私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

6 / 282
もう、ゴールしても言いかなって、思う今日この頃。(当分生きる模様)


腐れ縁って具体的に何処か腐れてんの?どこよ?あれか、繋がってる根っこ的なところ?違う?そこじゃない?んじゃ結局どこなんだよぉぉぉぉの巻き

かっちゃんからバーゲンダッシュ10個タカった私の元に、今日はお手紙が届いた。なんぞ、なんぞと開封すると、円盤が入っていた。

 

「━━━なんだ、ゴミか」

 

そう言ってゴミ箱に投げ捨てると、一緒に開封していた母様から拳骨を頂戴する羽目になった。

痛いでござんす。

 

「どうみても合否判定の通知書でしょ!それを捨てるんじゃないの!!」

「おう、いえす、まいまざー。だってこれで合格してたら、私雄英に行かなきゃならないじゃん?」

「あんたの志望でしょうが」

「それはね、マリアナ海溝より深い理由が━━いや、何でもないですぅ。あけますぅ」

 

母様の鋭い睨みに負けて円盤を手にする。

すると円盤の中央部分が光だしガチムチの姿が立体映像として現れた。

 

「これはっ━━━━」

「双虎っ、あんたこれは━━━」

 

円盤の下に現れたガチムチ。

何か喋ってるけれど、マイクが下にあるのか凄く聞き取りずらい。ん?合格って聞こえた気がする。

 

「まいまざー、みず、いんこ。合格だってさ」

「合格は分かったから、今度はちゃんと表にして聞き直してあげなさい」

 

うぇ、面倒臭い。

 

「やんなさい」

「まむ!いえす、まむ!」

 

 

 

 

 

 

 

合格通知を聞き直した結果、私の推薦枠を用意したのが忌々しきガチムチであった事が判明。同時に、報復を決意する私。

 

因みに入試は無事に合格。順位までは分からなかったけど、結構いい順位っぽい。一番ではない。大事な事なのでもう一度言うよ、一番ではない。やったぁ。

 

一番でなんて碌なもんじゃない。いくのは名門中の名門、雄英高校だ。新入生代表とか面倒臭いの押し付けられるに決まってる。それは勘弁なのよさ。

 

それと、例の件について考えておいてくれとも言われた。母様がなんの事と訪ねてきたから、ナンパされたと言う事にしといた。

母様が般若のような顔で受話器をとっていたが、その後何が起きたかは知らない。逃げるように出掛けたからね。

 

 

そんな訳で爆豪宅に突撃。

無論用事は「合格通知きたぜ。お前は?不合格?ぷぎゃー」というやり取りをやりたくてだ。

まぁ、多分かっちゃんはナチュラルボーンな天才だから合格してるとは思うが。

 

「あら、あらら。また来てくれたの?いらっしゃい双虎ちゃん」

「ちゃわーす、光己さん。かっちゃんいます?」

 

ニヨニヨする光己さんにそう聞くと奥にいるとの事。何でも合格通知を確認すると直ぐに部屋に引きこもったのだと言う。

 

「何してんのかね、うちの息子は?」

「コスチューム考えてるんじゃないんですかね?私の所にもそういうの来たんで」

「コスチュームねぇ、旦那が聞いたら喜んでデザインしそう━━━━あら、さらっと合格発表?もうっ、余裕ね双虎ちゃんは!」

「私よりかっちゃんの方が余裕だったんじゃないですか?」

「うーん、そうでもなかったのよね。いつもは自信満々の癖して、やけに張りつめた感じ?合格発表を見たときは、柄にもなく嬉しそうにしてたわよ。ふふ、双虎ちゃんが合格したの聞いたら、今度はどんな顔するのかしらねぇー」

「さぁ、どうですかね?」

 

適当に光己さんと話してから小癪にも鍵を掛けてる部屋を腕力で抉じ開けて侵入。いつもながら間抜けな顔で驚くかっちゃんに、少し母性を擽られる。あうち。

 

「な、ななな、何勝手に入ってきてんだゴラぁ!!!つか、テメェ、鍵掛けてあったのをどうしてっ━━━ぶっ壊れてるじゃねぇかコラぁ!!!」

「喚くな、喚くな。それよか合格したんだって?おめでとう」

「━━っけ!たりめぇだろうが!!テメェこそ合格したのかよ!!」

「そりゃね。じゃなかったら来ないよ流石に」

 

そう言いながらそそっと接近して、かっちゃんが背中に隠した物を覗く。勿論かっちゃんが抵抗してくるので中々見れない。小癪なり。

 

「ちょっとだけ、ちょっとだけだってば」

「ふざけんなっ!!テメェ!!何覗きにきてんだコラ!!帰れや!!!」

「よいではないか、よいではないか」

「よくねぇっつってんだろうが!!!」

 

思いの外抵抗が激しい。取れぬ。

いつもならそろそろ隙が出来る頃なんだが・・・今回割と本気で嫌がってる?

 

「━━━━ふぅ、分かった。分かりました。止めておくよ。帰る」

「━━けっ、そうしやがれ。良いか二度と━━」

 

馬鹿め、勿論それは、フェイクだ!!

隙を見せたその瞬間を狙い、かっちゃんの持つソレに飛び付く━━━━が、ここでアクシデント。

驚く事にかっちゃんは私の行動を読みきっており油断してなかった。

予想外な展開に私の素晴らしき体幹も許容範囲を軽く突破して、かっちゃんを巻き込んで思いっきり転んだ。ぐはぁ!!

