騒々しいアイドル達とプロデューサー お前ら皆落ち着け。 作:べれしーと
「よし来たぞ、って暗っ!何処ここ!?」
やはり過去に戻っていた俺だが、今いる場所が分からない。つーか見えねえ。
(うーん。辛うじて二人の人が見えますね。……加蓮と俺だ。え?一緒の布団で寝てますねこれ。は?夫婦じゃん。)
ちょいちょいちょい。俺死んでるわ(確認)臨終だわ。
(あれ?じゃあ俺は誰に憑依的なやつしてるのん?)
今まで通りなら清掃員とかまゆとかに憑依的なやつしてるけど今回は違うんかな。
「……てか俺が喋ってもあいつら反応しねえな。しかも声は俺の声でまんまだし。どういうこと?」
一生懸命目を瞑っている俺と幸せそうな顔で俺に抱き付いている加蓮。そしてそれを俯瞰する俺2。
(俯瞰なんですわ。上から彼らを見下ろしてるんすわ。訳が分からないんすわ。)
いやまじでどれだけ考えても全然分かんねえ。こういうときは奥の手を使おう。
「おい、作者ァ!説明しろォ!話が進まんぞォ!」
ええ……チート使うの……?
「そうだよ。」
面白くないね君……
「面白くなくて別にいいです俺には関係ないんで。」
はあ……しょうがねぇなあ。特別に説明してやるよ。静聴せい。
「よしきたこれ。」
お前は幽霊だ。
「え、急すぎね?」
別に急じゃないです。そんでな、なんでお前が幽霊状態になってるかって云うとだな、寄り代がなかったからなんだよな。
「寄り代。」
そう。寄り代。清掃員の身体とかまゆの身体とか加蓮の身体とかだ。今回の逆行では自分自身つまりPが寄り代になってしまったんだよ。
「あるやん寄り代。」
いや、考えてみ?自分の中に自分が入るんだよ?しかも今の彼意識あるでしょ?どうなると思う?
「賢さが二倍になる?」
お前一回死ぬか?それとも作者権限使って主人公変えようか?
「黙って聞きますごめんなさい。」
まあつまり自分の中に自分が入ろうとしたんだけど一方が溢れちゃったと。その一方が今回は逆行してきた君の方で、幽霊として外に出てしまっていると。その証拠に臍の緒みたいなの付いてるだろ?
「輝子に臍の緒が付いてる!?」
は?
「さーせん。」
んで、お前幽霊だから声は彼らに聞こえないし、軽いから上に上がるんよ。そういうことね。
「幽霊って質量あんの?」
……なんで突然真面目に質問すんのお前。
「えー……だ、だめぇ?」
加蓮の真似しても許さん。
「チッ。」
これで説明はいいよね。んじゃ。がんば。
「あ、おい!……答えはぐらかされた。」
まあ俺の質問も悪かったしこれはしょうがないか。
「俺の心の声みたいに言うの止めろ作者。悪かったなんて思ってねえよ。株の操作をすんな。」
チッ。
「ったくよ。なんなんだこの作品の作者は。頭おかしいんじゃないか?」
常時アヘアヘ言ってそうな思考回路だぜ。
(情事、アヘアヘイッてそうだって!?)
エッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!
(加蓮は情事乱れそうという勝手な妄想。いや願望。)
「こう……加蓮って儚いやん……だからパンツもはかないんじゃないかなって……そう思ってます……はい……つーか加蓮のパンツ欲しい。」
やべえ深夜テンションが凄い。でもしょうがないよね。目の前で俺と加蓮が一つのベッドで寝てるんだもの。この文章理解不能すぎて草。
(というか草って英語でgrassじゃん?grossって一母音違いなだけだから実質イコール関係じゃん?その反義語がindividualじゃん?ということは従って草とindividualは対偶的関係じゃん?つまり面白さや唇と真反対の存在がインディヴィジュアルズで、よってLIPPSとインディヴィジュアルズは正反対である。そしてどちらのユニットメンバーも可愛い好き。証明完了。)
なんてことを考えていると、下の二人に動きが。……下の動きって完全な下ネ
(加蓮がモゾモゾして……ぅおい!!ガチの下はダメだって!!って俺!!いつのまに寝てたんだよ!!隣!!隣でr-17!!16歳だけどさ!!)
