ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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今回でこの作品も終了です。

長い間ありがとうございました。




エピローグ

   ダンブルドアが消滅してから、半年の月日が流れた。

 

 その間に、マクゴナガルを筆頭に、各国の魔法使いが、国や性別を超え、復興に協力した。

 

 それにより、イギリス魔法界は、一応の復興を遂げた。

 

 それに伴い、魔法省の機能も回復した。

 

 魔法省大臣には各員の推薦により、マクゴナガルが就任した。

 

 そして、魔法省の財務部の主任として、ルーピンが、闇払いの局長にはシリウスが就任した。

 

 当人は、『アズカバンの服役囚が闇払いの局長を務めるとは皮肉なものだ』と語っていた。

 

 こうして、魔法界は着実に復興への道筋を歩みだした。

 

 その頃には、私達の修復作業は完了した。

 

 そんなある日、私達は、ホグワーツ跡地にやって来た。

 

 私達は、爆心地の中央に、神秘部から拝借したアーチを設置する。

 

 そして、周囲に散乱したラプターの残骸から、まだ生きている動力系を回収し、接続する。

 

「本当に…帰るのね」

 

「はい」

 

「既に、魔法界とマグル界の均衡は保たれています」

 

「まぁ、マグル界と接触したけど、やっぱり魔法使いなんて信じられないみたいね。皆半信半疑だったわ」

 

 小さな笑みを浮かべたハーマイオニーは改造済みの逆転時計を取り出す

 

 ハーマイオニーは改修済みの逆転時計をコントロールパネルに接続する。

 

「ふふ…一時はどうなるかと思ったけど…皆何とかやっているわね」

 

 ハーマイオニーは赤い輝石が埋め込まれた一冊の分厚い本を抱えながら微笑む。

 

「そうですね」

 

「それだけ、私達が頑張っているという事さ」

 

「君は相変わらず暴れているがな」

 

「意外と、魔法大臣と言うのも肩がこるものですね」

 

 私達の背後に、マクゴナガルとシリウス、そしてルーピンが現れる。

 

「僕達も居るさ」

 

 ハリーの後に続くように、松葉杖を片手に、スネイプが現れる。

 

「私が呼んだの」

 

 ハーマイオニーはそう言うと、少し微笑む。

 

「グレンジャーから色々と聞いています」

 

「まぁ、君達の事を聞いた時は驚いたが…」

 

「納得できたからな」

 

 

 ハリー達も苦笑いをしている。

 

「そう言えば、ハーマイオニー。その本は何だい?」

 

「あぁ、これ?」

 

 ハリーの問いかけに対し、ハーマイオニーはその場で本を開く。

 

『ふぅ…やっぱり本の中じゃ息苦しいな』

 

 本を開くと、そこから聞き覚えのある声が響く。

 

「うぉ!」

 

『おや、その声はハリーポッターか? こうして本として会うのは久しぶりだな』

 

「トムリドル? 生きていたのですね?」

 

『おっと、この声はマクゴナガルか?』

 

「どうなってるんだ?」

 

「フフッ、驚いた?」

 

 ハーマイオニーはメンタルコンデションレベルが上昇し、微笑む。

 

『まぁ…運良くAIユニットが無事でね。それに、どこぞの誰かが大泣きしながら戻れって五月蠅くてさ』

 

「あら、一体誰の事かしら?」

 

『まぁいいさ。でもどうせだったら、またタブレットに住まわせてくれれば良かったんだがな』

 

「私が作った本じゃ不満かしら? 折角ニコラス・フラメルに聞いて、賢者の石まで作ってあげたのよ?」

 

 ハーマイオニーは本に埋め込まれた賢者の石を軽く指ではじく。

 

『まぁ、不満は無いな、要望があるとすれば、人間の体が欲しいって所だな』

 

「そのうち用意してあげるわよ」

 

『そうかい。具体的には何年後だ?』

 

「現在の科学レベルが発展し、サイボーグ技術が確立されるのは少なくとも150年以上先です」

 

「結構先ね」

 

『君の孫や曽孫の世代だろうに…どうするんだ?』

 

「そうねぇ…」

 

 ハーマイオニーは小袋から複数の小さな赤い輝石を取り出す。

 

「ねぇ…まさかと思うけど…それは…」

 

「えぇ、賢者の石よ」

 

 ハーマイオニーが答えるとその場の全員がたじろぐ。

 

「グレンジャー…それが何を意味しているのか…貴女なら分かりますよね…」

 

『そうだぞ。僕が言うのもアレだが、意味は分かっているんだろうな?』

 

「えぇ…分かっているわ」

 

