私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

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連休・・・・?なにそれ、美味しいの?(挨拶)

更新遅くごめんね!暫く感想も返せてないし、はぁぁぁぁ!はくびしんは悪い子!まったくもって悪い子!!ドアの閉まる所に手を挟んで、バターんのお仕置きします!やっぱり痛そうなので止めておきます!


これが永遠の別れだとは思わないから…だから、私はさよなライオンは言わないよ。さぁ涙を拭いて、笑顔を見せて。そう、またネズミイルカ。………だから、またネズミイルカ。ネズミイルカだってば!の巻き

エリちゃんと散々に遊び回った文化祭。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、時刻はとうとう五時を迎えた。正直遊び足りない気がしてならないが、時間は有限なのだ。こればかりは嘆いても仕方ない。

そんな文化祭終了まで残り僅かとなった頃、私達はミスコンの結果発表を見に行った。優勝は私の予想通りねじれんパイセンだった訳だが・・・・。

 

『参加登録が無かった為、無効票となりましたが!!三位と10票差に迫る投票数を獲得し!!審査員特別賞を受賞した、彼女にも盛大な拍手をお願い致します!!』

「みんなぁぁぁぁぁぁ!!投票せんきゅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

なんか、私も受賞した。

司会から渡されたマイクを手に全力で挨拶してやれば、取り敢えず雰囲気に乗った会場の皆から、盛大な歓声が返ってくる。口笛があちこちから吹かれて、拍手の雨が降り注ぐ。

 

はぁぁ、気持ちええぇぇ!!可愛すぎる私なら当然の反応だけど!!やっぱこれだよね!

 

集まる視線と歓声に身震いしてたら、ふとステージの端っこでお茶子と手を繋いだエリちゃんが目に入った。

私は折角なので手招きして二人を呼び寄せる。お茶子はひきつった笑顔を浮かべながらも、その会場の雰囲気に呑まれてエリちゃんの手を引いてやってきた。

私はお茶子からエリちゃんを預かると、エリちゃんと一緒に会場へ向けてセカンドサンキューを放った。

ありがとうぉぉぉぉぉぉ!!そのうちバンド組んでCD出すから一人百枚買うんだぞぉぉぉぉ!!!私のファン共ぉぉぉぉぉ!!おらに印税生活させてくれぇぇぇぇ!あ、お茶子!どこに行く気だ!!何逃げようとしてんの!ほら、一緒にセンキューするんだよぉ!!

 

『いやぁ!!見事な笑顔!!微塵もこの結果を疑っておりませんね!異常な結果過ぎて開票してた連中が発狂してたんですがね!しかし、気持ちが良い程ナルシストですねぇ!!体育祭の時から思っていましたが、彼女は根っからのエンターテイナーなんですかね!どうですか解説!』

『まぁ、私はですね、可愛ければ何でも良いと思いますよ。A組のステージ見ました。ドレスのチラリズムと、衣装チェンジした後のムチっとした短パンが素敵でした。後で握手して欲しいです。ニコにゃんのCD買います』

『気持ち悪いコメントありがとうございます!一緒にされたくないので、明日から僕に対して他人行儀に接して下さいね解説!!━━━━では、これにて雄英文化祭ミスコンの全プログラム終了となります!皆さん最後に、美しき出場選手の方々へ盛大な拍手をお願い致します!!』

 

再び会場に万雷の拍手が鳴り響く。

優勝したねじれんパイセンや豪華パイセン、イッチーや他の出場選手が手を振れば、歓声も拍手もその勢いを増して大きくなっていく。

エリちゃんは私と一緒にそれを受けながら、他の皆と同じように手を振った。また少し、聞こえてくる音が大きくなった━━━━━

 

 

「━━━じゃないわ!!なんで、参加もしない癖に、ちゃっかり実質四位になってんだっつーの!!」

「あだだだだだだだ!!割れるぅ、頭が割れるぅ!!ギブギブ!!ごめんて、罪作りなほど愛らしく可愛いワールドワイドな美少女で!!」

「欠片も反省してないでしょうが!!」

 

━━━━で、ミスコンが完全に終わると、三位のイッチーにヘッドロックかまされた。小脇に挟んで頭を絞める、サイド・ヘッドロックだ。ゴリラと言っても過言ではないイッチーの腕力に、私の繊細な頭蓋骨は簡単に悲鳴をあげる。割れちゃぅ!らめぇ、脳みそ出ちゃうぅ!

