生と覚醒のグリムガル 作:umaru
その後、塔を出た面々はと言うと。閉じてしまった塔の出入口を見つめ途方に暮れたり、突然出てきたひよむーと名乗る少女に振り回されたり、街に連れて行かれたり、自己紹介したり。混乱の中、なんとか足を進めていた。
そして、
「じゃーん!よーやく到着しましたですねえ。こ、こ、がっ!かの有名なオルタナ辺境軍義勇兵団レッドムーンの事務所ですよん!」
俺達が塔から出てきて、ここの事を何も知らないのは知っている筈なのにかの有名な、と言われても。あ、そこは突っ込んじゃいけないのか。
ひよむーにうながされるままに中に入ると、中はバーのような内装の施設だった。そして、最終鬼畜オカマブリトニーもいる。文章でなく目の前に出てこられると、正直震えが走る。まぁ、態度には出さない。
話は大半のものを置いて進み、レンジは4人の男女を率いて事務所を出て行く。異物ながら、もしかしたらと期待してみたが。どうやらお眼鏡に適わなかったようで置いて行かれた。というかお眼鏡に適わなかったどころかすれ違いざまに
「・・・気持ちの悪い奴だ」
と吐き捨てられた迄ある。この世界の物語を知っている事から、レイジにしか分からない変な雰囲気を発していたのだろうか。顔面偏差値のせいだと思いたくはない。
何はともあれ、俺は余り物に分類されたわけで、マナトは情報収集に出かけたわけで。ついでにモグゾーはクズに連れていかれた。助ける事も・・・出来なくはないが、まぁ、野垂れ死ぬ訳でもなし。授業料として甘んじて受け止めてもらいたい。
ブリトニーに急かされて事務所を出るが、まぁ先の展望が見えているわけじゃない。
残った面々のうち、ハルヒロが情報を集めに行くそうだ。あんまりバラバラに動いてもなんだし、ここで待つのが得策だろう。多分。
「あークッソ、マジでなんなんだよここ。冷静頓着のランタと呼ばれた俺様でも焦りが隠せねーぞ」
「・・・それ、冷静沈着じゃないか?」
「うっせ分かってるよ。この空気を明るくしようとしたランタジョークだろうがよ、あーヤダヤダマジで返しちゃって」
悪ぶった子供のようなオーラを出す少年、ランタ
・・・ヤバい、殴りたい。コイツがこういう奴だってのは知ってるけど心底うぜぇ。とりあえず人混みを眺めて心を落ち着かせる。
「ちょー、そういうの、よくないやん?うちらこれから何やればええんかもわからんぱっぱかぱーなグループやのに。ふんいき悪くしたら困るやん」
関西っぽい喋り方に天然混じりの少女、ユメ。
「ぇっと・・・ぁの・・・」
細く頼りない声で何かを主張する気弱な少女、シホル
「・・・そういうことにしておいてやるよ」
呆れ口調でそういう俺、アカハ
そこはかとなく先行きに不安を抱えながら、物語は進行してゆく・・・のだろう
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