「そうですか…ならば、私は何も言いません」

 

「ありがとうございます」

 

 一礼した後、ハーマイオニーは賢者の石を一気に飲み込む。

 

「ふぅ…」

 

『ようこそこっち側へ。気分はどうだ?』

 

「別に…何も分からないわ」

 

『そうかい』

 

「えぇ」

 

 ハーマイオニーはそう言っているが、体内のナノマシンの構造が急速に変化し、再生能力が急上昇した。

 

「さて…じゃあ、準備するわね。トム手伝ってくれる?」

 

『了解』

 

 ハーマイオニーは本を片手に、コントロールパネルを操作し始める。

 

 しばらくすると、ワームホールが展開される。

 

『計算終了。君達がこっちに来た日から数日後に調整したぞ』

 

「アーチは開いたわね…ねぇ、計算はこれで合ってるの?」

 

『合っている…はずさ』

 

「はずって…」

 

『しょうがないだろ。この体の処理速度じゃこれが限界さ』

 

「はぁ…まぁ、誤差の範囲という事にしておきましょう」

 

『あぁ、向こうに付く日付が若干ズレるだけだ』

 

「ちなみにどれくらい?」

 

『そうだな…1日から…』

 

「から?」

 

『数十年って所か?』

 

「はぁ…」

 

 ハーマイオニーは溜息を吐く。

 

「ごめんなさい。でもこれが限界なの」

 

「問題ありません」

 

『さて、名残惜しいがそろそろお別れだ』

 

「もう?」

 

『あぁ、あと少しでアーチが閉じるだろう』

 

「そう…お別れね…」

 

 ハーマイオニーはそう言うと、私達2人に抱き着く。

 

「ありがとう…本当にありがとう」

 

 ハーマイオニーはそう言うと、涙を流す。

 

「こちらこそ」

 

「感謝しています」

 

 ハーマイオニーは数歩後退り、微笑む。

 

『一応アーチの向こうはどうなっているか分からない。オービタルフレームに乗っていた方が良いだろう』

 

「了解」

 

 私達はオービタルフレームに搭乗し、機体を起動させる。

 

 オービタルフレームの駆動音が周囲を包み込む。

 

 浮遊したオービタルフレームはバーニアを起動させる。

 

「エイダ! デルフィ!!」

 

 その場でハーマイオニーが大声を上げる。

 

「いつか! またいつか貴女達と会える気がするの!! だから! さようならなんて言わないわ!! また会いましょう!!」

 

「えぇ」

 

「またいつか、お会いしましょう」

 

 別れを告げた私達は、オービタルフレームのバーニアを最大出力で展開し、アーチを潜り抜ける。

 

 

 

  メインシステム、再起動。

 

 

 システム、チェック。

 

 武装及び、ベクタートラップ正常起動。

 

 周辺チェック。

 

 宇宙空間であることが判明。

 

『こちら、民間探査船、リユニオン』

 

 オービタルフレームに通信が入る。

 

『こちらは、オービタルフレームジェフティ』

 

『エイダ! エイダ! お前なのか?』

 

 通信の声が、聞き覚えのある人物に変わる。

 

『はい、私です。ディンゴ・イーグリット』

 

『3か月も何処に行ってやがった!』

 

『良かった、無事だったんだね』

 

 再び、別の人物に変わる。

 

『はい、ご心配をおかけして、申し訳ありません。レオ』

 

『良いんだよ。これから回収に向かうよ』

 

『あぁ、それと、ジェフティのほかにもう一つ──』

 

 ディンゴが何かを言いかけた時、通信が切れる。

 

 私は、ヘルメットを外し、手元のコンソールを操作する。

 

 ある程度操作を続けた所で、私は自分の手に目を向ける。

 

 

『気が付きましたか?』

 

 アヌビスから通信が入る。

 

 映し出されたディスプレイにはデルフィの姿が映し出されていた。

 

 そして、キャノピーに私の姿が反射する。

 

『どうやら、元の時代に戻った様ですが、この姿のままの様です』

 

『その様ですね』

 

 数分後、リユニオンが接近する。

 

『エイダ! そこに居るのはアヌビスか?』

 

『はい』

 

『なんでアヌビスが…一体誰が…』

 

『敵意はありません』

 

『だが──』

 

『これから、ハッチを開く。そこから入ってくれ』

 

『まだ話は──』

 

『了解』

 

 オペレーターのガイドに従い、私達はリユニオンに乗艦する。

 

 

  乗艦後、オービタルフレームをドックに固定する。

 

『与圧中だ。君達なら大丈夫だろうが、終了まで少し待っていてくれ』

 

