すると極わずかなものになった。

 その穴を埋めるかのように、EDF西露方面軍-第四軍は指揮下の第六軍団第241陸戦歩兵連隊を急遽編成し、モスクワより南西102kmの都市であるカルーガ州オブニンスク周辺に移動、周辺都市の防衛を命じた。

 

 オブニンスクの人口は10数万人。大都市というには物足りない規模である。

 しかしロシアを代表する「科学都市」であり、世界最初の商用原子力発電所”オブニンスク原発”も存在するなど、西部南部方面にとってはモスクワに近い重要拠点だ。

 

 ――8月1日未明。 

 オブニンスクに配置されたEDF第241陸戦歩兵連隊は、懇願を続けてなんとか取り付けたEDF空軍第五攻撃航空団のDE-202”ホエール”の援護の元、中隊単位で分散し巨大生物との戦端を開いた。

 

 その戦闘の様相は、同時期に行われた『トヴェリ防衛作戦(ヴィリーキィ・トヴェリ)』やヴラジーミル防衛戦に比べるべくもなく小規模なもので、ロシア連邦軍参謀本部やEDF西露方面軍司令部からはまるで注目を集めなかった。

 オブニンスク周辺の数倍から十数倍の大群が、その二か所では猛威を振るっており『それどころではない』状況が上層部の思考リソースを割いていた。

 

 しかし僅かな戦力で巨大生物群を撃退し続けた事は称賛されるべき行為であり、戦況俯瞰(ふかん)図からでは分からない小さな地獄がそこには確かに存在した。

 日に日に悪化する戦況で、兵士も物資も足りない状況だが、地中海・黒海を経由してアフリカ方面や後方国家から届く戦略物資は、オブニンスクに僅かに置かれる以外は全てサンクトペテルブルク方面、ニジニ・ノヴゴロド方面へ流れて行った。

 

 そんな状況で彼らはひと月、ふた月と戦線を一度も後退させる事なく持ちこたえさせた。

 しかし日に日に旧モスクワ・インセクトハイヴ跡地から湧き出る巨大生物は増え始め、その事に関心を引かれたEDF戦略情報部は恐ろしい結論を出した。

 

 地上に(うずたか)(そび)え立ち、核の炎で倒壊に追い込んだ異形の地上構造物は巣の半分でしかなく、もう半分は地中に在り巡らされた”蟻の巣”である、と。

 そしてその報告に前線指揮官が青ざめてからほどなく。

 

 ――10月19日、オブニンスクより北方31kmの小都市『ナロ=フォミンスク』近郊で大規模地中侵攻が発生した。

 第241陸戦歩兵連隊本部はすぐにニジニにいる第六軍団に応援要請を緊急入電したが、向こうは向こうで激戦の真っ最中だったので援軍は断られた。

 第241陸戦歩兵連隊は直ちに総力を結集し、オブニンスクで迎え撃つ。

 

 そこで彼らが見たものは、地表を埋め尽くす”黒い津波”だった。

 奮戦虚しく、オブニンスクを二ヶ月にわたって維持し続けた彼らは半日と経たず波に攫われてしまった。

 

 ――10月20日、オブニンスクに都市機能維持の為残っていた2千人が逃げ惑いながら、巨大生物の餌食となった。

 ――10月22日。

 オブニンスクが巨大生物によって更地にされている間、EDF南極総司令部はモスクワ南部オブニンスクの現状に強い危機感を覚えた。

 現在、その地域にレイドシップの姿こそ無いものの、EDFスカウトチームによって計測された個体数は凡そ10万体に上る。

 しかも、爆発的増加こそないものの旧モスクワ・インセクトハイヴ跡から噴出を続けており、数は増加の一途を辿った。

 ここでこの大群を放置すれば、オブニンスクが更地になった後、周辺の巨大生物は一気に拡散し、ベラルーシやウクライナなどの東欧方面が危機的状況に晒される。

 

 更に10月22日の西欧では、10月6日に発生した『ノルマンディー上陸阻止作戦』の大敗を機に瓦解したフランス軍を援護する為、欧州各国軍を含む欧州連合軍やEDF欧州方面軍がかなりの戦力を割いている為、この背後を突かれる形になるのはヨーロッパ東西双方が陥落の危機に陥る事を意味する。

 また、ロシアにとっても、モスクワ南部に位置する黒海周辺を押さえられれば、貴重な海上輸送手段の一つを失う事を意味し、内陸部の継戦能力の喪失に繋がる。

 その為、今やモスクワ東南部――東欧戦線の構築もロシアと欧州、そしてEDFにとって無視できない緊急課題となった。

 

