私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

164 / 282
お待ちいたしやしたー最新話のお届けやでぇ。
お口に合うか分かりやせんが、どうかこれで一つ。

年末の忙しさにヘロヘロな、我はくびしん。
今日の今日まで頑張って働いてきた我の、クリスマス当日の予定は当然ーーーなし(゜ロ゜)クワッ!!!



ふっ、売れ残りのケーキでも買うて、食うかや・・・・一人でなっ!!な、泣かないもん!涙なんて、でないもん(´;ω;`)!



友人とは気がついたらなっている物で、誰かにお願いされてなるような物ではないんだよ?そして、たまに、稀に、気がついたら周りから勝手に友人にされてる事もあるんだよ。友人らしいよ、あんたと私。の巻き

「最低やな、爆豪くん」

「爆豪くん、素直に謝罪したまえ」

「爆豪・・・・世の中にはやって良い事と、やっちゃいけねぇ事がある。知ってるか?」

 

「っせぇ!!事故だってんだろうが!!捲し立ててくんじゃねぇぞ!!クソ雑魚共が!!」

 

背後でかっちゃんが三人から言葉責めを受けている中、私は出された水をチビチビ飲みながらコスチュームについてあれこれと説明した。

 

今のコスチュームがお気に入りである事。

今の状態だと新技が使えなくて困ってる事。

咄嗟に放てる捕縛系武器が欲しい事。

ファン●ル的なバトル装備が欲しい事。

キック力をあげたいので、なんか、こう、ガガンってなるブーツが欲しい事。

全部踏まえた上で今の軽さと装備強度を維持する事などなどだ。

 

発目は私のコスチュームと装備を見ながら「フムフム」「ナルホド」とか頷き、暫く考えた後で机を両手で叩いて立ち上がった。

 

「相変わらずえげつない注文してきますね!!緑谷さん!鬼クライアントっぷりは変わりませんね!━━━ですが、良いでしょう!!やりますとも!!ワクワクしてきました!しかしですね、色々と問題だらけなので少々お時間を頂きたいです」

「問題?具体的にはー?」

「コスチューム生地の改良は問題ありません。この生地であれば特殊加工を加える事が出来る筈ですからね。ですので、そちらは修繕して依頼をかけておきます。━━━問題はファン●ル的なバトル装備における開発資金と技術的な面ですかね。恐らく緑谷さんが考えているのは追従するような臨機応変に動く浮遊機械でしょうから。はっきり言って設備的に難しいですし、何より私の手には余ります。それと装備強度と重量の維持についてですが・・・現在使っている物でも、重量を抑えた上で強度を限界まであげた物なんです。最近Iアイランドで発表された合金が手に入れば良いのですが・・・コネがありませんからね。これも難しいです。あ、他は幾つか類似する試作品がありますので、それらを改良すれば直ぐに出来ますよ」

 

流石にメカファン●ルは無理があったかぁ。

まぁ、駄目元で言っただけだしな。

 

「まぁ、後者は出来るだけで良いよ。その上で駄目っぽかったらまた言うから、それから考えよ。Iアイランドの合金かぁ・・・メリッサに聞いてみるかな?━━━━ああ、それとファン●ルの方はそんなに複雑じゃなくて良いから作って。基本的に個性で動かすから・・・・今のグローブ並みの耐熱性と、人にぶつけても壊れない頑丈さ、それと発信器入れて『泳がせて捕まえろ追跡くんβ』と連動させてくれれば良いからさ」

「成る程。やりたい事は分かりました。それなら時間も然程掛からず出来ますよ。ムフフフッ、楽しくなってきましたよぉ!!━━━━はっ!!そうです!!捕縛系の装備なのですが、個性で射出を行うのはどうですか!?そうなれば射出機の無駄な重さもありませんし、装備重量が軽くなるのであれば持てる弾数も無理なく増やせます。それに構造が簡単であれば射出する弾にもバリエーションを持たせる事も出来ますよ。最近投擲タイプの消火剤も手にいれた所ですので━━━」

 

 

 

「・・・・くけけけ、発目」

 

 

 

