騒々しいアイドル達とプロデューサー お前ら皆落ち着け。    作:べれしーと

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短い。

これからも恐らく短い。


第一章 何でお前らそんな自由なんだ。
やってくれたな、一ノ瀬ェ!


「一ノ瀬ェ!何処だゴラァ!」

 

レッスンルームの扉を断りもなく開くヤバい男がここにはいます。まあ誰かは明白だから良いんだけど。

 

「どうしたのプロデューサー……って、え?誰?」

 

「俺だよ。プロデューサーであっとる。いや、そんな事よりあのhshs女は何処だ。こっち来ただろ?何処だ?もう許さんからなあいつ……!」

 

「ちょ、ちょっと、ストップ。ウェイト。えと、周子ちゃんには状況が理解出来ないかなーって。」

 

「は?何で?」

 

「いや、先ず、頭、禿げてるじゃん?急に何?イメチェン?」

 

見事にツルピカ。ソーラーパネルって言われたら信じるレベル。月250円くらいの電気創りそう。いや、少な。いらない。

 

「し、失礼な!後五年は安泰だぞ!」

 

「29で終了なんだ……悲しいな……いや、まあ、ならね。次にさ、その胸毛どしたん?」

 

ジャングルという言葉はこの時のためにつくられてたんだなあと思いました(小並感)。

それほどにモジャモジャ。奈緒ちゃんなにやってんの。って違うね。テヘペロ。

 

「は?胸毛?……っ!」

 

プロデューサーの顔が驚きにひきつる。

 

「え、嘘。気付いてなかったの?」

 

プロデューサーの頭が心配になる。いや、髪の毛じゃなくて。

 

「……一ノ瀬ェ!あいつ、やりやがったなァ!」

 

「ええ……まあ、いいけどさ。それよりもね、一番プロデューサーがプロデューサーじゃないって思う理由が一個あるんよ。いっていいよね?」

 

駄目だとか言ったら飯奢らせよう。そうしよう。

 

「まだあんのか。いいぞ。どうした。」

 

「あたしの匂い嗅いでてそんなに楽しい?」

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

やっほー。あたし塩見周子。突然だけど、禿げてる、胸毛ボーボーの男性に抱きつかれて匂いを嗅がれてます。なにこれ?胸に顔を埋められてるんだけど、変態さんかな?入ってきた瞬間からこれだし、変態さんだね。

 

……いや、この人が本当にプロデューサーなら勿論恥ずかしいんだよ?

 

でもこれは流石にプロデューサーでない誰かだと判別できる。

 

「で、どうなの、志希ちゃん。」

 

「にゃははは、バレたー。」

 

うわ男声でそれはきつい。しかも胸毛の主張が。後、ハゲ。あたしに抱きつくのを止めて一メートルくらいの距離を志希ちゃんはつくってくれたけど見た目のインパクトが凄絶過ぎる。はっきり言って吐きそう。

 

「それで?何でこんなことしてんの?」

 

「んー?まあ、面白そうじゃない?こーゆーの。だからかなー。」

 

「お、おう。」

 

訳が分からないよ。後、胸毛の主張とハゲも。

 

「さっきさ、この姿で……あ、これね、なんか適当に薬を調合したりしてたらこうなったんだけど、これで色んな子に会ってきたんだ。」

 

お、話をぶったぎるね?ほーう?……って何のキャラだよあたし。

 

「へえ、それで?」

 

でも、なんだかんだいってあたしも気になるんだよね。いやだって実際面白いやん?信頼するプロデューサーがハゲで胸毛でクンカクンカだよ?人類史上稀にみる未知。これこそカオス理論。数学界の革命児。いや違うか。違うね。

 

「皆すっごい良い反応してくれて!楽しかった!」

 

うおお、小学生。思ってた以上に悪戯して喜ぶ小学生だわ。ギフテッドとは一体。

 

「特に面白かったのが凛ちゃんでね?どんな反応だったかっていうとね、」

 

凛ちゃんか。どんな反応なんだろう。気にな

 

 

 

 

 

「うんうん。そうかそうか。」

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

志希ちゃんの背後に殺気!何奴!

 

って、まあ、あたしからは丸見えだから、阿修羅みたいな顔した、禿げてない、胸毛もない、匂いも嗅がないプロデューサーがいる事を知ってる。凄い不名誉だ。おもしろ。

 

ああ、志希ちゃん流石に汗だくに。まずいって顔してる。でも胸毛とハゲなんだよなあ。

 

「よお、一ノ瀬ェ?どうやら『また』何かやらかしたようだなァ?」

 

「……えっと、あー、え?さ、さあ?志希ちゃん解んないなー……」

 

「凛が許可は得たと言いながら俺の身体に抱き付いて匂い嗅いできたのはお前の仕業じゃないと?」

 

凛ちゃん……

 

「え?それ志希ちゃん本当に違」

 

「智絵里が胸毛と呟きながらソファで虚ろにいたのも違うのか?」

 

うわ、想像したくない。てか志希ちゃんも何をしたの。

 

「それは……えと……」

 

「茜が禿げててもプロデューサーはプロデューサーです!と言ったのもっ、違うのか……っ!」

 

一番恨み籠ってるよ。気にしすぎでは。禿げるよ?

って、こっちみんな。なんで分かったし。

 

「……ご、ごめ」

 

「六回目だぞ。もう許さん。絶対に離さないからな。」

 

最後のところだけならかっこいいのに状況のせいで全く嬉しくない。レッスンルームに阿修羅と子鹿と傍観者。んー、世界観どうなってんのかな?やばすぎでしょ。志希ちゃん涙目だよ?

 

と、プロデューサーは志希ちゃんの着ている服の襟首を掴み、引き摺りだした。これは酷い。でもやっぱ胸毛とハゲが強すぎる。こっちの方が酷い。いや醜い。

 

「ちょっと、キミにしては手荒だねえ。志希ちゃんこれからなにされるのかにゃあ?」

 

「性格調教」

 

「にゃあああああああああああああああああ‼‼‼‼」

 

わー、暴れる子猫。と、無視する親猫の図。乱れてますねえ。

 

後、男声でそれはキツいって。それにビブラートきかせないで。綺麗なバスで少し腹立つ。

 

「煩い。暴れんな。殴んぞ。」

 

「ひ、酷くない!?仮にもアイドルの卵だよ!?お、女の子だよ!?」

 

いや、胸毛とハゲの男の子だよ……

 

「知るかよそんな事。」

 

「それがプロデューサーのいう事かぁあぁあぁあ!!」

 

バタリと扉の閉まる音。二人の声が聞こえなくなっていく。代わりに、レッスンルームにはただあたし一人だけが残される。

 

 

「嵐ってか、台風だなー……」

 

 

静けさだけが残り、ハゲは去った。

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

因みにだけど志希ちゃんがプロデューサーにつれていかれる時にニヨニヨしてたのを見逃す訳がない周子ちゃんなのです。ニヤケ顔は隠せないものだね。

 

構ってもらえたのが嬉しかったんだろうねぇ。不器用だなあ。まあそこが志希ちゃんの可愛い所でもあるんだけどね。




一ノ瀬はずっと男の状態です。
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