私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

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しょうゆうこと(明石家)


何も思い付かない時あるよね?そういう時って無理すれば無理するほど、ワケわからんくなるじゃん?だからさ、自然体でいいと思うの。ありのままをそこに出していけば良いとおもうの。そう、女子会するよ。の巻き

にゃんこ様を包帯先生に奉納したその放課後。

A組女子は私も含め、学校近くのファミレスで一同に介していた。

 

「えー今回の女子会幹事を務める、緑谷双虎と」

「副幹事を務める、芦戸三奈でーす。皆ジュースは行き届いてる?」

 

見渡してみれば、ちゃんと皆の手にコップが握られていた。よしよし。

 

「それでは2週間後の体育祭を前に━━━」

「女子による女子の為の女子だけの決起集会を兼ねた━━」

 

「「第一回、雄英高校一年A組女子会を始めます!」」

 

「いえーい」

「イエーイ!!」

 

お茶子と葉隠の元気な声が響いてきた。

他はやってくれない。悲しい。

 

「どした、どした!盛り上がっていこーぜぇ!!」

「そうだー!どうしたーみんなー!盛り上がっていこーよー!」

 

「あたしは盛り上がってるよーーー!!イエーイ!」

「「イエーイ!」」

 

あしどんと葉隠は私に乗ってくれるけど、他の女子達はイマイチ乗ってこない。お茶子にも少し羞恥を感じる。恥ずかしがり屋の集まりか。

 

そう思ってると梅雨ちゃんに袖を引っ張られた。

 

「私、正直こういう集まりに出たことないから、勝手がわからないの。盛り上がれなくてごめんなさいね、緑谷ちゃん」

「気にしないー!楽しければそれでいいのー!」

「けろっ、ありがとう緑谷ちゃん」

 

梅雨ちゃんと軽く絡んだ所で、女子会を開いた本題をあしどんにお願いした。

 

「━━って言うわけで、幹事に説明を任された、あしどんこと芦戸三奈が説明しちゃうよ!雄英の体育祭!皆もテレビとかで見て知ってると思うけど、上位入賞者は毎年男の子ばかり!体力とか精神面とか、何かと理由はあるけど女子の入賞者って毎回少ないよね?そこでっ!女子でも入賞者出来るんだぞって所を見せる為に、皆で一致団結して頑張ろーってする会だよー!!」

「「イエーイ!」」

「いえーい」

「けろっ」

 

口笛が出来たらぴゅーぴゅーしてみたいタイミングだ。

まぁ、出来ないから口で言ったけども。

 

「ですが、基本的に個人競技と伺ってますわ。協力して良いものなのでしょうか?」

「けろっ、それもそうね。本来の、個人の能力を競わせるという主旨からも離れてしまうし・・・」

 

お堅いお二人は会に否定的だ。

 

「まぁまぁ!それも含めて話し合うのが女子会だよー!盛り上がっていこー!!イエーイ!!」

 

葉隠めちゃ元気だなぁ。

見えないのにムードメーカーとかはこれいかに。

あ、いや、見えないからこそ、空気なのか。

 

「もったいないな。顔は芸能人の━━━」

「うわっ!!言わせないよ!?ていうか、まだ覚えてたの!?」

 

葉隠にまた口を押さえられてしまった。

見えないから余裕で不覚をとってしまうでござる。

 

なんやかんや、女子達とがっつり話すのは初めてな気がするので、どれからいこうか目移りしてしまう。

取り合えず近くにいた耳郎ちゃんにすり寄ってみた。

 

「うわっ!びっくりするじゃんか!緑谷、なに?」

「こうして話すの初めてな気がするから来た!お話ししよう、そうしよう!!」

「ぐいぐいくるな、本当に」

 

困ったような顔してても、本気で嫌がってる風ではない耳郎ちゃん。きっと素直じゃないだけなので、ガンガンいこうと思う。

 

「で、上鳴と上手くいってるのん?」

「っぶっ!!!?」

 

なんか吹いた。汚い。

 

「そういえば、よく話してるよねー。実際どうなの?」

 

ずいっとあしどんが混ざってきた。

 

「なんもないからっ!恋愛脳か!」

「「そっかぁー」」

「目が疑ったままだぞ、二人共!!」

 

ぎりぎりと忌々しげに見てくる耳郎ちゃん可愛い。

これは地味にモテる系ですわ。

 

「てか、そういう緑谷こそどうなのさ!?爆豪と━━」

「それ以上それを口にしたら、その耳たぶをハムハムするからね」

「ハムハム!?」

 

さっと、耳郎ちゃんは耳たぶを隠してしまった。

くそっ、隙を窺っていたというのに・・・。

耳郎ちゃんがとち狂った事いうから思わず拒否反応で言ってしもうたよ。くそう。

 

「あんたは最大級の危険人物だわ、私にとって」

「酷い」

「私の耳を触りたいってやつはいたけど、ハムハムしたいって言ったのはあんただけだから。一メートルより近づいたら攻撃するから」

「酷い」

 

犬でも扱うようにしっしされてしまった。

 

「・・・まぁ、でもさ、付き合うとか別の話で、面白い奴だとは思うよ?いや、付き合うとか別で。ほらアホだから見てて楽しいし」

「そしてそのままなし崩し的に・・・」

「割りとしつこいな、緑谷」

 