 しかしながら北欧戦線、西露戦線に注力しているロシア連邦軍西部軍管区やEDF西露方面軍は既に余力はなく、ロシア軍全体を見ても後退を続ける西露戦線の背後に控える中央軍管区や、中国・モンゴル方面からの侵攻に備える東部軍管区の戦力を動員する訳にもいかない。

 唯一動員できるのはロストフ・ナ・ドヌーを拠点とする南部軍管区だったが、むしろ黒海周辺を失いたくないロシアにとって彼らは最後の砦となるもので、戦力の動員に消極的にならざるを得なかった。

 

 そこでEDF南極総司令部は、ロシア国内東欧方面に、ポーランド・ウクライナ・ベラルーシを中心に展開していたEDF欧州方面軍第五軍-第四軍団をロシア国内に派遣した。

 更に欧州連合軍の一部や、東欧諸国の各国正規軍も独自の連合軍を形成しロシア国内に”積極的国防”の名目で侵入した。

 

 一刻の猶予も無い迅速な行動が必要であったため正規の手続きは行われず、緊急的に総指揮権を掌握したEDFの”全地球防衛戦略”に基づいた命令により、ロシア連邦政府の許可なく行われた領土侵犯であったが、防衛力が足りず自国民と都市、領土が侵されていく様を見る事しか出来ないロシア連邦軍にとっては、まさに救いの手であった。

 

 この動きに対し、「EDFや東欧に防衛を任せて、自分達は黒海から動かないだと? 恥を知れ!」などかなり過激な声が南部軍管区内部の将兵から噴出し、ロシア連邦軍南部軍管区は第11独立派遣任務旅団を編成し、西部軍管区の管轄地に順次派遣されていった。

 

 ともあれ、そんな様子で二日後10月24日には、ロシア国内に三個軍団規模、総勢10万人以上の戦力が新たに終結した。

 総指揮権はEDF欧州方面第五軍-第四軍団司令部が掌握し広域に”東欧戦線”を造り上げる。

 

 巨大生物は万単位の梯団を数個形成し、西から『スモレンスク州』、『カルーガ州』、『トゥーラ州』に広く分散しつつ西進・南進する動きを見せた。

 

 これを事前察知したEDFは迅速に『スモレンスク州東部ヴァジマ』-『州都カルーガ』-『トゥーラ州東部ノヴォモスコフスク』の三都市間に『東欧第一防衛線』を構築。

 また『東欧第二防衛線』を『スモレンスク州中部サフォノヴォ』-『州都リペツク』の二都市間、

 『東欧絶対防衛線』を『州都スモレンスク』-『州都ブリャンスク』-『州都オリョール』-『州都ヴォロネジ』の四都市間で三重に渡り構築した。

 

 これらの強固な”東欧戦線”と、十数万体にも上る巨大生物群、その内最大規模4万体で構成される梯団が、『州都カルーガ』へ大進撃を始める。

 またその他の梯団も『ヴァジマ』や『ノヴォモスコフスク』に同時期に進撃を開始し、『東欧第一防衛線』は全体が戦火に包まれた。

 

 欧州を拠点とするEDF第三空軍は、予備として温存されていた第七戦略爆撃航空団の全翼爆撃機『EB-29Mミッドナイト』や戦術爆撃機『EB-22Kカロン』、そしてかき集めた戦闘爆撃機『KM-6Eカムイ』を総動員し、オブニンスクから東欧第一防衛線にかけての平野を絨毯爆撃した。

 

 フランス方面で大半を押さえられていた爆弾類だったが、EDF欧州第四軍団兵站部は半ば横から掠め取るような形で兵站物資を確保し、また中東方面、アフリカ方面からも空路・海路を使って武器弾薬の補充を行った。

 しかし、航空爆撃だけで全ての巨大生物を片付けるには爆弾類が足りない事は明白だった。

 

 そして10月25日、『州都カルーガ防衛戦』が始まった。

 EDF第221機甲師団の『E551ギガンテス』、『E441ヨルムンガンド』などの戦車部隊に混じり、ウクライナ、ベラルーシ陸軍の『T-80Uオプロート』や『T-72ウラル』、ポーランド陸軍の『レオパルト2A4』、そしてロシア南部軍管区の『T-90ヴラジーミル』などの戦車戦力の砲撃や、各種歩兵部隊、その他戦闘車輛の一斉攻撃が巨大生物群を迎え撃つ。

 

 対巨大生物戦に於いて戦車戦力は、攻撃力、防御力の面で非常に有効であり、主砲は数体の巨大生物を貫通し、多少齧られたり酸で溶かされたりしてもある程度は耐え、中の乗員が無事脱出する余裕も状況によっては得られた。

