私のヒーローアカデミア~わんほぉー、わんほぉーなんだってけかをお断りし続ける私の楽しい英雄物語~   作:はくびしん

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明日、ヒロアカの映画がやるよぉぉぉぉ!!
ゼロ巻的なの貰えるらしいから、楽しみやでぇ!オールマイトの過去話が読めるて!ほんまやろか!ふぅー!

え?観に行くけど?
仕事なんて放り出して、観に行くけど?
いやっふーーー O(≧∇≦)O

ま、本当は色々あって、偶然休みになっただけなんだけども。偶然すげぇ。


シリーズ5:ポヨポヨマンマ・ミーア:あたい大女優になる編
あと五分、とか言っちゃう奴はいつか遅刻するからな。覚えとけ。少なくとも私は寝坊した!遅刻も!お陰で今日も私の目覚まし時計が暴力を振るってくるんだからな!━━あっ、やめて、母様!いたっ、いたい!の巻き


「・・・なんでてめぇは、いつまで経っても、自分で起きるってのを覚えねぇんだ。こら」

 

長かったような短かったような、ある意味充実していた職場体験が終わった翌日。一週間ぶりの自分のベッドでの睡眠を堪能した私が朝イチで見たのは、いつもながらに不機嫌な幼馴染様の顔だった。

 

一週間前のあれはなんだったのか、と思うくらいいつも通りな顔。なんだかそれが少し癪だ。私の中では、まだ釈然としない物があるというのに。

 

なに勝手に解決してんだ、こいつ。

むきゃつく。

 

ぼーとする頭でかっちゃんの顔を見ていると、なんだかうとうとしてきた。むきゃつく事はむきゃつくけど、いつもの顔はやっぱり安心してしまう。許してくれそう感が凄い。

 

轟だったらこうはならないもんなぁ。

あいつ起こす時、目が怖かったもん。

一発で起きたよね。

 

「・・・すやぁ」

「すやぁ、じゃねぇ!!さっさと起きろや!遅刻すんだろうが!!」

 

心地よさに負け目を瞑ったら凄い揺さぶられた。

ゆさゆさ地獄である。

うえっ、朝からはやめろぉ。

 

 

朝ご飯を食べる為に治らなかった寝癖をぴょんぴょんさせながら居間に向かうと、そこにはコーヒーを飲むかっちゃんパパの姿があった。

 

「あ、おはよう双虎ちゃん」

「はよざぃまーす。なんでかっちゃんパパが朝から・・・不倫?」

「ははっ、こんなオジサン相手じゃ引子さんが可哀想だよ」

「そんな事ないと思いますけど?かっちゃんパパ若いし。母様と違ってだらしない体してな━━━━おふっ!?」

 

いつの間にか懐に踏み込んでいた母様から、捩じ込むような一撃が放たれた。右脇腹に突き刺さるブロー。呼吸が止まる。

 

「朝から馬鹿な事言ってんじゃないの!!ぶん殴るわよ!!」

 

もう、殴ってますやんけ。

とか言ったら追加で殴られそうだったので、全力で畏まっておく。

 

朝ご飯を食べながら話を聞くと、ヒーロー殺しの一件ですっかり有名人にクラスアップした私を心配して、かっちゃんパパが送り迎えしてくれるみたい。

 

取り敢えず一週間様子見して、マスコミ関係が落ち着くようだったら以前の電車通学に戻そうって話だった。

そこまで聞いて、そう言えば昨日、母様がそんな話をしていたなぁと思い出した。

素直にそう言ったら、フルスイングビンタされた。

 

し、仕方ないじゃんか!

昨日は疲れてたんだからぁ!

あ、はい、ごめんなさい!!

