騒々しいアイドル達とプロデューサー お前ら皆落ち着け。 作:べれしーと
こんにちは。プロデューサーです。
急ですが悲報です。
渋谷凛が壊れました。
×
「ああ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」
事務所内、しかも俺のデスクの前で制服姿の凛がソファに座りながらそう言った。ニッコニコやな、渋谷。
そう、渋谷凛。彼女は15歳でありながらトップアイドルに最も近い女性といわれた一人。溢れるオーラと純粋な努力は彼女を強くし、一番星へと、輝かせた。彼女を知らない人はまあいないだろう。
……事務所外では、そういうことになっている。
「……隠れキリシタンって心ぴょんぴょんしてたのかな?」
なにゆーてるかわからん。どうしちゃったのこの子。今までも俺の臭い嗅いだり、添い寝させてとか言ってきたり、私は飛べるとか言ってこのプロダクションの屋上から飛んだりしてたけど今日は一段とおかしいぞ。
「えっと、凛さん?どうされましたか?」
思わず敬語になるレベル。いやだって怖くね?今もソファに座りながら体をメトロノームみたいにふりふりしてるし。可愛いけどさ。でもスカートの心配はしようよ。
……黒か。最高だね。
「んー?心がぴょんぴょんしてるの。」
口調も何処か幼くなってないですか。後ニコニコすんのもうそろそろ止めーや。惚れるだろ。ロリコンにはなりたくないんだよ俺は。最低後五年はな……!いやまあ、凛に恋愛感情はないけどね。本当だよ?疑ってる?嘘じゃないよー?嘘つかないからね俺?
…………一体誰に言い訳しているんだ。
「ぴょんぴょん?」
「プロデューサーと二人きりで嬉しいって事。」
「お、おう。そうか。ありがとう……?てかキャラ崩壊が著しいぞ?大丈夫か?」
「ナニしたって、バレない……♪」
「……んー、悪い。杏迎えに行ってくるわ。」ガタッ
これはクンカクンカ方式だ。『二人きり』と『バレない』がきたら数秒後に抱き着かれて吸引される。いや、俺は薬物かーい。……下らね。そして凛の顔がスライム化する。つまり逃げろ。
因みに添い寝方式は『寂しい』と『疲れた』と『バレない』で、抱き着かれる。つまり逃げろ。
私は飛べる方式は『バレない』で、抱き着かれる。つまり逃げろ。
いや、私は飛べる方式ヤバいよね?頭の中が犯罪志向だよ?つか、なんだよ抱き着かれるって(自問自答)それで飛び降りをされるんだよ死ぬわ。
……って、あれ、扉が開かん。何でだ。鍵なんてついてない筈だぞ。
「開かないよ。音声入力でしかね。」
いつ、付けたんだよそんなもん!
……そういえば晶葉がなんか造ってたわ。よりにもよってこれかよ。これは晶葉も志希と同じ様に性格調教しなきゃなあ?だがまあそれは後回し。今はガガー凛の相手だ。恐らく今だけは地球よりもそして凛よりも俺の顔の方が青い。いや蒼い。
「それじゃ、プロデューサー?」
「おい、凛。落ち着け。お前は今、いや何時もだけど、冷静さを欠いている。COOL属性らしく、冷静になるんだ。解ったか?」
「解った。冷静に、COOLに、合体しよ?」
「おい待て!なんか酷くなってんぞ!」
「振り返らず前を向いて?」
「笑顔じゃなくて壊顔しか見えねえよ、変態。」
「へ、変態は失礼じゃない?謝ってよ!」
「分かったブラを外すの止めたら謝ってやる。」
「え?……こういうの、興奮しない?」
「公憤しているね。きれそうだよ。てかきれていい?」
「そっか。まあいいよ。嫌がってるのもまた一興だよね。」
「おい上を脱ぐな見える見える。あと俺の話聞けよ。」
「ねえ知ってる?元素のリンはPって書けるんだよ?しかも元素番号は15。これって運命的じゃない?」
「その前に服を着ろ。おい抱き着くな。ちょっとーあたってますよー。おまめがツンツンしてますよー。ふにふにしてるものと一緒にあたってまーす。」
「後、Pは人体に必要不可欠らしくてね。ふふ。ほんと、その通りだよ。人体には絶対必要。」
「俺はちょっと靭帯が限界です。甚大な被害です。退いて。」
「高エネルギーリン酸結合、しよっか。」
「ATPが高いわお前……つーかそんなことよりマジで靭帯が死ぬよ……?先ず退いてくんね……?」
「全くしょうがないな……大丈夫?」
(よし、これはチャンス……!)
隙をついて凛の背後に回る。ゴルゴでも殺せないレベルの速さで後ろに付いて、拘束する……っ!
