私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

238 / 282
そろそろ続き書くの辛くなってきた。
えっ、書き疲れたのか?違うよ。
ホリーが隠してた設定バンバン公開し始めたからだよ(ニッコリ)


書き始めた当初の予定だと最終章だったヤクザ編もかきょーやんなぁ!な『あなたが聞かせてくれたのは』の閑話の巻き

ふたこさんと別れて直ぐ、大きな音が通路の奥から響いてきて、さっきまでいた部屋の方向からすごい風が吹いてきた。その風は沢山の砂と埃を連れてきて、通路一杯に押し寄せてくる。

だけど、赤い髪のお兄さんと丸い大きなおじさんが庇ってくれて、びっくりはしたけれど痛いことも怖いことも、少しもなかった。

 

お兄さんの胸元から顔をあげると、心配そうに見てたお兄さんがにこっと笑う。

 

「大丈夫か、エリちゃん!心配すんな、俺とファットガムがついてる!!かすり傷一つつけねぇで外に出してみせっからな!!っすよね、ファットガム!!」

「おう、当然や!!しっかり掴まっとき!いざとなったら防御力には定評あるファットさんが後ろに控えとるさかいな!!何でも防いだるわ!!それよりエリちゃん!今の内食べたいもんでも考えときぃや!外に出たらな、頑張ったご褒美に何でもぎょーさん食わしたるさかい!」

 

そういって笑うと二人はまた走り出した。

二人が元気な声で話し掛けてくれたのがどうしてなのか、それは私にも分かる。

だって向こうにはふたこさんがいる。

 

私は大丈夫でも、ふたこさんがそこにいるから・・・だからこの人達はそうやって言うんだと思う。

私が心配しないように。

 

 

『━━━━エリちゃんごめんね。硬くて乗り心地悪いかもだけど、お帰りはその赤いお兄ちゃんに乗り換え宜しく』

 

 

たったそれだけを言って、ふたこさんは行ってしまった。あの人のいる場所に向かって。

本当は止めたかった。あの人はとっても怖い人だから。ふたこさんが殺されちゃうと思ったから・・・・でも、何も言えなかった。何も出来なかった。あの人がいるんだと思うと手が動かなくて、声が出なかった。

 

私が止めなくちゃいけなかったのに。

私が危ないことを教えなくちゃいけなかったのに。

 

だって私がふたこさんを呼んだんだ。

私が『助けて』って言ったせいで、この優しい人達はここにきたんだ━━━━━

 

 

「・・・・・っ」

 

 

━━━━そう思ったら、胸がズキズキした。

 

息が苦しくて、涙が出て、手が震えた。

なんでこんな恐ろしいことをしたんだろうって思った。

これまでだってそうだったのに。

 

私のせいで、沢山の人が傷ついた。

私のわがままで、沢山の人が不幸になった。

あの人が言ったことは少しも間違ってない。だって私は皆を不幸にしてきたんだ。ママも、おじいちゃんも、お世話してくれた人達も、みんなみんな嫌な気持ちにさせてきた。

 

 

ママの言葉を忘れたことはない。

 

 

『この子は呪われてる』って言葉。

 

 

その時は分からなかったけど、今ならちゃんと分かる。

あの時ママは怖がってた。わたしがあの人に思うように、私のことをすごく怖がってたんだ。

だって震えた声が、怯える目が、私とおんなじだった。

 

 

ママの笑った顔を知ってる。パパの笑った顔を知ってる━━━それを壊したのが、私だって知ってる。あの人に教えてもらう前から。ぼんやりとだけど、目の前で消えてくパパをわたしは覚えてる。

 

そうなんだ、私のせいなんだ。

ママのことも、パパのことも。

ふたこさんのことも。

この優しい人達のことも。

 

 

全部。

 

 

全部。

 

 

全部。

 

 

私のせい。

 

 

どうすれば良いのかなんて、すぐ分かった。

あの人の所に私が帰れば良いんだって。

だってあの人は私が必要なんだ。だから私を連れていこうとしたふたこさんに怒ってる。

 

元通り、私が我慢すれば良い。

ずっとそうしてきたように。

今までみたいに。

 

 

なのに、どうしても、帰りたくなかった。

嫌だって思ってしまう。約束のこととか、クレープのこととか、遊んだこととか・・・帰ったら全部終わっちゃうから。もうきっと会えない。そんなのは嫌だ。

 

 

『誰がなんて言おうと、私は不幸なんかじゃない。エリちゃんが側にいてくれて嬉しいし、楽しいし、幸せだよ』

 

 

また、ふたこさんに、そう言って欲しいって思うから。

 

 

 