 

そんな訳でかっちゃん共々お車で登校。

かっちゃんパパに職場体験での私の勇姿を余すことなく伝え終わる頃、一週間ぶりとなる懐かしの雄英高校に辿り着いた。

予想通り、マスコミ関係者が待ち構えていた。

 

車を降りると間髪なく囲まれたけど、そこはかっちゃんパパが盾になってくれた。圧倒的な大人力を発揮するかっちゃんパパに、マスコミ陣たじたじ。

 

つぇー、かっちゃんパパ。普通にかっこいい。

いないのが当たり前になってきた、単身赴任ナウな父とトレードしたいと本気で思う今日この頃。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなあって教室に行けば、早速職場体験での経験談を話しあう皆と、変なポーズをとったお茶子がお出迎えしてきた。拳法とか使いそう。

 

「コォォォォーーー・・・、おはよう、ニコちゃん」

「はよー。もしかして必殺技とか撃ってくる?」

「コォォォォーーーうたないよぉーー」

 

撃ってきそう。

 

すっかり何かにとりつかれたお茶子を取り敢えず放置して、わいわいしてる女子ーズの下にいく。

直ぐに梅雨ちゃんが気づいてくれて、けろっと手を振ってくれた。

 

「おはよう、緑谷ちゃん。大変だったわね」

「はよー!ニコー!元気そうで良かったよー!」

「おはよ緑谷。ニュース見たよ。メールで知ってたけど、本当に大丈夫だったの?」

 

「もち!」

 

心配してくれる皆に大丈夫な事をアピールする。

袖をまくってカチカチに育った二の腕を見せつければ、呆れたような笑顔が返ってきた。

 

「それよか、百はどしたの?」

 

女子ーズの輪から離れ、一人暗い顔で椅子に座る百の姿が気になった。

どしたの、あれ。

 

「・・・いや、まぁ、そっちも気になるだろうけど、先に麗日の事気にしなって」

「連絡ずっとしてたから・・・知ってるし」

「あんなになってるって?」

 

耳郎ちゃんに言われて改めてお茶子を見る。

バトルヒーローとかいうおっさんの所で近接の基本を習ってるのは聞いていたけど、流石にああなってるとは思わなかった。

電話越しの口調が、武人っぽくなってるのは気づいていたけども。我、とか言った時あったもんな。

 

「・・・耳郎ちゃんはどこいってたんだっけ?」

「誤魔化すな、誤魔化すな。気持ちは分かるけど」

「時間だけが、解決させる事もあるから・・・」

「諦めんなってば。麗日を正気に出来んのなんて、あんたくらいしかいないでしょーが。怖いから、早く何とかしてよ」

 

怖いと思ってるのは、耳郎ちゃんだけじゃないからね?

私もぶっちゃけ怖いんだよ。

なにあれ、必殺技撃ってきそう。

 

お茶子をどうしようかと悩んでると、シュバシュバ正拳を打ち出すお茶子を見て上鳴とブドウがヒソヒソ話してるのが目にはいった。悪口でも言ってるのかと耳を澄ましたけど、そんな事全然なかった。普通に怯えてた。

 

「たった一週間で変化がすげぇな・・・」

「変化?違うぜ上鳴。女ってのは・・・元々悪魔のような本性を隠し持ってんのさ!!」

「Mt.レディの所で何見た」

 

ブドウの顔見て私も気になった。

何見たの、女狂いのお前がそんなになるとか。

 

「まーでも職場体験さ、俺は割と楽しかったけどな。チヤホヤされてさ。てか、一番変化っつーか、大変だったのは轟達だろ」

 

そう言って上鳴の視線がいつの間にか席に収まってた轟と、その側に立っていた眼鏡に向く。

ついでに私も見られた。

 

するとA組有数のお調子者である瀬呂が、いつものように余計な事を言うために首を突っ込んできた。

何となく爆破される気がする。

 

「そうそう、ヒーロー殺し!!見たぜ、緑谷のとどめ動画!」

「お、それ俺も見た!てか、見ててヒヤヒヤしたぜ。緑谷、無茶し過ぎだろ」

 