不意に発目の言葉を遮るように、低い男の声が響いてきた。視線を向ければ、こちらを睨むショベルカー先生の姿がある。

 

「友人との再会を喜ぶのは良い。仕事を引き受けても良い。話を弾ませるのも良い。というか、何でも良い。全部見逃してやる。━━━━だからまずは片付けろ。出禁にするぞ」

 

オコだった。

完全なるオコだった。

 

私は発目のアホの頭を引き寄せ、声のトーンを一つ落として話す。

 

「今度は何したの、アホ」

「別に何もしてませんが?開発くらいしか」

「だったら怒られないでしょうが」

「・・・・?ああ、そう言えば、さっき・・・・なにか言ってましたね。片付けろとか、部屋を汚したままにするなとか。あはははっ、部屋なんて片した所で直ぐに散らかるというのに、何を言ってるんですかね?そんな時間があったら次を開発しないと時間が勿体ないじゃないですかね?あははは!」

「いや、あははは、じゃないから。それやん」

 

こいつ、相変わらずショベルカー先生の事スルーしてたな。自由か。まったく。

このまま放置しておくとショベルカー先生に怒られて発目の手が止まりそうだし・・・・仕方ないか。

背に腹は替えられない。

 

「かっちゃ━━━━」

「ああ?」

「━━━━━・・・・・眼鏡っ!」

 

「・・・・ん!?僕かっ!?ええっ、僕か!?本当に!?轟くんではなく!?」

 

掌でコイコイすれば眼鏡は何故か轟をチラチラ見ながらこっちに来た。何その申し訳なさそうな顔。何事?いや、何でも良いけどさ。

 

事情を説明すると眼鏡はOKしてくれた。

眼鏡から他の皆にも聞いたが手伝ってくれるそうだ。え?かっちゃんが頷くわけない?何言ってるんですかね、かっちゃんは強制だよ。決まってるじゃんね。

当然、片付けはタダではやらない。今回の装備改良の対価でやるのだ。私の分は勿論、皆の分も。いや、かっちゃんはタダ働きだけど。

 

眼鏡は発目が被る条件に関してだけ難色を示したが、当の本人である発目がOKを出したので言葉を飲み込んだ。というか、発目の嬉しそうな顔を見て何も言えなくなったが正確な所だけど。

発目からすれば片付けなんて否生産的な行動を取るくらいなら、ブラック企業も真っ青なアイテム開発を行っている方が天国なので頷かない筈がないのだ。笑顔は当然。

 

「君が友人かどうかと聞かれ、首を捻っていた訳が分かったような気がする」

 

片付け中、私の隣を通った眼鏡が呟いていった。

まったくもってそう思うので「せやな」とだけ返し、また片付けを始めた。

なんか、長くなりそう。

 

それから暫く、片付けにも終わりが見えた頃。

ショベルカー先生が盛大な溜息をついた。

思わず足を止めてそっちを見ると、疲れた顔のショベルカー先生と目が合う。

 

「毎度毎度・・・緑谷、あまり発目を甘やかすな」

「はぁ・・・・・」

 

そっと発目を見れば、不気味な笑い声をあげながら気が狂ったように機械を弄り倒している。

凄い楽しそう。

 

「あいつにも社会性は必要だ。最低限の分別もな。好きな事を伸ばすのは悪いとは思わん。そもそも、それが雄英の校訓だからな━━━━だがな、だからと言ってそれだけを学ばせるのが学校ではないのだ」

「はぁ」

「あいつは間違いなく天才だ。今でこそ俺のフォローが必要だが、それも時間と経験の問題。直ぐに教える事が無くなるだろう。プロの世界に足を踏み入れるのは、そう遅くない話だ。━━━それ故に、あいつには学んで貰わなければならんのだ。賢い大人に良いように利用されぬよう、自身の権利を守れるだけの知識をな」

 

うん、確かに必要だと思う。

ブラック企業でも設備だけ揃えれば喜んで働きそうだもんなぁ。

 

「お前はあいつの唯一といっていい友人だ。それも手綱を握れる程にな」

「友人ですか・・・んん?どうですかね?」

「端から見るとな━━━━麗日、お前から見てどうだ」

 