 

 

「エリちゃん!!」

 

 

 

 

 

突然大きな音がして、お兄さんが覆い被さってきた。

お兄さんの後ろに落ちてくる天井か見えた。

だからさっき言われた通りお兄さんにしがみつくと、大きな爆発する音が聞こえた。思わず目を開けると粉々になった天井を払いのける、悪い顔で笑う別のお兄さんがいた。

 

「バクゴーくんか!!おおきに!!」

 

丸い大きなおじさんがそう言うと、悪い顔のお兄さんは軽くそっちを見て鼻息を漏らす。そうしたら赤い髪のお兄さんが大きく口を開いた。

 

「爆豪ォ!!おっせぇぇぇよ!!」

「てめぇ!!助けられといて文句ほざいてんじゃねぇ!!なんだその様ァ!!特訓の意味ねぇじゃねぇか!!死ねボケが!!」

「これでも耐えた方だこの野郎!!それより、先急げ!!こっちの通路の奥!!緑谷がヴィランのボスと戦ってる!!すげぇでけぇやつ!!長く持たねぇぞ!!」

 

赤い髪のお兄さんの言葉を聞いて、悪い顔のお兄さんは凄く辛そうな顔をした。

直ぐに怒った顔になっちゃったけれど。

 

「っせぇ、言われんでも行くわ!!てめぇらはその白ガキ連れて避難しとけや!!」

 

そう言って向けられた背中に、気がついたら私は手を伸ばしていた。どうしてかは分からなかった。

でも、そうしなきゃいけない気がした。

 

ズボンを掴まれて、悪い顔の人が凄い怖い顔で振り向く。少し怖くて赤い髪のお兄さんにくっつくと、「止めろ、ヴィラン顔」って赤い髪のお兄さんに言われてムスッとしたけれど、わたしに目を合わせてくれた。

 

「なんだ、白ガキ。俺は暇じゃねぇんだよ」

「お、おい、そんな言い方しなくてもよ━━━」

「状況考えて物言えや!退いてろ!」

 

そう怒鳴りながら、悪い顔のお兄さんの赤い瞳が真っ直ぐに見てくる。

 

「何が言いてぇか知らねぇが、てめぇの話を聞いてる時間は俺にはねぇ。だから気に入らねぇなら、てめぇで考えて好きにしやがれ」

「好きに・・・・して、良いの?」

「何度も言わすなや、好きに生きて好きに死ね。少なくとも俺も・・・・てめぇを助けんのに必死になってる双虎もそうしてんだよ。ただな、言っとくぞ。好きにするなら、てめぇの命懸ける覚悟してやりやがれ」

 

 

 

「ばっ、馬鹿豪!デリカシーゼロか!!エリちゃんのことはお前も聞いて━━━━」

「関係あるかボケ!てめぇで物考えられんなら、てめぇで決めりゃ良いだろうが!!面倒くせぇ!!」

 

赤い髪のお兄さんの怒る声を聞きながら、わたしは言われた言葉を考えた。

そうしたら自然と声が出た。

 

 

「私、ふたこさんの所にいたい」

 

 

出来る事はないかも知れない。ただ邪魔になるかも知れない。ふたこさんが怒るかも知れないし、嫌われるかも知れない。もしかしたら、もっと悪いことが起きるかも知れない。

 

だけど、私の為に頑張ってくれてるあの人だけ置いていくのは嫌だ。怖くても、それだけは、絶対に。

 

「分かってて言ってんのか?」

 

真っ直ぐな赤い瞳に、私は力を込めて頷いた。

そうしたら悪い顔のお兄さんは背中を向けてふたこさんのいた方向へ歩き始める。

 

「切島。白ガキ持ってついてこい。双虎の所にいくついでに露払いくれぇはしてやる」

「はぁ!?馬鹿か、危ねぇ所に連れてける訳ねぇだろ!!気持ちは分かるぜ!?でも感情で突っ走る場面じゃねぇだろ!ファットガムも俺も━━━」

「んなこと言われんでも分かっとるわ。てめぇじゃねぇんだ、考えた上でだ。何処のルート通って帰るつもりか知らねぇが、俺が辿ってきた場所に道はねぇぞ。どっかの馬鹿のせいで通路の体を成してる場所探すのがやっとだ。おまけに下水が滴るわ、断線したケーブルが垂れ下がるわ、くっだらねぇが罠までありやがる糞みてぇな状況だ。瓦礫一つで後手後手に動くてめぇが、ガキ守りながら誘導出来んのか?ああ?」

