外道無効を取得したことで、新たに取得しようと思っているスキルがある。
それは「探知」だ。
探知は、感知系全てを複合したスキルだ。
そう聞くとなんか凄そうなスキルだが、高性能すぎて、高レベルの「外道耐性」のスキルが無いと、情報過多で魂がパーンする。やベぇ。
しかし、外道無効を得た俺にはもはや探知など敵ではない。
探知を取得!
《現在所持スキルポイントは74000です。
スキル『探知LV1』をスキルポイント1000使用して取得可能です。
取得しますか?》
イエスッ!
《『探知LV1』を取得しました。残りスキルポイント73000です》
よし、探知を取得した。早速発動しよう。
探知オン!
って痛ぁっ!
《熟練度が一定に達しました。スキル『探知LV1』が『探知LV2』になりました》
ぐあっ、痛みがさらに酷くなった。
圧倒的な情報の奔流。
処理しきれなかった情報が、痛みになって頭に押し寄せてくる。
俺のまだ幼い脳にはかなり負担がかかっているようで、けっこう頭痛が酷い。
でもこれを使いこなせれば、さらに能力を強化できるだろう。
なんとか痛みをこらえて、探知した情報に意識を向けるようにする。
しばらくすると情報に慣れてきて、痛みが引いてきた。
痛みが引いた事で、探知した情報を感じ取る余裕ができた。
情報を感じると、すごいという陳腐な感想しか浮かんで来なかった。
なんかもう、すごい。
ありとあらゆる情報を把握できる。
循環する魔力、存在する生物、空気の流れ、物質の状態、物質の熱量など、ありとあらゆるものを把握できる。
雄大で広大な世界の情報の海に、圧倒され、感動した。
《熟練度が一定に達しました。スキル『探知LV2』が『探知LV3』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『集中LV8』が『集中LV9』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『演算処理LV6』が『演算処理LV7』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『神性領域拡張LV1』が『神性領域拡張LV2』になりました》
情報量が膨大なので、レベルが上がるのも早い。
レベルが上がったことで、取得できる情報がさらに増加する。
俺は、さらに深化した情報の海に、しばらく浸っているのだった。
探知を取得してからしばらくして、俺はさらに新たなスキルの取得を行うことにした。
スキルは多いほどいい。
スキルポイントはまだ余っているし、今のうちから必要なスキルは取得しておこうと思う。
忍耐の支配者の称号には、ステータスの上昇と、耐性系スキルの熟練度のプラス補正の他にもう一つ。邪眼系スキルを解禁する効果がある。
そう、邪眼だ。
邪眼系スキルは、相手が視界に入っただけで効果を発揮する魔眼系スキルの上位互換で、直接接触しなくても遠距離で効果を発揮する強力なスキルだ。
そしてなによりカッコイイ。超カッコイイ。
とても厨二心が疼く素敵スキルだ。
このスキルを作ったことに関してはDグッジョブと言わざるを得ない。
俺の目は二つしか無いので、蜘蛛子のように邪眼八連とかは出来ないが、様々な邪眼を操れるようになればかなり強力だし、繰り返し言うが、超カッコイイ。
と言う訳で、状態異常、属性攻撃を含めた全種類の邪眼系スキルを取得した。
ついカッとなってやった。後悔はしていない。
うん、アホと言うなら言え。
それでも俺はロマンを諦められない。
スキルポイントを30000弱も消費したが、それでもまだ40000以上も残っている。
こんなときには、大量のスキルポイントがあってよかったと思う。
次に取得するのは魔法スキルだ。
魔法スキルは魔道具を使えばある程度は覚えられるが、基本はスキルポイントを消費して習得するものだし、空間魔法などの希少な魔法はスキルポイントを使わずに覚えるのは困難どころかまず不可能だ。
空間魔法のスキルは、取得に5000ポイントもかかったが、欲しかったので取得した。
取得に5000ポイントがかかったということは、500ポイントかかった蜘蛛子には及ばないが、10000ポイントかかったラースよりは適性があるということだろうか。
空間魔法のスキルはレベルを上げないと役に立たないが、使いこなせればとても強い。
鍛えるのにかなり苦労するだろうが、それだけの価値はあると思う。
そして空間魔法の他にも、いろいろ役に立つ治癒魔法に、適性のある火炎属性系のスキルや、その他役に立ちそうなスキルを取得していった。
これでスキルポイントがさらに減ったが、必要経費と考える。
獲得したスキルには、並列意思を回して熟練度稼ぎを行う。
複数のスキルを常時発動するようにすれば、効率よくスキルを鍛えることができるだろう。
かなり辛いが、強くなるためにはこれくらい乗り越えなければならない。
頑張ろう。