 

「こっちはドレスなんて着させられて!!シュシュっとケンドーとか囃されて!!恥ずかしい目に遭いながら頑張ってるっていうのに、何横から特別賞持っていってんだ!マジで!」

「あだだっ!わ、分かる!気持ちは分かる!でも、これ、私のせいじゃなくね!?勝手に投票した奴等が悪いじゃん!!」

 

怒る理由も分からなくはないけど、本当に何もしてないから怒られても困る。マジで。

ミスコンの運営委員会が調査した結果、体育祭でのエンターテイナーっぷりを覚えられてた事もあって、パフォーマンスタイムが無かったにも関わらず私は参加してると思われてたらしい。投票した奴の大半がA組バンドでやった私のパフォーマンスは見ても、肝心のミスコンを見逃したり途中から見に行ったりしてる奴等ばかりだったそうだ。中には参加してない事に気づいていながら、それでも投票した猛者もいたとか。

 

そんな奴等があまりに多く、結果として四位につけられるレベルで集まってしまった。大会規約的に無効票にするしかないが、それだけ支持を受ける私に何もしない!とはっきり言えるほど運営委員会は肝が据わっておらず、何かしら賞を与えて支持者達に納得して貰おう・・・・となって、審査員特別賞らしい。

 

よって私のせいではない。

敢えて悪者を探すなら投票用紙をマークシートみたいな予め選択肢を用意するタイプにしないで、自由に書けるタイプにした運営委員会だと思う。

ファン達?ファン達は仕方ない。仕方ないっちゃ仕方ない。

 

「ふふふ!仲良しね二人共!私達も交ぜて!」

 

いつの間にか豪華パイセンと女の友情を築いてたねじれんパイセンが近くにいた。その腕の中にエリちゃんを抱き締めながら、ニコニコとご満悦である。

イッチーはその二人の姿を見ると苦虫を噛み潰したような顔をした後、私の頭を締め付ける腕を外して苦笑を浮かべる。痛かった、割れちゃう所だった。

 

「いえいえ、止めといた方が良いですよ。先輩が態々やるほど楽しい事でないので。やっほ、エリちゃん。元気そうだね」

 

気持ちを入れ換えて出した挨拶にエリちゃんがペコリとお辞儀をした。「イッチーさん綺麗だったよ」と続けてエリちゃんが言えば、イッチーの顔がふにゃっと柔らかく笑う。

 

「ね!本当に!エリちゃん、私はどうだった!?」

「えっと・・・・あのね・・・ねじれんパイセンさんも、凄く綺麗だったよ?」

「そっかぁ!ありがとう!嬉しい!」

 

飾り気のない言葉だけどエリちゃんには分かりやすかったみたいで、頬を染めてテレテレする。可愛い。

そんなエリちゃんの頭を撫でながら、ねじれんパイセンはこっちを見てきた。

 

「そうだ、ニコも特別賞貰ったのよね!去年はそんなの無かったから、私ビックリしちゃった!おめでとう、ニコ!」

「どうもでーす。一番びっくりしてるのは私だと思うんですけどねぇー」

「ニコもびっくりなんだ!ふふふ、お揃いね!出展品の撤収作業で絢爛崎さん帰っちゃったけど、ナイスパフォーマンスって褒めてたわ!来年は一番目指してみて!私ね、きっとニコなら優勝出来ると思うの!」

「あざーす。ですよねぇー」

 

