かませですが、なにか?   作:酒井悠人

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 ぼっちが念話持ってるのっておかしくない? ということで念話のスキルを削除しました。


8 そして物語が始まる

 時は流れ、俺は10歳になった。

 

 俺は今までひたすら鍛錬に励んでいた。

 

 生命や、堅固などの基礎ステータス系スキルは、最上位まで進化させると、レベルアップした際に大幅な成長補正がかかる。

 カンストさせると、100の成長補正を得られる。

 これは大きい。レベルを50上げると、5000もステータスの数値にプラスされるということだからだ。

 

 なので、俺は今までレベルを上げずに、基礎ステータス系スキルを中心に、スキルとステータスを鍛えていた。

 

 某龍戦士のように自分に重魔法をかけ、剣を振り、拳を放つ。

 

 それと並行で威力を下げた攻撃魔法を自分に撃ち込み、魔法スキルと耐性スキルを同時に鍛える。

 

 日常生活の中でも、魔力操作や魔神法、闘神法などの傍目にはわからないスキルを鍛え、食事の時にも用意させた毒を飲み干し、毒耐性を鍛える。

 

 また、夜の間も睡眠無効のスキルを活用して、回復魔法で体を癒しながら鍛錬を行った。

 

 原作で行われた蜘蛛ん式トレーニングは、完全に拷問なだけあって確かな効果を発揮している。

 

 鍛錬は苦痛で、何度も心が折れそうになったが、その度に心を奮い立たせた。

 それに、鍛錬の成果がスキルとステータスに現れる度に達成感を覚えた。

 

 その結果、カンストには届かなかったが、全ての基礎ステータス系スキルを最上位まで進化させることができた。

 

 鑑定で見た俺のステータスがこれだ。

 

『人族 LV1 名前 ユーゴー・バン・レングザント

 ステータス

 HP:6595/6595(緑)+1400

 MP:9220/9220(青)+1400

 SP:6489/6489(黄)

   :6489/6489(赤)+1400

 平均攻撃能力:6398(詳細)

 平均防御能力:6167(詳細)

 平均魔法能力:9142(詳細)

 平均抵抗能力:9097(詳細)

 平均速度能力:6206(詳細)

 スキル

「HP高速回復LV4」「MP高速回復LV6」「MP消費大緩和LV4」「魔力精密操作LV5」「魔神法LV7」「魔力付与LV10」「大魔力撃LV3」「SP高速回復LV5」「SP消費大緩和LV2」「闘神法LV4」「気力付与LV10」「大気力撃LV1」「剣の天才LV9」「体術の天才LV6」「破壊強化LV9」「打撃強化LV7」「斬撃大強化LV2」「貫通強化LV7」「衝撃強化LV7」「火炎強化LV1」「暗黒強化LV1」「火炎攻撃LV2」「暗黒攻撃LV1」「腐食攻撃LV1」「外道攻撃LV1」「投擲LV10」「射出LV2」「空間機動LV3」「召喚LV2」「集中LV10」「思考加速LV9」「予見LV7」「高速演算LV8」「記録LV4」「並列意思LV6」「命中LV10」「回避LV10」「確率補正LV6」「隠密LV10」「隠蔽LV2」「無音LV4」「帝王」「鑑定LV10」「探知LV10」「断罪」「征服」「退廃」「外道魔法LV10」「火魔法LV10」「火炎魔法LV3」「水魔法LV3」「氷魔法LV2」「風魔法LV5」「土魔法LV5」「雷魔法LV8」「光魔法LV7」「影魔法LV10」「闇魔法LV10」「暗黒魔法LV2」「重魔法LV9」「治療魔法LV10」「空間魔法LV10」「次元魔法LV2」「忍耐」「飽食LV4」「強欲」「怠惰」「破壊耐性LV8」「打撃耐性LV6」「斬撃耐性LV9」「貫通耐性LV6」「衝撃耐性LV5」「火耐性LV9」「水耐性LV2」「氷耐性LV2」「風耐性LV3」「土耐性LV3」「雷耐性LV7」「光耐性LV6」「闇耐性LV9」「重大耐性LV1」「毒耐性LV7」「麻痺耐性LV5」「石化耐性LV3」「睡眠無効」「腐食耐性LV1」「気絶耐性LV6」「恐怖大耐性LV5」「外道無効」「苦痛無効」「痛覚大軽減LV5」「暗視LV10」「千里眼LV3」「呪いの邪眼LV1」「麻痺の邪眼LV4」「石化の邪眼LV3」「火の邪眼LV5」「水の邪眼LV1」「氷の邪眼LV1」「風の邪眼LV2」「地の邪眼LV2」「雷の邪眼LV4」「光の邪眼LV3」「闇の邪眼LV5」「重の邪眼LV8」「死滅の邪眼LV1」「不快の邪眼LV1」「幻痛の邪眼LV1」「狂気の邪眼LV1」「魅了の邪眼LV3」「催眠の邪眼LV1」「恐怖の邪眼LV1」「破魂の邪眼LV1」「自失の邪眼LV1」「五感大強化LV6」「知覚領域拡張LV4」「神性領域拡張LV4」「天命LV6」「天魔LV8」「天動LV6」「富天LV6」「剛毅LV6」「城塞LV6」「天道LV8」「天守LV8」「韋駄天LV6」「命名LV6」「禁忌LV6」「n%I=W」

 スキルポイント:2800

 称号

「忍耐の支配者」「怠惰の支配者」「強欲の支配者」「悪食」「無慈悲」「恐怖を齎す者」』

 

 原作の俺を完全に上回っている。

 ていうかもう帝国最強だ。

 

 まあ、蜘蛛子(主人公)には全く及ばないが。

 傲慢のスキルがあるとはいえ、1年くらいで世界最強クラスになる彼女はやっぱり異常だ。

 

 ちなみに、ユーナは騎士達にレベリングを行わせた結果、上位竜まで進化した。

 出来れば龍まで進化させたかったが、俺はレベリングに参加していないし、騎士達に任せただけじゃあそれが限界だった。

 

 しかし、ユーナにも蜘蛛ん式トレーニングを課しているので、スキルとステータスを順調に伸ばしている。

 

 だが、やってることがほぼ動物虐待だからか、なんか「無慈悲」の称号が生えてきた。

 

 加えて、反抗されないように召喚のスキルで洗脳支配しているからか、なんか妬心のスキルが生えてきたし、目も病んできているような気がする。

 

 ……考えないようにしよう。

 

 さて、俺は一定の年齢になったので、俺は学園に通うことになる。

 

 このダズトルディア大陸にある学園には、王族や貴族、一部の裕福な平民が通い、一般的な勉強に加え、戦闘を学ぶことになる。

 

 俺以外の原作キャラ(クラスメイト)の一部もここに通うことになり、ストーリーが大きく動き出す。

 

 彼らに会うのは色々と複雑な気分だが、覚悟はもう決めた。

 

 すでに学園で学ぶことはもはや存在しないが、学園に行かないのは社会的に色々アレなので通わないという選択肢は無い。

 そして学園に通うなら、健吾()の元クラスメイトとも会うことになる。

 

 ストーリーは大きく動き出し、世界は荒れてくるだろう。

 

 不安な気持ちになってくるけれど、今の俺ならなんとかできると信じている。それだけのことはやってきた。

 

 俺は震える手を握りしめ、これからのことを思った。


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