 

・・・・んてな。

かっちゃんを然り気無くクッションにしたからダメージほぼ無し。私はこんな時でも完璧女子。

しかし、妙にかっちゃんが大人しい。いつもなら喚き散らしたり、爆発させてるのに。

 

そう思って視界を下げて見ると、顔面をパイ乙に埋もれさせた幼馴染(かっちゃん)の姿があった。わぁお。サービスし過ぎたな。

 

「かっちゃん?」

 

よっこしょと起き上がり、パイ乙から解放してあげる。

息が出来なかったのかなと思ったが、解放しても身動き一つしない。目の焦点があっていない所から気絶している模様。倒れた所の打ち所が悪かったかな。南無南無。

 

「起きろ、起きろかっちゃん。寝たら死ぬぞ」

 

そうやって顔面をペチペチしてると、目の焦点が段々とあってきて━━━━鼻血を爆発させた。

 

「うわっ!きたなっ!!」

「うるせぇ!!帰りやがれぇ!!!」

 

ドカンと一発威嚇爆発を受けた私は「くっ、覚えておけよ」と三下の台詞をはいてさっさとその部屋を後にした。向かう先は光己さんが寛いでいる居間である。

このまま一緒にいると鼻血まみれにされそうで、怖いかんね。今日の服は鼻血で濡らしていいほど安くないのだ。

 

「あ、鼻血拭き終わったら、ちょっと外に遊びにいこーよ。かっちゃんの奢りで」

「ふざけんなっ帰りやがれ!!!」

 

悪態をつくかっちゃんだが、多分付き合って遊んでくれるだろう。ツンデレの異名は伊達ではないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局なんのかんのと一緒に出掛けてくれたかっちゃんと街を散策。かっちゃんは光己さんにニヨニヨされながら見送られるのが気にくわないのか、ずっと不機嫌だ。

まぁ、奢ってくれるなら何でも良いけど。

 

「そう言えば、最近またよくつるむようになったね、私ら?」

「ああ?テメェが絡んでくるだけだろうが」

「いや、どっちかって言えばかっちゃんなんだけど」

「━━━━けっ!!」

 

反抗期なのか、かっちゃんは「けっ」しか言わない。

めんどくせぇぜ、反抗期ってやつはよぉ。

家の母様の前でやってみろ、ぐぅだかんな、ぐぅ。光己さんはなんやかんやで、かっちゃんには甘いからババァ呼びでも怒らないけどさ。こいつ甘え過ぎちゃうん?

 

しかし、そう言えばこの街でこうやって過ごせるのも後少しなのな。

雄英に行ったらあっちの友人とつるむようになるだろうし、こっちの街より雄英の近くのが遊び場多いし。

ふむ。ならば今の内に満喫しとくか。

 

かっちゃんの奢りで。

 

「よし、かっちゃん!まずは鯛焼きから行こうか!!」

「はぁ!?まずはって、もう既にたこ焼だのなんだの食った後じゃねぇかって、押すなコラぁ!!」

 

かっちゃんは怒る。呆れるぐらい怒る。

だが、なんやかんや断らない。

そして奢ってくれる。ありがとうかっちゃん。愛してるぜぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、死ぬほど奢らせた帰り道。

すっかり軽くなった財布と私を忌々しげに見つめてくるかっちゃんに親指を立てて見せる。

かっちゃんは軽くブチキレているようだが、流石に怒り疲れたのか溜息をつくだけだった。ほぅ、らしくない。

 

いつもなら━━━。

ふむ。

 

そうだな、いつもなら、そう言えるだけかっちゃんとは付き合いが長いんだな。

思えば幼稚園児からの付き合いだ。よくコイツと付き合っててグレなかったな、私は。

口を開けば死ねだの糞だのしか言わないし、俺様だし、横暴だし、プライドが馬鹿みたいに高いから負かすと大変だしで、どれだけ苦労したか。てか、コイツ良いとこあるのか?なくね?ああ、奢ってくれる所とか?

 

まぁ、そんなかっちゃんの鼻っ柱を折り続けてきたのは、何を隠そう私な訳だが。ふふふ。

全戦全勝だよ。当然でしょ。

ボコボコよ、ボコボコ。

 

そんな糞代表のかっちゃんが高校生か。

何だか感慨深い物があるな。うんうん。

大人に━━━はなってないなぁ。大人になれんのかな、コイツ。幼馴染ながら心配だ。

 

「かっちゃんや、かっちゃんや」

「んだよっ!」

「かっちゃんはさ、覚えてる?私と初めてあった頃」

 

私は覚えている。

近所の公園でヒーローごっこしていた、男の姿を。

糞生意気に子分にしてやるとかほざいてきたから、ボコボコにして泣かしてやった事を。

初めて個性使ってぶん殴ってやったから、凄く思い出に残ってる。

 

かっちゃんは舌打ちするだけで答えてくれないので、覚えているかどうかは微妙な所なのかも知れない。覚えてたら、突っ掛かってくるもんね。間違いなく。

 

そうそうに会わなくなるもんだと思ったけど、まさか高校まで一緒になるとはな。世の中分からないもんだ。

 

「かっちゃんや、かっちゃんや」

 

「んだよ!!さっきから、馴れ馴れしくかっちゃん、かっちゃん、呼びやがって━━━」

「また三年間よろしくね?」

「━━━っ!?ぬっ、く、あ━━━けっ!!」

 

けっ、にどれだけの万能性を見出だしているのだろうか。この爆発頭は。まったく。

 

いい加減にしないと、蹴るよ?男の象徴を蹴りあげるよ?ん?

 

 

いや、まぁ、良いけどさ。

今更だしね別に。

 

 

 

ふむ。

 

 

 

「私はあんまり興味ないけど、ヒーローに成れるように頑張ってね~」

「ああ!?テメェに言われるまでもねぇんだ!!つか、テメェもヒーロー科だろうが!!おいっ!!何バックレようとしてんだゴラぁ!!!」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。