軽く返した言葉にイッチーがジト目を向けてきた。

背後にいる皆からも視線を感じる。

チラっとかっちゃんを見てみれば、面倒臭ぇことやろうとしてんじゃねぇ糞が!みたいな鋭い視線ぶつけられた。なんでや、かっちゃん。そこは『お前がナンバーワンだ』ってヨイショするとこじゃない?何の為の幼馴染枠なん?あ、いや、想像したら寒気がした。言わないで、やっぱり・・・・まっ、結果の分かってるミスコンなんて出る気ないんですけどね!既に最強の美少女として殿堂入りしてる私が参加するのはレギュレーション違反だしね!ふははははは!!・・・ん?あれ、出場してた人達だよね?なんで囲むの?なに?なんなん?胴上げ?えっ、なっ、あああッッーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

怖い笑顔を張り付けた出場選手達に揉みくちゃにされた後、そろそろエリちゃんが帰りの時間なので校門へと向かった。文化祭終了の放送が流れた後ではあったけど、行き交う生徒達からは冷めやらぬ熱気がまだ漂ってる。

そんな人混みを抜けて校門まで辿り着けば、相変わらず気だるげな我らが包帯先生とリンゴ飴隊が待っていた。リンゴ飴隊の隊長である耳郎ちゃんの手にはリンゴ飴1つ入れるにしては大き過ぎる紙袋が握られてた。

 

「・・・・やっと来たか。10分の遅刻だ、緑谷」

「さーせんしたぁ!道に迷ってました!」

「バレる嘘を堂々とつくんじゃない」

 

冷たく言い放った包帯先生はエリちゃんに歩みより、手の届く場所まで来るとしゃがみ込んで目を合わせた。見たことない優しい目付きに、ニコちゃん憤慨である。ずるい、私にもその目を向けて欲しい。チョーク投げないで欲しい。

 

「文化祭、楽しんで貰えたかな?緑谷が迷惑を掛けてなければ良いんだが」

 

聞いた事ない穏やかな語り口に、エリちゃんは力強く頷く。包帯先生の物言いには腹立つけど、喜んで貰えたのを聞けたのは良かった。包帯先生の物言いはあれだけど。本当に、あれだけど。

 

そんな二人のやり取りを横目に、私は私で耳郎ちゃん達から例の物を受け取った。ずっしりとした予想外の重さにこっそり話を聞くと私が予定してたリンゴ飴二つに加え、耳郎ちゃん達でフルーツ飴を用意したとの事。

やはり、出来る女じゃったか・・・・。

 

ちょっと耳郎ちゃんの両隣にいる男共を見てみた。

上鳴は相変わらずの間抜け面だったけど、チャックマン口田は私と目が合うとバツが悪そうに視線を逸らした。額に浮かぶ汗やほんのり赤く染まった頬、耳郎ちゃんに向けた視線の熱っぽさから『何かやったな!』っと察したけど、今は黙っておいてやろうと思う。後で洗いざらい吐いて貰うが。こら、お茶子!梅雨ちゃん!ニヤニヤしないの!バレちゃうでしょ!

 

「・・・・ん?緑谷、なにその顔?麗日も梅雨ちゃんも。何でも良いけど、早くエリちゃんに渡してあげなよ」

「うん?そだね。うんうん、そだねーー」

「?」

 

まぁ、この耳郎ちゃんの様子を見ると、大した事やってなさそう。耳郎ちゃん乙女力高い上に嘘つけないから、何かあったら絶対顔とか態度に出るもんね。

 

取り敢えずこっちの恋路は置いといて、包帯先生との短いコミュニケーションを終えたエリちゃんの肩をトントンする。エリちゃんは何の疑いもなく振り返り、肩の所にセットしてある私の人差し指へ頬をプニらせた。

きょとん、としたのも束の間。悪戯された事に気づいたエリちゃんが楽しそうに笑った。

 