 

 ただし、市街戦では機動力の面で劣り、一歩間違えば大損害を出す可能性を孕んでいた。

 巨大生物の平均時速は60km/hに達し、非常に瞬発力があり一瞬で平均時速に達する。

 脚部はマイクロレベルの鉤爪状の体毛に覆われ、どんな壁面でも重力を無視して駆け上がり、その際にほぼ速度の低下が無い。

 方向転換も素早く行われるため、個々を狙って砲撃を命中させるのは困難だった。

 また戦車の加速度や車体・砲塔の旋回速度的に、背後に回られると迅速な対応が困難だった。

 

 もちろん、それをカバーするのが歩兵の役割であり、当然カルーガ防衛戦にも大量に投入されたが、結果は悲惨なものだった。

 巨大生物は、素早い割には甲殻が厚く、装甲車輛がビルの壁面を素早く駆け上がっていつの間にか回り込んでいるようなものだ。

 その為、ウクライナ・ベラルーシ・ポーランド軍の小銃では複数人で囲んで一斉射撃でようやく一体倒せるレベルの戦力差があった。

 対戦車ロケット弾や分隊支援火器などの重機関銃があってようやく戦いになるところだった。

 

 大して、EDFの小銃で使用される6.66mmEDF徹甲弾は、設計の段階で対人を想定せず、対物貫通力と非人道殺傷力に特化した弾丸を使用している為、対人用小銃兵器よりは有効であった。

 しかしそれでも弾薬類の根本的不足があり、EDF兵士たちも多くの犠牲を出してしまう。

 

 三日後の10月28日、カルーガの戦闘参加部隊は全戦力の凡そ半数を喪失した。

 本来戦闘継続困難な状況であり、撤退する所だが、まだ『サフォノヴォ』=『リペツク』間の『東欧第二防衛線』の防衛体制が充足していない為、EDF欧州第四軍団司令部は撤退を許可しなかった。

 また、背後には未だ多くの民間人が避難中であったため、まだここを抜かれる訳にはいかなかった。

 

 部隊は、『州都カルーガ』南部を流れるリカ河北岸の市街を全て放棄し南岸まで撤退し、川を簡易防衛線にして更に迎撃を行った。

 だが巨大生物の活動は水中でも衰えるどころか難なく河を踏破し、南岸に陣取った連合軍を苦しめた。

 

 しかし、巨大生物も徐々にその勢いを弱めていた。

 その理由は……皮肉なことだが、リカ河北岸に残してきた負傷兵や避難が間に合わなかった民間人たちを巨大生物が襲い、”食事”に夢中になっていたからだ。

 人も物も構わず都市ごと貪り尽くす”暴食の権化”に向けて、絨毯爆撃や面制圧砲撃が降り注ぐ。

 足を止めた巨大生物を、建造物や民間人ごと吹き飛ばし、人類は多くの巨大生物を駆逐したが、その代償はあまりにも大きく、将兵の心に重く圧し掛かった。

 

 月が替わり、11月3日。

 防衛線東部の都市『ノヴォモスコフスク』が巨大生物の地中侵攻を数度にわたって受け、連絡を絶った。

 その直前、ノヴォモスコフスクの部隊を指揮していたEDF第143機甲師団司令部は『我ら残存戦力なし。よって最期の抵抗を試みる。人類に栄光あれ』との通信を残し、司令部ごと玉砕した。

 

 『ノヴォモスコフスク』陥落の直後、街に入りきらなかった巨大生物群は万単位の二個梯団を形成した。

 一方は西進。西方約50kmの『州都トゥーラ』に殺到し、十分な戦力が確保できていなかったそこでは虐殺が行われた。

 もう一方は南下し、南方30kmの都市『ボゴロジツク』に襲来した。

 住民の避難はほぼ完了していた為、砲兵部隊の身が都市後方に陣取るのみの戦力だ。

 18世紀フランス風の新古典主義建築の残る美しい街並みや宮殿は、黒く醜い異形の怪物に蹂躙を受け、成すすべなく破壊された。

 都市を餌に釣るかのようなそうした行為で巨大生物を誘い、集まった所で都市全域に砲兵の全力砲撃が襲う。

 奇跡的に巨大生物の食害を免れた『カザンの生女神(しょうしんじょ)聖堂』も、その歴史の積み重ねは脆くもここで途絶える事となった。

 