「きゃっ……!」
「なぁにが高エネルギーリン酸結合だァ!アデノシンで充分じゃボケェ!精々ヌクレオチドを夢見とけェ!」
「生物分かるの?」
「hshs女に教わったァ!」
「エッチな事を?」
「馬鹿かオメェ!?脈絡って言葉を学んだ事はないのかァ!?」
「知ってるよ。運命的な恋慕、でしょ?」
「昔のまゆみてぇな事いってんじゃねぇぞ!?」
「まゆを馬鹿にしないで!それはいくらプロデューサーでも許せないよ!」
「え、何で俺が怒られてんの?」
「友達を馬鹿にしたんだよ!?怒るに決まってるじゃん!!」
「いや、馬鹿にはしてないです。つか、はっきりいって閉じ込められて襲われそうになった俺が怒りたいんですが。ブチギレていいですか?いいですよね?」
「駄目。」
「決定権は俺にあるって解ってる?」
「えと、は、はじめてだから。やさしくして、ね?」
「誰かー!お医者様はいらっしゃいませんかー!?助けてくれー!もう考えるのを放棄したいー!嫌なんだけどー!二人きりとか嫌なんだけどー!だって話通じないんだもーん!ああーー!!」
「二人きりって分かってるのに誰かいないか確かめるなんて面白いねプロデューサー。」
「お前の能天気とハピハピ加減の方がよっぽど面白いわ。薬でもやってんのか渋谷?お?」
「女の子は恋をすると大胆になるの……!それよりも早くこの拘束(物理)解いて……!」
「渋谷は恋じゃなくて変だがな。あと、この部屋から脱出出来たら解いてやるよこの拘束をな。」
「束縛酷いと私以外の女の子に嫌われるよ?」
「妄想酷いと俺含む全男の子に嫌われるぞ?」
「妄想酷くないよ。いいから拘束解いて。」
「妄想酷いわ凄く。いいから脱出させろ。」
「……私まだ上半身裸だけど、いいの?」
「そういやよくねえな!服着ろ‼」
「拘束されてちゃ服着れないんだけど。」
「……じゃあ取り敢えず上着着せるから、ブラとかは更衣室かトイレでやれ。」
「それにしても合法的に女子高生に触れられるなんて役得だよ?感謝してほしいなプロデューサー?」
「黙れ、渋谷。つか、上着何処やった。」
「……何処に置いたか忘れちゃったからプロデューサーの上着を私に掛けてよ。」
「は?」
「美嘉にやったみたいにさ。あの時デレデレしてたじゃん。ほら?出来ないの?」
「いや、デレデレしてねえよ。渋谷じゃあるまいし。」
「ふーん?そういうこと言うんだ。」
「俺の腕に拘束されてて鼻血吹き出してる女に言ってはいけない言葉とは何ですか。」
「い、い、か、ら、う、わ、ぎ……!」
「ちょ、お、おい、急に、暴れんな……!」
あ、脚が縺れて、転ぶだろ……!やば……!
×
「……ってて。……あ、これは、Toloveるな(確信)。」
その予想通り、俺は上半身裸の凛のその膨らみに両手を置いていた。華奢な体に馬乗りしている俺は白シャツとズボンだけ。その、完全にあれです。リトさん出番です。
「……すまない。」
いやこれは謝るしかないですよね。なんでこうなるんだよ。別にこのssそういうのじゃねえよな?健全なギャグだよな?凛の魅力に抗えないってか?作者しっかりしてくれよ。俺が謝る羽目になるんだぞ?
と、凛が急に俺の二の腕辺りを擦り始めた。今度はなんだよ!
「……ふ、ふーん。エッチじゃん。筋肉質で。」
言い終わり、そして彼女は、痙攣を起こして、鼻血を更に吹き出して、白目を剥いて、停止した。
……すまない凛……
×
結局、『ふーん。エッチじゃん。』で音声入力の鍵が開いた。いや、セキュリティのクオリティよ。それでええんか。
それで気絶後、渋谷凛さんには俺の上着を掛けて助けを呼びました。勿論来た人に喚問されました。来た人はアイドルだけだったのでそれは幸いでしたが状況が状況です。今回ばかりは本当に俺が悪いので凛や迷惑をかけてしまった周りの人達に謝りたおしましたね。そしたらその代わりに1週間後、凛と俺の二人でデートに行く事になりました(何故)。そこでも俺は心労が絶えなかったのですがそれはまた別のお話。
そんでさ、結局凛の上着は何処にあったのか気にならない?上着ね、何処にもなかった。マジでホラー。Cool、きっとCoolだよ。未だに見つかってないしさ。
でも外で数キロ走ったらなんかどうでも良くなりました。茜、ありがとな……お前のお蔭だ……お前は俺の癒しだよ……ストレス解消させてくれる唯一の存在だよ……
再三いうけど、しぶりんまじで大好きなんだからな!