「やーい、引っ掛かったぁ」

「うん!ひっかかっちゃった!えへへ」

 

可愛い、天使かな?天使だな。普通は怒る所なんだけど、まっいっか。楽しいならそれで。

時間もないのでサクッと一度抱き締めてから、私は耳郎ちゃんから貰った紙袋を手渡した。不思議そうな顔をしたエリちゃんに開けてごらん?と伝えれば、恐れる恐る紙袋開いて中を覗いた。最初は中身を見ても疑問符がついてそうな反応だったけど、手に取ってまじまじと見た後で目がキラキラし出す。

 

「ふたこさん、これ・・・・リンゴ飴?」

「いえす、サプライズ!」

 

前遊びに行った時、夏祭りの写真見せながら軽く教えたけど、どうやらちゃんと覚えてたみたい。なにこれ?とか言われなくて良かった。

そんなエリちゃんとは違う意味で、側にいた黒豆パイセンが驚いた。

 

「リンゴ飴!?売ってた!?俺探したよ!?」

「売ってませんよ。言い出しっぺなんだから、それくらい確認しといて下さい。事情話したら運営の人普通に教えてくれましたからね、今年はリンゴ飴の出店はないって」

「・・・・そうか。言われてみればそうだね。盲点だった。でも、これだけ気を回して動ける人が、なんで廊下で正座させられてるんだろう。俺、不思議だよね」

 

・・・・・・・・んにぇ。

いや、それはそれ、これはこれだから。

少しも関係ないからね。うん。

 

「その熱意と行動力を、僅かにでも学業へ向けてくれれば、俺達教師も苦労しないで済むんだがな・・・・」

 

はぁー、黒豆パイセンの声に混じって、なんか幻聴が聞こえるなぁー!包帯先生とよく似た幻聴が聞こえるなぁーーー!不思議だなぁぁーー!!

 

幻聴は銀河の彼方へとぶっ飛ばしておいて。

エリちゃんが手にするリンゴ飴の包装をとってあげた。可愛いクマの絵柄の入った包装はエリちゃんが捨てたくないというので紙袋の中へ軽く折っていれてあげる。

少しの間リンゴ飴を見つめた後で、エリちゃんはそれに齧りついた。リンゴ飴には小さな痕がついて、エリちゃんの口の周りには食紅の赤が滲む。

 

何かを確かめるように口をモゴモゴさせるエリちゃんに、黒豆パイセンが目線を合わせて口を開いた。

 

「どう、リンゴよりさらに甘いでしょ?」

 

笑顔と一緒に掛けられた言葉にエリちゃんは口の中の物を飲み込んで、それから嬉しそうに笑った。

 

「うん、さらに甘い」

 

黒豆パイセンの真似をして。

本当に嬉しそうに。

 

 

それから少ししてエリちゃんは黒豆パイセンと包帯先生に連れられて病院へと帰っていった。

リンゴ飴を手に笑顔で帰ってくエリちゃんに、お別れの言葉は掛けてない。ただ一言「またね」とは言っておいたけど。




双虎、エリちゃんとバイバイ中~


もちゃこ「マタネズミイルカってなんやろ・・・」
ととろき「マタネズミイルカ・・・・か。俺も知らねぇが、多分尻尾が二股に分かれたイルカとか、そんなじゃねぇか」
キリシマン「マジかよ、轟。そんなのいんのか、博識だな」
ウェイ「へぇ、そんなんいるのか。口田とか動物詳しいじゃん何かしらねぇ?」
(´・ω・`)「・・・・・?」

梅雨ちゃん「盛り上がってる所悪いのだけど、私はネズミイルカだと思うわ。よく家のお父さんがいう親父ギャグそっくりだもの。またね、の"ね"と、ネズミイルカの"ネ"を掛けたのよ。きっと」
じろちゃん「梅雨ちゃん、そういうのは解説したら駄目なやつだから」


かっちゃん「・・・・はぁ、くだらねぇ」
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