「そ、そう言われると、お前ぇ・・・・」

「それにな、恐らくこの先に、地上にあがれる安全なルートがある。ここまで派手にやれる以上、何かしらの備えがあるのは確定だろうが。てめぇらの逃走ルートに罠仕掛けまくる馬鹿はいねぇ。通るならそこだ━━━━ファットガム。文句あんなら言えや」

 

悪い顔したお兄さんが丸いおじさんに聞くと、丸いおじさんは肩を竦めた。

 

「口では勝たれへん気するからええわ。戻るも地獄、進むも地獄ゆーんやったら、少しでも安全なん分かってるルートがええわな。ただやな、この先は間違いなくオーバーホールっちゅうヴィランがおるで。この状況下、一番の危険人物や。それはどないする気や?」

 

丸いおじさんが怖い顔で言う。

そうしたら悪い顔のお兄さんは一言だけ返した。

 

「んな雑魚、俺がぶちのめしたるわ」

 

ズケズケと進んでく背中に丸いおじさんが「はぁっ」って溜息をついた。

 

「理由になっとらんやんけ・・・・しゃーない子や。切島くん、行くで。爆豪くんの言葉にも一理はあるわ」

「良いすか、俺は、あいつのこと信じてやりたいっすけど」

「まぁ、良くはないわな。保護対象を狙っとるヴィランに近づけるんわ・・・・せやけど戻ってきてみて分かったんやが、通路の状態がえらい悪ぅなっとる。爆豪くんが言うように、新しい罠もあるかも分からん。そん時、疲弊した俺らじゃ対応が遅れる。事実遅れとるしな。待つのも戻るも危険なら━━━これも一つの選択肢や。どっちにしろ、俺らのやることは変わらん。エリちゃんを守るだけや」

「!━━━━━うっす!」

 

赤い髪のお兄さんにまた抱っこされて、私は悪い顔のお兄さんの背中を追い掛けてきた通路を戻った。

ふたこさんの声を聞きたくて。

会いたくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのに。

 

 

 

「おい!!ふざけんな、てめぇ!!誰が勝手に死んで良いっつった!!ごらぁ!!」

 

 

戻ったそこに、私の知ってる笑顔はなかった。

仰向けに寝かされながら天井を見上げるふたこさんの顔に表情はなかった。キラキラしてた目はどんよりしてて肌は青白く変わってる。楽しい事を沢山話してくれた口からは息もしてなかった。繋いでくれた手もボロボロで、顔も体も沢山の怪我があって、ふたこさんの周りは赤い血が沢山あって・・・・・。

 

 

「・・・・っこ、さんっ」

 

 

一目で分かった。

ふたこさんが死んじゃったこと。

嘘だと思った・・・でも、一緒にきてくれた赤い髪のお兄さんがボロボロ泣いてる。丸いおじさんも体が震えてる。部屋の中にいた黄色の人も、眼鏡のおじさんも、二つの色の人も皆が悲しんでる。

 

だからきっと、私が見てるものは本当で、もうふたこさんは何も言ってくれないんだって知った。

 

「ふざけんな、死なさねぇぞ!!てめぇ!!おい、轟!!さっさと外の救急呼んでこいや!!てめぇの氷結なら天井の穴から通路の一つ二つ作れんだろ!!機材ごと連れてこい!!」

「爆豪っ・・・・分かった!」

「他の連中も止まってんじゃねぇぞ!!さっさと安全確保しやがれ!!ヴィランが残ってるかも知れねぇんだぞ!!動けや!!ふざけんな!!」

 

悪い顔のお兄さんの側で、ふたこさんは少しも動いてくれない。さっきまで優しい言葉をかけてくれたのに。さっきまで抱き締めてくれたのに。

 

「切島!!心肺蘇生法は知ってるな!!手伝え!!」

「知ってる、知ってるけどよ・・・・でも、その出血じゃぁよ。もう━━━━」

「まだ死んでねぇ!!この程度の怪我でくたばるやつじゃねぇ!!こいつは!!」

 

 

 

嫌だ。

 

 

 

「この馬鹿はな元から血の気が有り余ってんだ!!この程度なんてことねぇ!!兎に角、心臓を動かさせんだよ!!息もさせる!!手伝え!!」

 

 

 

嫌だ。

 

 

 

「どいつもこいつも、ふざけんな!!こいつの事殺してぇのか!!」

 

 

 

嫌だ。

 

 

 

 

 

もう、何も言って貰えないのは嫌だ。

 

 

 

 

そう思った瞬間、頭が凄く痛くなった。

それと同時におでこにある角から、何かがどんどん溢れてくる。

 

私の手を掴んでいた赤い髪のお兄さんが突然離れた。その顔は何かに驚いてるように見えた。

痛みに耐えながらもっと良く見れば、赤い髪のお兄さんの体から怪我がなくなってた。

 