 11月7日。

 『州都トゥーラ』で虐殺を行った3万体の巨大生物は、うち2万体が更に西進、カルーガ州に進入し『州都カルーガ』を目指して突き進む。

 『州都カルーガ』で戦闘するリカ河南岸の部隊は防衛困難を宣言し直ちに撤退の動きに入った。

 撤退の際、EDF先進歩兵であるウイングダイバー部隊とフェンサー部隊が殿となり撤退を支援する手はずだったが、「貴重な先進歩兵をみすみす失う真似はしたくない」と、東欧諸国の戦車部隊が殿としてEDFに代わり、犠牲を受け入れた。

 それは、東欧諸国からここ『州都カルーガ』に赴いた東欧諸国の戦闘部隊に全滅を意味する代わり、EDF戦力とロシア南部軍管区戦力の温存を図る一手であった。

 

 主力部隊の撤退を確認した後、背後に控えていたEDF欧州第91軍団砲兵任務群の全力砲撃が行われた。

 先ほどまで共に戦っていた戦友ごと容赦なく砲撃に晒され、炎上する都市を見てEDF将兵は涙を流し、無言でただただ敬礼を捧げる。

 彼らの挺身をEDF将兵はしかと受け止め、先に逝った彼らの祖国を、命を懸けて護ると心に誓い、『東欧第一防衛線』を後にした。

 

 11月8日。

 『トゥーラ州ノヴォモスコフスク』、『州都カルーガ』の陥落を受けて、奮戦中だった『スモレンスク州ヴァジマ』の戦力も孤立を避ける為後退した。

 『東欧第一防衛線』は放棄し、『東欧第二防衛線』の戦力に統合される事となった。

 

 第一防衛線の奮戦により、二週間の時間を稼いだおかげで第二防衛線は、万全とはいかないまでも強固な防衛体制を確立することが出来た。

 

 巨大生物は再び梯団を1万単位程度に分割し、南下・西進を図る。

 それを迎え撃つのは、EDFが敷設したC型地雷原と、自律銃座(セントリーガン)ZE-GUN陣地だ。

 一見盤石な構えではある。

 がしかし、第一防衛線の戦いで失ったのは全将兵12万人のうち半数近い5万人に上る。

 加えて航空爆撃用の爆弾や砲兵の弾薬はこの時点で割り当てられた六割を消費しており、決して堅牢とは言えない。

 一方巨大生物は1万以下の梯団が3つ、2~3万単位の梯団が2つと、全域で約8万体ほど概算で計測されている。

 確実に減らしてはいるが、やはり定期的に旧モスクワ・インセクトハイヴからの増援が訪れるようで、思ったほど減らせてはいない。

 

 11月9日。

 『州都カルーガ』から南下した最大勢力2万6千体に巨大生物梯団が、『ソセンスキー』=『スヴォーロフ』間約35kmのZE-GUN陣地に接敵する。

 この時を持って、『東欧第二防衛線』の戦いが幕を開けた。

 

 他の場所でも同様に、第一防衛線が稼いだ時間を使ってEDFが敷設したZE-GUN陣地で戦闘が起こった。

 そして機関銃座で巨大生物の足を止めている間に、砲兵や戦車部隊の砲撃が絶え間なく行われた。

 航空爆撃に関しては、爆弾不足が深刻なため再び中東・アフリカ方面の補給や工場での生産を待っている所だ。

 

 全地球防衛戦略的に言えば、戦力の逐次投入は避けたい。

 故に、他で余っている弾薬や兵力を一気に投入した方が効果が出るのは間違いない。

 しかし、今EDFが掲げている戦略目標は飽くまで”時間稼ぎ”に過ぎない。

 いつまで稼ぐのか。それは、EDFの技術が進歩し、無敵の浮遊空母『レイドシップ』の装甲を抜く兵器が誕生するまでだ。

 そうすれば他の戦線に僅かな余裕が生まれ、東欧戦線にも戦力を配ることが出来、ゆくゆくは旧モスクワ・インセクトハイヴの地下巣穴に侵攻し、巣穴を壊滅させる作戦を立てることが出来る。

 

 この戦いは、目前の巨大生物をただ撃つだけでは終わらないものだった。

 




いやぁ~、しかし、ビックリするほど進まないな!
本編進まないから飽きて離れていく人絶対多そう……でもしょうがないんだ、書きたいのだ……。
各地の戦況を書いていく事によって、この世界で一体どういう戦いが起こっていて、人類がどう対処してどういう戦術が起こるのか、それが作者的にも頭の中にフワっとしかない部分を確立できるので、ね。

いや、さすがに仙崎達も恋しくなってきてるけどねw
まだまだ書きたいことあるんよ!
ではまた~~
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