 オペレーターの声が響く。

 

 数分後、与圧処理が終了したのか、レオとディンゴ、そして、ケン・マリネリスが姿を現した。

 

 私は、キャノピーを展開し、コックピットの外へと出る。

 

「だ、誰だお前達!!」

 

 3人はその場で動きを止める。

 

「私です。ジェフティの独立型戦闘支援ユニットのエイダです。こちらがアヌビスの独立型戦闘支援ユニットの」

 

「デルフィです」

 

「どうなってやがるんだ?」

 

「訳が…分からないわよ…」

 

「え? え?」

 

 3人は状況が理解できずに固まっている。

 

「2人については、私から説明するわ」

 

 20代と思われる女性が、ドックに降り、私達の前に着地する。

 

「貴女は…」

 

「っ!」

 

 目の前に現れた女性は、私達2人に抱き着く。

 

「会いたかった…会いたかった!」

 

「えぇ、我々もです」

 

「お久しぶりです。ハーマイオニー」

 

 ハーマイオニーはその場で涙を流す。

 

「全く…格好つけて登場したいって言ったのは君だろうに。泣いてどうする?」

 

 ハーマイオニーの後ろに1体の男性型サイボーグが現れる。

 

「もう、そういう事言わないでよ」

 

 ハーマイオニーは私から離れると、目元をハンカチで拭く。

 

「やぁ、久しぶりだな。まぁ、君達からすればあっという間だったかもしれないが」

 

「えぇ、お久しぶりですね。トム」

 

「あぁ」

 

 トムは手を差し出し、私達は手を取り握手をする。

 

「さて、そろそろ説明してやったらどうだ? 彼等、付いて来てないぞ」

 

 トムが、茫然としているレオ達を指差す。

 

「そうだったわね。でもここじゃアレだから、上で話しましょう」

 

「あ、あぁ」

 

 私達は、ドックを出て、応接室へと向かった。

 

 

 「さて…何から話そうかしら…」

 

 応接室でハーマイオニーは椅子に座りながら腕を組む。

 

「最初から頼む」

 

 ディンゴは応接室の椅子に腰を掛けると、それに倣う様に2人が椅子に座る。

 

 トムが、ティーカップに紅茶を入れ、各員の前に出す。

 

「そうね…早速だけど…貴方達は…魔法って信じるかしら?」

 

「はぁ? なんじゃそりゃ。魔法って…あの魔法?」

 

「杖を振ったりするファンタジーの?」

 

 ディンゴは唖然としている。

 

「まぁ、そういう反応よね。うん、それが普通だわ」

 

 ハーマイオニーは数回頷き、背後でトムが微笑む。

 

 そんな中、ハーマイオニーが杖を取り出す。

 

「なんだそれは? まさか魔法の杖って言うんじゃ無いだろうな?」

 

「まさにその通りよ」

 

「おいおい、マジかよ。その杖を振って魔法でも使うってのかよ。勘弁してくれ」

 

 ディンゴは呆れた様にほくそ笑む。

 

「あら、魔法は実在するのよ」

 

 ハーマイオニーが杖を振り、ディンゴの前に置かれていたティーカップを浮遊させる。

 

「おい、何の真似だこりゃ? 手品か?」

 

「手品なんかじゃ無いわ。魔法よ」

 

 ハーマイオニーが杖を軽く振ると、浮いたティーカップに角砂糖が2つ入り、ティースプーンが自動的にかき回す。

 

「もう少し砂糖を入れる?」

 

「いや…」

 

「そう。少しは信用してくれたかしら?」

 

「あ、あぁ」

 

 空中でティーカップを受け取ったディンゴは唖然としていた。

 

「さて、魔法の存在を信じて貰ったところで、2人がなぜこんな状況なのか説明するわね」

 

「あぁ」

 

「おほん」

 

 ハーマイオニーは咳払いをした後、口を開く。

 

「まずは、デルフィについて、これはアーマーンでの戦いにまで遡るわ」

 

「あぁ、あの時、アヌビスはアーマーンと共に消滅したはずだ」

 

「えぇ、アヌビスの機体本体はね」

 

「ん? どういう事だ?」

 

 ハーマイオニーは不敵な笑みを浮かべる。

 

「フフッ、実はあの時、アヌビスが爆発に投げ込まれる前に、私がAIユニットを回収したの」

 

「は?」

 

「え?」

 

 アーマーンの爆発の現場に居たディンゴとレオは間の抜けた声を上げる。

 

「ちょ、ちょっと待て、アンタはあの時、アーマーンに居たって言うのか?」

 

