私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

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エンデヴァー愛がつきないよぉ。
語りたい、エンデヴァーの事を延々と語りたいぃ。
一話丸々語りたいぃ。

でも、引かれるから、語らない(゜ロ゜)!!!
でも語りたい( *・ω・)ノ!!
いや、最終的には語らないけどもヽ(・∀・)ノ!!


閑話、閑話、また閑話!!どうして、こんなに閑話ばっかり!くそっ!体育祭めぇぇぇぇ!!の閑話の巻き

先生達の話し合いの結果、緑谷の棄権敗退が決定した事を聞いた俺は爆豪の下へ走った。

誰よりも先に緑谷を助けに飛び出した爆豪なら、あの戦いの結果を一番気にしてると思ったからだ。

 

緑谷の容態は爆豪自身医務室へ運んだ事を考えれば、俺より分かっているので取り合えずおいておいた。

もし何かあれば看病に行った麗日から連絡が来る事になってるけど、現状伝える事もない。寝言で「チャーシュー丼は丼物とは認めない」と魘されていたらしいが、これは伝えても混乱するだけだと思うので黙っておこうと思う。

 

 

 

 

「爆豪っ━━━━ひぃ!?」

 

そうして爆豪の控え室の扉を開いた所で、俺は心の底から後悔した。

 

部屋の中に貧乏性揺すりをしながら椅子に座り、壁を一心に見つめる般若のような顔をした爆豪の姿があったからだ。

 

「━━━んだ、クソかぁ・・・切島ぁ」

 

ギロリと睨まれた瞬間、心臓がバクバクと脈打ち、胃が子犬のような悲鳴をあげた気がした。

大人しく帰ろうとしたのだが「用もねぇのに来たのか、ああ?」と言われ針のムシロへとUターン。

俺は色んな覚悟を決めた。

 

「はぁ。あのな、緑谷な、棄権敗退決定だってよ」

「そうかよ」

「そうなんだよ。いや、そりゃさ、怪我の具合とか見ての決定ってのは分かるけどよ、まだ時間もあるし本人が起きるの待って━━━ってへ?それだけ?」

「ああ?それ伝えに来たんじゃねぇのか?」

 

人を殺しそうな目で爆豪に尋ね返されてしまった。

確かにそれを伝えに来たんだけど、なんか釈然としない。もっとこう『ふざけんなぁ!』とか『こんな優勝意味あるかー!』とか言うと・・・って俺、普通に爆豪が優勝すると思ってんのな。

わりぃ飯田。

 

しかし、なんか意外だな。

思ってたより冷静っつーか・・・。

そう思って爆豪の視線の先を追うと、見ていた物が壁でないことに気づいた。

 

爆豪が見ていたのは貴重品を仕舞える小型ロッカー。

入っているのは財布と・・・。

 

「・・・・・あのよ」

「・・・あん?用が済んだら帰れや」

「いや、なんつーか、その、怒んなよ?もしかして、俺が思ってるより緑谷の事心配してね?」

「するわけねぇだろ!!ごらぁ!!!ぶっ殺すぞてめぇ!!!」

 

ひぃっ!?メチャクチャ心配してんじゃねぇか、こいつ!!素直じゃねぇにもほどがあるだろ!!

他の事が手につかなくなるレベルで心配してんじゃねぇかよ!!

 

掌からボンボン音を鳴らしながら迫ってくる爆豪。

浮かべる表情は悪鬼そのものだった。

 

「落ち着けよ!!爆発さんたろう!!」

「誰が爆発さんたろうだ、ごらぁぁ!!」

「お前だよ!落ち着けってば!!試合控えてんだから無駄に力使うな!!優勝狙ってんだろ!?」

「・・・ちっ!!」

 

しかめっ面した爆豪は苛立ちながら椅子に戻った。

そしてやっぱり視線はそこを見つめていた。

 

「あのさ、そんなに心配なら電話なんて待ってねぇで、直接医務室行って来いって。試合はまだ始まんねぇしさ」

「━━るっせぇ」

「本当、素直じゃねぇなぁ。もう」

「そういう問題じゃねぇ」

 

ならどういう問題なんだ?