瀬呂が元気にそう言うと、切島も首を突っ込んできた。

なんだろ、爆破される気がする。

 

「そう言えば、なんでか近くに爆豪がいたな。あれなんでだ?爆豪に聞いても教えてくれなくてよ」

「はぁん?何言ってんだ、切島。そりゃ、嫁のピンチなんだから旦那様が近くにいるのは当たり前だろ」

「いや、まぁ、そう言われっと違和感ねぇんだけどさ。一応職場体験中だったしよ━━━」

 

話し合う二人の頭にゴツい掌が乗っかった。

言うまでもない、かっちゃんである。

 

「楽しそうな話してんなァ━━━ああ!?ちっと、来いやァ!!」

 

「いやぁぁぁ!!緑谷!爆豪嫁!助けてぇ!」

「腹括れ、瀬呂。ちっと行ってくるわ」

 

それから教室の角で爆発音がしたけど、きっと気のせいなんだと思う。焦げ臭い?気のせいなんだと思う。

 

騒ぎを聞き付けゾロゾロ皆集まってきた。

皆ヒーロー殺しの一件は気になってるみたいだ。

ハゲがヒーロー殺しと戦ってる事になってたせいか、とどめを刺した私より轟に質問が集中した。

轟のパパだからね、ハゲ。

 

助けられた、という言葉に少し引っ掛かりを覚えていそうだったけど、特におかしな発言もなく淡々と説明していく轟。その愛想のない姿は相変わらずの苦笑い物だったけど、体育祭前と比べると全然変わっていて、何処と無く明るい感じがした。良かった、良かった。暗い顔してるよりずっといいもんね。

 

・・・・しかしな、ちょいちょい私の顔色を見てきたのは、何だったんだろうか。気になる。

 

 

皆の話は進んでいって、不意に尾白がヒーロー殺しとヴィラン連合について話し出した。

 

「ニュースでヴィラン連合とも繋がってたって聞いた。正直ゾッとしたよ。もし、あんな恐ろしい奴がUSJに来てたらと思うとさ」

 

そんな言葉に上鳴が「でもさぁ」と呟く。

 

「動画とか見たけど、緑谷がぶっ飛ばす前に叫んでたじゃん?ヒーローがーとか。確かに怖かったけど、なんつーか、一本気っつーか、執念っつーか。かっこよくね?とか思っちゃ━━━」

「しゃらっぷ、うぇーい」

「━━ったい!」

 

眼鏡の変なスイッチが入るとあれかと思って、上鳴のお口を暴力で阻止しておく。眼鏡の様子を見れば、そうでもなかったのでほっとする。

 

「・・・ありがとう、緑谷くん。けれど、そんなに気にしないでくれ。僕の━━━俺の中で決着はつけたつもりだ。確かに信念の男ではあった。クールだと言う人がいるのも、今では理解出来る。それほどの物が、奴にはあった」

 

眼鏡は一度視線を落として一息つく。

気持ちを切り替えるように。

 

「けれどな、上鳴くん。ヒーローを目指すものであれば、奴を肯定してはいけない。どれだけ崇高な信念を持っていようとも、『粛清』という暴力的な手段を選んだ瞬間から、他人の心を信じられなくなった瞬間から、奴の言葉に信念に正しさなど欠片もありはしないのだから━━━」

 

眼鏡の腕がビシィと突きだされた。

 

「━━━ヒーローはそれでも人を信じ、そして救う!僕の兄がそうであったように!そこに貴賤などありはしないのだ!押し付ける正義など、あってよい訳がない!」

 

腕を突きつけられた上鳴が変な汗かいてる。

分かるよ、そんなにガチのあれじゃなかったんでしょ?

でもね、間が悪いわ。そうなるわ。

甘んじてお説教されると良いよ。

 

それから始業ギリギリまでヒーロー論を語られた上鳴は、最後には泣きながら謝っていた。

 

 

 

 

 

後で延長戦もあるらしい。

上鳴、南無。

 

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