それで、思い出した。

 

『巻き戻す個性』

 

いつだったのかわからないけれど、あの人達がそれが私の個性だって話してた。使い方なんてわからない。でも今その力が出てるのだけは分かった。

 

「エリちゃんっ・・・!」

 

赤い髪のお兄さん声を無視してふたこさんの元に走った。近づいた私に悪い顔のお兄さんは少し驚いたような顔をしたけど、直ぐに視線を鋭くした。何しにきたって、そう言ってるみたいに。

 

だから、角を指差して答える。

 

「あの人がっ、巻き戻す個性だって、言ってた」

「ああ?巻き戻す個性だ?・・・まさか━━」

 

言葉は続かなかったけど、目の前のお兄さんが何を言いたいかは分かった。だから頷いて返す。そうしたらお兄さんは少し黙った後、ふたこさんを一度見て口を開いた。

 

「個性の正確な効果、発動条件、個性発動中の効果範囲は分かるか」

「わからない・・・・でもっ、あの人がっ、ねずみさんを子供に戻せたって・・・言ってた。あっ、赤い髪のお兄さんの、怪我を、治せたっ」

 

お兄さんはそれだけ聞くと赤い髪のお兄さんを見て、それからふたこさんから離れる。そしてじっとわたしの目を見てきた。何も言わなくても気持ちが分かった。だから、お兄さんに代わってふたこさんの腕に触れた。

 

角の所から沢山の力が出てくる。

意識を集中すると頭痛が酷くなったけど、角から出るものは沢山になった。

だけどふたこさんの体は変わらない。あの人の言うことが本当なら元通りに治る筈なのに。少しも。

 

「何でっ・・・・!」

 

力はちゃんと出てる。なのにどうしても治らない。

少しずつ角から出てく力が少しずつ弱くなっていくのに、どうしても治らない。治ってくれない。

 

「そのまま、力を双虎に集中させとけ」

 

私のいる反対側に悪い顔のお兄さんがしゃがむ。

なんとなくそのお兄さんが私の個性の力にさわりそうな気がして離れてって言おうとしたけど、お兄さんは掌でそれを止めた。

 

「良いから集中しろ、双虎だけに目向けてろ。てめぇの個性は恐らくちゃんと働いてる」

「でっ、でもっ」

「情報は足りねぇが、多分それは生物にしか効かねぇんだ。証拠にてめぇの周りにあるコンクリだの、俺のコスだのは変わってねぇ。だから、そのまま個性をこいつに使ってろ。焦らなくていい」

 

そう言ってお兄さんはふたこさんの胸に手を当てて、体重を掛けるようにそこを強く押した。何かを呟きながら。何回も何回も。

 

それから顎をあげて口と口を重ねる。

ゆっくり息を吹き込んでいく。

 

「目を開けろ、双虎」

 

声をかけて、お兄さんはもう一度息を吹き込む。

 

「双虎」

 

赤い瞳に沢山の気持ちを見せながら。

お兄さんは何度も繰り返した。

 

 

「━━━━っすまない、爆豪くんっ!!俺にも手伝わせてくれ!!心臓マッサージをするなら・・・少し考えがある」

 

 

黄色の人がそう言って飛び込んできた。

お兄さんが視線を向けると黄色の人は手袋を外す。

 

「俺の透過で直接心臓をマッサージする。効果は胸骨を圧迫するより大きい筈さ。勿論リスクも高いけれど」

「あんた経験はあんのかよ」

「いや、流石にないよ。個性との相性が良い方法だから、一応学校で練習はしてきたけれど・・・やるのは今回が初めてだ。でもこの状況ならやる価値はあるだろう。任せて貰えないかな」

「・・・・ミスしたら、その時は俺がてめぇを殺す」

「ああ、最善を尽くすよ。君達がこの先もヒーローでいられるように・・・・!」

 

するりと黄色の人の手がふたこさんの中に入る。

強張った顔をした黄色の人は何かを探すように腕を動かす。額には汗が沢山滲んでた。

 

「・・・・今触れた、これからマッサージを始めるよ。爆豪くんは引き続き人工呼吸と声掛けを」

「言われんでもそうするわ」

「よし、始めるよ━━━」

 

黄色の人がそう言うと、お兄さんはまた息も吹き込み始めた。そしてお兄さんは何回もその名前を呼ぶ。

 

 

「さっさと起きやがれ、双虎。寝坊すんのも大概にしろや」

 

 

乱暴だけど、優しい声で。

 

 

 

「ふたこさん・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 」

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。