そう思って爆豪を見つめていると、面倒臭そうに頭をかいた爆豪が口を開いた。

 

「・・・本気でやらねぇと意味がねぇだろ」

「本気?」

「あいつが、あの馬鹿が、ぶっ倒れるまで本気でやってんだ。俺が本気で取りにいかなかったら、意味がねぇだろぉが!!馬鹿に構ってる時間はねぇんだよ!!」

「ああ。そういう━━━って、わっかりづれぇな、もう」

「文句あんのかこらぁ!!」

 

爆豪の言いたい事は何となく分かった。

緑谷の気持ちに応えたいって事だろ、要は。

俺だってさっきの試合見て熱くなった。本気でぶつかり合う二人見て、もっと頑張らねぇとってそう思った。

だから、それ見て爆豪が真剣になってる気持ちは分かる。俺が爆豪の所にいたら、同じように思うかもしんねぇ。

 

そう考えると今爆豪がこの場を動かないのも分かる。

試合前の時間は選手にとっちゃ大切な時間だ。精神統一したり、準備運動したり、戦略練ったり・・・やることは人によって違うけど、ようは勝つために準備する、そういう時間だ。

 

だからそれを看病に使うのは、本気で試合に挑もうとする奴のする事じゃない。だから緑谷の所には行かない━━━って事なんだろうけど、この状態じゃ逆効果だろと思わずにはいられない。

 

「それは、それ━━━って出来ねぇ?」

「うるせぇ!!だぁってろ、ボケ!!」

 

とりつく島なしかよ。

お前の場合、緑谷の様子見てる方がよっぽど精神安定するだろうに。

 

「てか、緑谷が決勝出れねぇ事には文句はねぇのな」

「あるか、ボケ。・・・今まであいつが個性で倒れた事はねぇ。なら、相当無茶したんだろ。休ませんのは当然だろうが。寧ろベッドに縛り付けとけ」

「お、おう」

 

急に素直になったな。

反応に困るわ。

 

「お前、本当、緑谷好きな」

「はぁん!?」

 

こういう事には素直じゃないのにな。

 

 

『準備が整ったZE!!野郎共ぉぉぉぉ!!試合会場にムーヴしやがれぇイェエ!』

 

 

控え室にマイク先生の声が響き渡り、爆豪がゆっくり立ち上がる。戦闘のスイッチが入ったのか、面構えが変わった。

こういうとこ見ると、こいつが偶然でここまで勝ち上がってきた訳じゃないのを痛感する。

 

控え室を出ようとする爆豪を呼び止め、俺は気持ちを込めて拳を前にやった。

どうせなら、託そうと思ったのだ。

 

「もってけ、俺の気持ちも!!勝ってこいよ!!」

 

そう言うと一つ舌打ちした後、俺の拳にパンチをくれてきた。割と強めの。個性を発動してなかったせいで、普通に痛かった。

痛がっていると大股で廊下に歩いていく爆豪が吼えた。

 

 

 

「てめぇに言われるまでもねぇ!」

 

 

 

 

「俺の優勝邪魔する奴はぁ、誰だろうと関係ねぇ!!」

 

 

 

 

「ぶっっっ殺す!!」

 

 

 

 

 

 

そう言って部屋を出ていった爆豪を見て、俺は心底不安になった。何故だか、とてもやらかす気がしたのだ。余計な火を点けたような気がしたのだ。

 

やる気がありすぎるような、そんな気が。

 

 

 

それから始まった事実上の最終試合。

結果は悲惨の一言に尽きた。

もう、試合場の跡形とかなくて、飯田ボロボロで、あれ?これって戦争だったってけ?ってなった。

ハウザーなんとかってのが、ヤバすぎた。

 

え?誰が勝ったって?

そりゃ、爆豪しかいねぇだろ。

てか、結果みる前から、レシプロかわしきった時点で確信してたわ。よく避けれたな、あれ。

 

ごめんな、飯田。

俺が余計なもんを、託したばっかりに。

本当、ごめん。

 

 

飯田が担架で運ばれるのを見ながら、爆豪制御装置の一日でも早い復活を祈っておいた。

 

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