借りぐらしを見て衝動的にやった。

リリカルなのはの世界に小人を入れてみただけのお話です。ゼロ魔の続編書く前にちょいと腕慣らししようかなって。

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続きも書かずに何やってるんだって感じですよね。

ゼロの人魚姫については小説の神が降りて来るのを気長に待って欲しかったりします。


高町なのはの秘密の友達

私、高町なのはには秘密がある。

 

「えっと、角砂糖とようじ、あとなんだっけ?」

 

まあまた今度でも大丈夫だと思うし、これだけでいいかな?

そう思って私はキッチンから出ようとする。

 

「なのは? こんなとこでなにしてるの?」

「はにゃ!?」

 

突然話しかけられて変な声が出てしまった。

見ると入口にエプロン姿のお母さんがいる。

 

「ふふ、変な声出して。つまみ食いでもしてたの?」

「あ、あはは。ただびっくりしただけだよ。」

 

苦笑いをする私にお母さんは笑顔を向けると、そのまま冷蔵庫に向かう。

 

「朝ごはんにはまだ早いから、ホットココアでも飲む?」

 

とても魅力的な誘いだったけど、断ることにした。

 

「朝ごはんできたらまた読んでほしいかも。」

「わかったわ」

 

そう言って私は急いで自分の部屋に入った。

 

「ふう、怪しまれてないよね?」

 

いつもならまだ寝ている時間だし、いっそのことつまみ食いに来たことにしたほうがよかったのかもしれない。

 

「まあ今更言っても仕方ないか。」

 

怪しまれたからと言って、この秘密に気づく人なんてきっといないもん。

 

 

あまり物がない私の部屋でとても目立っているドールハウス、作りはとても凝っていて、実はなかのキッチンも電気を通せば全部使える優れものだ。

お父さんが、寂しい思いをさせたお詫びにくれたものだ。

最初は気にしてないよといったけど、それじゃ気が済まないっていうから。お人形用のおうちが欲しいって言ったら

『お人形・・・俺はそんなにも娘に寂しい思いをさせていたのか!!。わかった。最高の家を作らせる。』

って言って、知り合いの職人さんに特注で作らせたらしいの。

でもその中にお人形さんはいない。

コンコン

 

「りんちゃん。出てきていいよ。」

「・・・」

 

私はドールハウスのドアをたたくが返事はない。

 

「あれ?」

 

不思議に思った私はどうるハウスを開けた。

このドールハウス中を見れるように開ける仕様なのである。

 

「りんちゃん?」

 

中をよく観察すると、小さなベットでもぞもぞと何かが動いている。

 

「もう!りんちゃんおきて。約束してたものとってきたよ。」

「んー」

 

むっくりとベットから出てきたのはきれいな金髪のお人形・・・じゃなくて直径10センチほどの女の子。小人である。

 

これが高町なのはの秘密。

私の部屋には小さな小人が借りぐらししているのだ。

 

 

 

 

 

 

サイド~リン~

 

「ふああ、おはよなのは」

「おはようリンちゃん。はいこれ」

 

寝起きでぼうっとしている私のベットの近くになのはは何かを置いた。

よく見ると角砂糖とようじだ。

 

「おお、ありがとなのは。いつもごめんね。」

「これくらい気にしないの。たいした手間じゃないし。」

「それでもありがと」

 

私の名前はりん。小人のりん。

これでもなかなかの修羅場をくぐりながらいろんな家を転々としていたが、わけあって今はなのはの家にお世話になっている。

 

「なのは今日は学校?」

「うん。できるだけ早く帰ってくるから。」

「たまには遅く帰ってきてもいんだよ?」

「大丈夫なの、ありさちゃんもすずかちゃんもお稽古だからあんまり遅くも遊べないし」

「それならいんだけどね」

 

ここに来て結構経つけど、なのははすごく優しいいい子だ。本当は遊びたい盛りだろうに、私に気を使って早く帰って来てくれる。

だから時々心配になるのだ。私の存在がなのはの重荷になっているのではないかと。

そうなのはに聞いたら全力で否定してくれることだろう。でもそのなのはの優しさに甘えすぎてはいけない。本来なら私となのははこんな風に関わってはいけないのだ。

特になのはは....

 

「なのは〜、朝ごはんできたわよー」

「あ、お母さんが呼んでる。行かなくちゃ。」

「うん、気をつけてね」

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 

笑顔で手を振るなのはに同じように手を振る。

 

「さてと」

 

私も朝ごはんの準備をしなきゃね。

そういって腕をまくると昨日もらったクッキーをせっせと砕く私だった。

 

 

この時の私は知らなかったのだ。なのはがあんな事件に巻き込まれてしまうだなんて、それはきっとどうにもできない運命だったのかもしれない。

でも思ってしまうのだ。私が自分のことをちゃんと話していれば、あの子があの件に深く関わることはなかったのかもしれないと。後になって後悔するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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