女性型ヴァンデルにTS転生した俺は…   作:小豆団子

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16話 里帰り

 アンクルスの里に着いてからは宿を取った後、ここ最近の状況について住人達に聞いて回った。相変わらず泥トカゲやガブリ貝の被害は出ているものの、里への大規模な襲撃等は起こっていない様だった。

 

 既に原作からの若干のズレは有るものの粗筋自体はそう変わっていないだろう。出来ればこの世界が原作漫画よりの世界なのかアニメよりの世界なのか見極めておきたい。

 アニメ二期のエクセリオンも余り観れなかったとは言え結構好きだったし、出来れば漫画とアニメの良いとこ取りハイブリッドだと嬉しいな。

 

 ポアラの様子も隠れて窺ったがどちらなのか良く分からなかった。

 まぁ里への襲撃が有るか無いか、トト(ピンキーベアタマリンという種類の子どもの猿?)が着いてきているかどうかで判断できる。それに今回はどちらであってもそこまでの違いは無い。こちらの動きも特に変える必要は無いだろう。

 ……それにしても3年間でここまで育つか。格好も相まってなんというか、エロい。

 それに比べて俺は…いや、考えるのはよそう。

 

 そんな下らない事で意識を飛ばしていたらいつの間にか鑑定小屋前まで着いてきてしまったようだ。

 

 鑑定士の婆さんにガン見されている。

 

 ヤバい、咄嗟に無邪気な子どもを装い、ポアラの事をさも憧れているかのように見つめる…。

暫くそうしていると婆さんは不思議そうに首を捻り俺から視線を外した。

 それと同時に俺はポアラに気付かれない様、急いでその場を離れる。

 

 

 冷や汗がでたよ……それに心臓にも悪い。

 

 だが今回の事で、たとえ鑑定士相手であっても直ぐにヴァンデルだとはバレないと分かった事は儲け物だ。星呑みをして冥力のコントロールを重点的に鍛えた甲斐が有ったというものだ。

 二度とはやりたくないがな。

 

 

 

 取り敢えずポアラが行動を起こすまでもう暫く余裕が有りそうだった。ユーリィやルチアの事も心配だし一度ヴォルハ村に行っても良いかもしれない。

 まぁポアラが行動を起こしていたとしてもユーリィ達の事を優先してたとは思うけどね。大切だし。

 

 そうと決まれば今の内に買い出しとかもしておこうかな。そろそろ日も暮れる、急がなければ市場も閉まってしまうだろう。明日の朝一からヴォルハ村に向かいたいしここで時間を浪費しているわけにはいけないな。

 

「よし、行くか」

 

 そうして買い出しを終え宿に泊まり、明日に備える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――アンクルスの里を出てヴォルハ村へと向かっているが、確かに3年前には見かけなかった地の章のモンスターがちらほら見受けられる。

 たまに襲われもしたが黒の地平で鍛えた俺にとって物の数ではない。

 敏捷性なら虫どもよりもこいつらの方が高いくらいだが、哺乳類に近く分かりやすい骨格をしているのでどこに力が掛かってくるか、可動域はどの程度か、重心は何処かなど一目で解る。

 黒の地平のわけのわからん形をした虫どもと比べたらイージーモードだ。特に苦戦することとなく投げ殺していく。

 

 飛びかかってくる相手の勢いの向きを変え、更にこちらの力を加えて脳天から地面に叩き落とす。頭蓋骨がパッカーンしてグロい。これはやめよう。

 

 今度は飛びかかってくる勢いを後ろに逃がしつつ相手の頭を固定し、捻る。自らの慣性と体重でもって首がへし折れる。折れた感覚が手に残ってキショい。これもやめよう。

 

 命は平等とは言ったものの、虫よりも脊椎動物を殺す方が後ろめたさが若干大きい。まぁ結局敵対するならどっちも殺っちゃうんだけどね。

 

 もう少し小さく、可愛らしい見た目で無害ならペットにしても良いんだけどなー。この狂暴で、肩まで口が裂けてる狼擬きは却下だ。普通に怖いわ。

 

 

 さあ次だ――。

 

 

 ……………

 

 

 ………

 

 

 …

 

 

 

「もう向かってくるのはいないかな…?」

 

 

 逃げて行くのは無視して旅路を急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そろそろヴォルハ村が見えてきても良い頃だ。

 

 ユーリィやルチアがどう成長しているか楽しみにしつつ、俺はヴォルハ村へと進んでいった。

 

 




ピンキーベアタマリン…か。今までカネックだと思ってたなんて言えない。


取り敢えず手元に無かったビィト全巻を楽天市場で注文した。ネット通販初めてなので少し緊張した…。なんというか個人情報をネット上に打ち込む気になれない。金銭が絡むと特に。

これで更新速度が安定したらいいなぁ。
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