「正確には戦闘が終わった直後にね」

 

「嘘を言うな。あの時の事は嫌でも覚えている。アヌビスからAIユニットを回収する時間なんて無かったはずだ。まさか魔法で何とかしたって言うのか?」

 

「その通りさ。僕も無理やり同行させられた訳だ」

 

「ラプターの運転がうまくて助かったわ」

 

 トムがスコーンを片手に、現れる。

 

「はい、これ」

 

「ありがとう」

 

 トムは、ハーマイオニーに逆転時計を手渡す。

 

「その時使ったのがこれよ」

 

「なんだそれ?」

 

「すごく古い…時計よね? 資料で見たことあるわ」

 

「これはね逆転時計って言うんだけど。まぁ色々と改造してね」

 

 ハーマイオニーは逆転時計のボタンを押すと、時計の針が止まる。

 

 それと同時に、複数の空間圧縮が発生し、時間軸が複雑に絡み合う事により、半径3m範囲の時間軸が停止する。

 

「おい、どうなってるんだ?」

 

 3人は周囲を見回し、困惑している。

 

「これを使うと、時間を止められるのよ。まぁ、これを使って戦闘後のアヌビスからAIユニットを回収して、抜け殻のアヌビスをジェフティの前に流したわ」

 

「だからあの時、目の前にアヌビスが…」

 

 ディンゴは何処か納得したようだ。

 

 体感にして数秒で、時間停止が解除される。

 

「大変なのはここからよ。AIユニットから凍結されたデルフィを回収して、SSAで作った体に移したのよ。もう徹夜続きだったわ」

 

「ちなみに僕の体も同じ技術で出来ているんだ」

 

 トムはそう言うと、ハーマイオニーは溜息を吐く。

 

「話が…飛躍しすぎていて…」

 

「まぁ、訳が分からなくても当然よね。その後、出来る限り武装も再現したわ」

 

「なるほど、こうして私は製造された訳ですね」

 

「そういう事。その後、デルフィには1980年に行ってもらったわ」

 

「え? 今なんて言った?」

 

「デルフィには1980年に行ってもらったの。逆転時計を使ってね」

 

「そうか…」

 

 ディンゴは何処か諦めた様に相槌を打つ。

 

「数か月後にエイダも爆発に巻き込まれたわよね」

 

「はい」

 

「あれは…そのぉ…言いにくいんだけど、私のせいなの…」

 

「え?」

 

 レオが声を上げる。

 

「実は政府や研究機関から拝借して、隠しておいたメタトロンが暴走しちゃって…それで…」

 

「ジェフティが爆発に巻き込まれたって訳か」

 

「そういう事」

 

「死にかけたんだぞ」

 

「それに関しては…ごめんなさい。本当ならもう少し安全にAIユニットを回収したかったんだけど…」

 

「はぁ?」

 

 ディンゴは呆れた様で溜息を吐いている。

 

「まぁ、爆発に巻き込まれたジェフティから、アヌビスの時と同じようにAIユニットを回収して、同様の処置を行ったわ」

 

「その後、君も数ヵ月遅れで、1980年に送らせてもらったよ。その後、住む場所と戸籍を用意させてもらった」

 

「まぁ、戸籍に関しては、その時はデータじゃ無かったから、服従の呪文を使って書いて貰った後に、記憶を消させてもらったわ」

 

「ちょっと待って…」

 

 ケンが手を上げる。

 

「どうかした?」

 

「なんで1980年なんて、そんな昔なの?」

 

「それはね、2人にはホグワーツと呼ばれる魔法学校に私の同級生として入学して貰いたかったのよ」

 

「同級生って…貴女今いくつなのよ…」

 

「うーん…そうね。少なく見積もっても200歳くらいかしら?」

 

「だいぶサバを読んだな。もっといってるだろ」

 

「200を超えたらその先なんて変わらないわ」

 

「嘘でしょ…どう見たって20代なんだけど…」

 

「フフッ、まぁそこも魔法って事で」

 

「彼女の発言に嘘はありません」

 

「実際に我々は1980年代に存在し、ホグワーツに入学しました」

 

「マジかよ…」

 

「まぁ…エイダ達が嘘を言うとは思えないが…信じられないな…」

 

「でもなんで2人がその時代の、それも魔法使いの世界に必要なんだ?」

 

「実は…その時代に魔法界で戦争があったのよ」

 

「戦争か…どこの世界も変わらないな」

 

「実際その戦争を集結させるのに2人の力が必要だったんだ」

 

「それは…本当か?」

 

「事実です」

 

「マジかよ」

 

「どうだい? 納得してくれたかな?」

 