これ以上余計な事いうと怒られそうなので止めておく。何事もほどほどが肝心なのだ。

 

なので梅雨ちゃんと真面目な話をしてる百の所に首を物理的に突っ込んでみた。思ったより驚かれなかった。解せぬ。

 

「びっくりしますわ、いきなりなんですの緑谷さん」

「けろっ」

 

いや、びっくりした人の反応ちゃう。

まぁ、良いけども。

 

「真面目なお話してるから、つい」

「緑谷さんはもう少し真面目に生きるべきです」

「真面目に生きようとすると、もう一人の私が・・・くっ、やつめ!」

「まさか、多重人格━━━!?」

「あ、ごめん、大丈夫だから。冗談だよ」

 

百は真面目さん過ぎてからかいがいがない。

適当な事はあんまり言わないでおこっと。

 

「冗談でしたら、良いのですけど。本当に大丈夫ですか?うちに専属のお医者様がおりますの、よろしければ・・・」

「大丈夫だよー、ありがとー心配してくれて。でさ、真面目な話、男子に本気で勝つ気ある?」

「それは当然ですわ。ヒーローを目指す者として、生半可な順位は出せませんもの!」

 

やる気満々の百が胸を強調するように腕をよせて両手をグーにした。わざとやってる訳ではないと思うけど、エロい。

 

「けろっ。私もよ━━━━」

「そいう事なら私も!!」

 

梅雨ちゃん達と話してたらお茶子が交ざってきた。

なんかいつもより顔が怖い。うららかじゃない。

 

「皆っ、私頑張る!!必ず活躍して、それでプロにスカウトされてみせる!!」

「よく分かんないけどその意気だお茶子!!男子に目にもの見せてやるぞー!」

「おおおー!!」

 

「取り返すぞ、夏休みいぃぃぃぃぃ!!」

 

「それは緑谷さんだけですわ」

「それは緑谷ちゃんだけよ」

「緑谷ちゃんらしいよね」

 

「頑張るぞ、体育祭ーー!!」

「「「おおー」」」

 

 

それから暫く女子達でワイのワイのした。

途中で話すことが特になくなってきたら、かっちゃんの昔のやらかし話をしたら好評だった。意外とかっちゃんモテる?

また今度聞かせてと言われたのでネタ集めの為にもかっちゃんと遊ぼうと思った。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

高校デビューをしてからここまで気合いで頑張ってきたけど、早くも挫けそうな自分がここにいた。

 

男、切島鋭児郎、もう限界。

 

重苦しい空気に顔をあげれば、男共のしかっめっ面がずらりと並んでる。なんでこうなったのかと、頭が痛い。

助けが欲しくて隣のやつを見てみたが━━━

 

「なぁ、爆豪」

「っるせぇ、殺すぞ」

 

━━━いや、少しは話しろよ。

はぁ、あんまり突っ込むと後が怖いから言わねぇけど。

そう思ってると上鳴が溜息をついてテーブルに突っ伏した。

 

「なんだってこんなムサイ所にいなきゃなんねんだよぉ。向かいのファミレスに交じりたい・・・」

「くそぅ、ファミレスではしゃぐ女子。訪れるうっかりパンチラ。とらぶるからのぱいタッチ。オイラの野望がぁぁぁ」

 

「いや、峰田だけはこっちな」

 

「なんでだよぉぉぉぉ!!」

 

危険過ぎんだろ。

こんな奴いたら。

 

「つーかよ、無理に集まってる必要なくね?もう解散しようぜ」

「そーだそーだ!!解散しろー!」

 

「元はと言えば、おめぇらが女子達の所に交ざろうとしたのが原因だろ」

 

女子達が体育祭に向けて女子会を開くと言い出したのがお昼前。それを聞いてた峰田と上鳴がこっそり参加しようと目論見を立てていたらしいのだが、うっかり緑谷にバレて━━━━こうしてクラスの男達全員が喫茶店に缶詰にされた。しかも俺は監視役みたいな事をさせられてる。因みに女子会が終わるまで解散は許さないと言われた。

 

「帰っていいか?」

「轟の気持ちは分かるけど、頼むからここにいてくれ。後で解散してたのがバレたら緑谷にガチで殴られる」

「どんな関係なんだ、お前ら」

 

それは俺が聞きたい。

 

「・・・なら、折角の機会。お互い雄英体育祭に向けて持ち得る情報を交換してはどうだ」

「常闇!」

 

「だよなぁ。別に俺ら仲良しグループとかでもねぇし。切島、幹事やってくれよ」

「瀬呂!」

 

「そうだよな。このまま無言で集まってるのも辛いし。女子達の真似して決起集会って事にしないか?」

「尾白!!」

 

それから辿々しくも、体育祭について話し合いをした。

有意義とまでは言えるものでもなかったが、俺の胃は痛まなかったのでそれで良いと思った。

 

気がついたら女子会は終わってた。

 

緑谷ぁ、終わったら連絡しろよぉぉ!!

 




トイレから戻った飯田

「そういう事なら、委員長である俺が、責任をもって幹事をしよう!」

「え、あ、うん、頼むわ」
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