ショベルカー先生に声を掛けられたお茶子は少し考えた後、コクコクと頷いた。

マジかと思ってかっちゃん━━━━は止めて轟━━━━も止めて眼鏡を見れば「いや、僕は違うと思うぞ。君らの関係はクライアントと請け負い業者だ」とこっちに賛成してくれた。

ほらな。

 

どやっとショベルカー先生を見つめたけど・・・ショベルカー先生は軽く無視して口を開いた。

 

「・・・ま、お前もいずれプロになるのだろう?それなら、これから世話にもなる事もある筈だ。あいつが潰れればお前にも損だろう。上手く誘導しておいてくれ」

「私は調教師ではないんですけど・・・」

「似たようなものだろ。仲良くやれ」

 

 

ショベルカー先生との話も片付けも済ませ、一通り皆のコスチュームについて相談が終わった頃。

立て掛けてあるだけのドアがノック音が響いた。

 

ショベルカー先生が様子を見に行き━━━直ぐに戻ってきたかと思うと、なんか私が手招きされた。

不思議に思って入り口へ向かうと、ここ最近見なかった姿があった。

 

痩けた頬に痩せた体、触角みたいな髪型、草臥れた金髪、影の落ちた骸骨みたいな顔。

それと見掛けとは不釣り合いな、強い意思の光が灯った瞳。

 

「やぁ、緑谷少━━━━」

「ガリガリ!」

「━━━女・・・いや、うん、そうなんだけどね?」

「あ、間違えた。ガチムチ」

「変な気を使わないで、先生泣いちゃいそうだ」

 

物悲しそうにそう言った後、乾いた笑い声をあげたガチムチは何処か照れ臭そうに頬をかいて続けた。

 

「はぁ、君には敵わないな。私は。・・・・色々考えていたんだけど、お陰で全部飛んでしまったよ」

「色々・・・・焼き肉の件ですか?」

「ぷっ、はは。いや、違うよ。勿論、その事も忘れてはいないけどね」

 

私の目をじっと見たガチムチは、この間のように頭を撫でてきた。

 

「セクハラですけど?」

「ははは、訴えないで貰えるとありがたいかな?・・・・でも、そうだな。こうしてまた、君を撫でられて良かった」

「そうですか」

 

なんやかんやとガチムチには助けて貰った身だ。セクハラではあるけど・・・まぁ、振り払わないでおこう。

ガチムチからの何処かむず痒くなるような視線に耐えて撫でさせてやってると、小さくガチムチの口が動くのが見えた。

 

声は聞こえて来なかったけど、優秀な私はその動きだけで察した。

 

そして察しただけに、ちょっと気恥ずかしい。

しれっと何を言ってるのか。

 

 

 

だって━━━━お礼を言うのは、私の方。

 

 

 

「━━━緑谷少女?」

 

 

 

でも、それは言わないでおこうと思う。

ガチムチがあえて言わなかったのだから。

だから私も。

 

 

「約束だけは守って下さいね。何でも良いですけど」

 

 

皮肉を込めてそう言うと、ガチムチは困ったように笑った。そして返すように口を開く。

 

「━━━あぁ。勿論、守るさ。これからも、きっと」

 

私は目を瞑ってガチムチの言葉を聞いた。

心の籠った、その言葉を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・それで、焼き肉はいつ行きますか?」

「そ、そうだなぁ。取り敢えず今夜は用事があって無理かなぁ?━━━というか、切り替え早いなぁ。ははは」

「用事って何ですか?」

「・・・・・・・あれ、なんだろう。不味い事言った気がするなぁ」

 




◇◇おまけぇ◇◇◇

ジャンプ4,5号
━僕のヒーローアカデミアー
211話閲覧中

ガチムチ「私の個性、えらい事になってる!?なにこれ!?え、なにこれ!?」

ふたにゃん「・・・おじさんの髪の毛なんて食べるから」
かっちゃん「そら、腹も壊すわな」

エッ!ワタシノセイナノ!?フタリトモ、チョッ、コッチミテ!ウソダトイッテ!

もちゃこ「私、めちゃヒロインしとるやん」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。