「納得も何も…信じるしかないんだろうな」

 

「その通りさ」

 

「はぁ…」

 

 トムに諭され、ディンゴは溜息を吐く。

 

「そうそう、貴女達が帰った後、結構大変だったのよ」

 

「そうなのですか」

 

「えぇ、でも何とか持ち直したわ。そのおかげで、ホグワーツも再開できたの」

 

 ハーマイオニーは嬉しそうに話を続ける。

 

「ホグワーツが再開されると同時にマクゴナガル先生は魔法大臣を辞職して、校長に就任したわ。後任の魔法大臣はあのドラコ・マルフォイが務めたのよ。驚きよね」

 

「まぁ、彼も案外まともに大臣職をやってくれたよ。若干の純血贔屓はあったが、それでも重要な点においては公平だったさ。マクゴナガルに関しては歴代の校長の中で最も有能だったよ」

 

「その後も、魔法界は色々あったわ。ロンとかのダンブルドア信者が集まって新生ネオDAなんて名乗って居たわ」

 

「まぁ、闇払いの目に留まってまともな活動は出来て居なかったがね」

 

「そうなのよ。闇払いと言えば、ハリーが局長に就任したのよ。歴代最強だなんて言われていたわ」

 

「そうですか」

 

「最終的にはロンと決闘なんてことになったらしいわ」

 

「現在、魔法界はどの様な情勢ですか」

 

「魔法界は…もう無いわ」

 

「100年くらい、いやもっと前か…人類が宇宙に進出すると同時に、魔法使いは衰退して、完全に消滅したよ」

 

「今じゃ、魔力があっても魔法を使える人なんていないと思うわ」

 

「そうですか」

 

「あぁ、なんだか昔が懐かしいわ」

 

 ハーマイオニーは昔を懐かしむように、天を仰ぐ。

 

「そういえば、トム。2人が今日来たって事は、予定より遅いわよ。計算ミスね」

 

「覚えていたのか…まぁあの時の処理能力でこの誤差は頑張った方だと思うぞ。まぁ今なら誤差は数秒まで縮められるが」

 

「まぁいいわ」

 

 ハーマイオニーが小さく微笑む。

 

 その時、レオがデルフィに視線を向けている事に気が付く。

 

 デルフィもその事に気が付いたようだ。

 

「何か御用ですか? レオ・ステンバック」

 

「あ、いや、君はアヌビスの」

 

「デルフィです」

 

「そうか、エイダと声が似ているなと思って」

 

「基礎データは一緒ですので」

 

「そうなのか、良ければもう少し詳しく──」

 

「レオ」

 

 思わず、私はレオに声を掛ける。

 

「どうしたんだ? エイダ?」

 

「AIならば、誰でも良いのですか?」

 

「え?」

 

 全員の視線が集まる。

 

「えっと…エイダ? もしかして怒ってる?」

 

「いいえ」

 

「嫉妬ですか?」

 

「発言の意図不明」

 

「言われてるぞ」

 

「え? え?」

 

 レオが私とデルフィを交互に見据える。

 

「はいはい、そこまでよ」

 

 私達の間にハーマイオニーが入る。

 

「そうそう。2人とも言い忘れていたことがったわ」

 

「何でしょう?」

 

 ハーマイオニーが私達2人に向き合う。

 

「お帰りなさい」

 

「「只今戻りました」」

 

「「帰還報告(デブリーフィング)を終了します」」

 

 その場の全員が微笑み、私達の帰還報告(デブリーフィング)が終了した。

 

 

 

 

 




これにて終了です。

今までありがとうござました。

この先はちょっとしたおまけです。




















数日後、ハーマイオニーから呼び出され、私達2人が執務室に集まる。

「お呼びでしょうか?」

「実はね、ここ最近、小規模だけどある宙域で時空震が頻発しているのよ」

ハーマイオニーからデータが送られる。

「だから、2人には調査に向かって欲しいんだけど、いいかしら?」

「了解」

「ミッションを受諾しました」

「感謝するわ」

私達は一礼し、執務室を後にしようとする。

「ちょっと待って」

その時、ハーマイオニーが引き留める。

「何でしょう?」

「2人に渡したいものがあるの」

そう言うと、ハーマイオニーがデバイスドライバを送信する。

「オーバーメガドライバーのデバイスよ。後、ベクターキャノンの強化デバイスよ。役に立つはずよ」

「感謝します」

「えぇ、それじゃあ、いってらっしゃい」

「「了解。出撃します」」


私達は、執務室を後にすると、デッキでOFに搭乗後、指定された宙域へと移動した。










next mission

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