うっわやべぇ、ガン見(ド変態)
(……着替えっすか。)
ベッドからそっと出た加蓮は部屋着に着替えるようです。そういえば外の服装のままですものね。清楚な装飾だから気づきませんでした。てっきりオナ(検閲)
(プロデューサーの精神力を使って目を瞑ろう。)
普通の男ならアイドルの生着替えはガン見する。しかし俺はプロデューサー。目を瞑るのだ。
(衣擦れの音だけで妄想するのが楽しいのだよォ!)
失敬。精神力云々ではなくただの紳士でした。
うっ…………ふぅ……
世界は何故、戦で溢れているのだろうか……
と、加蓮が再びベッドインした音が聞こえた。再びベッドインとか盛り合う新婚かよ(偏見)
「服がフワモコしてる……可愛い……」
すごい、こう、なんていうか……触りたい。
(てか俺はもう触ってるのか。また抱き付かれてるし。)
そろそろ哲学になってきた。俺が触れたものを俺は感じ取れない。幽霊みたいだな。
え?俺幽霊なの?
(……幽霊か。)
やっぱ哲学だし考えるの止めよ。頭パンクしてきた。難しい。
(俺は何に巻き込まれてるんだ……)
「…………寝てるよねプロデューサー?」
途端に、加蓮が話し始めた。
「寝てまーす。」
こうやって応対しても聞こえないの面白い。質量問題が無かったら加蓮の目の前で踊り狂ってるよ(キチ●イ)
「……実はね、恐い夢をこの前見たの。」
ほう。夢。ポテト抹消かな?
おめでとう。君は消去された。みたいな?
「皆がいなくなっちゃう夢。遠くに行っちゃう夢。」
(あー…………)
「孤独になるんだ。あたし独りだけになるんだ。」
(真面目なやつね……)
「寂しさは病床で慣れてた筈なのに覚めた時涙が止まらなかったの。」
「加蓮。」
「ただの夢なのにね。でも嫌な程に現実味を帯びててさ。」
「大丈夫。」
「ここでこうやって甘えさせてほしい。忘れさせてほしい。暖かさを感じさせてほしい。」
「安心しろって。」
「誰も、どこにも、いかないで。」
「ずっと側にいるから。」
「…………え?」
加蓮が潤んだ瞳をぱちくりさせている。
「……あれ?」
気付くと俺は加蓮を抱き締めていた。
(これは俺の魂が入ったってことか?)
「ね、寝てたんじゃ」
入魂されたみたい。ならやる事は一つだよな。
「さっき起きたんだよ。誰かを独りにしないようにな。」
彼女の髪を指先で撫でる。サラサラしていて飽きない。
「カッコつけんなムッツリ……」
涙声で小さく吐かれた。
「そこは男だから許して。」
(つーか俺の身体なのにとても懐かしい感じがします。女性の中にばっか入ってたししょうがないね。この文章だけをみるとただの性犯罪者である。)
「アタシと一緒にまだ頑張ってくれる?」
暗闇の中でも光る笑顔で加蓮は俺に問うた。
「勿論。プロデューサーだからな。」
「……半分、正解。」
半分?どういうこと?
と思った瞬間頬にキスされた。
は?
「これが不正解分っ。おやすみ!」
……は?
…………は?
おっと、あまりの尊さに意識が吹き飛んでいたようだ。すまない。
「て、また俯瞰になってる。二人とも熟睡してるし。」
頬の感覚は鋭くなってる。
くっそ……担当になりそう……(リアルガチ)
「いやキッツい。強い。死ぬ。限界オタクになりそうなった。」
と、あの下りが来た。
(今度は誰だ。また俺とかで幽霊だよ!は無しでお願いします。)
先程話された加蓮の夢の話を少し思案しながら、俺の意識は途絶えていった。
今から命題『加蓮はエロくない』を証明する。
不 可 能 で あ る
したがって背理法により、『加蓮はエロい』(三段論法)
背理法か三段論法かはっきりしない人は嫌われるって本当ですか?(意味不明兄貴)