【更新凍結】魔法少女ハーレムなのは 作:雨を飴だとアーメンしたアメンボ
かすみ:「何独り言言ってんの?」
行ってきますの一言で家を出る。暖かな陽気に伸びをした。今日も小粋な小春日和。
おじいちゃんの短い返事を背中に、扉を閉め、今日はすずかちゃんの家に遊びに行く。まぁ、遊びと言ったが実際その大半はお茶会なのでなんとも遊びに行くという感じがしないが。いや、TVゲームもあるのだから遊ぶことには遊ぶんだけれどもね。まぁ、若い子達がキャッキャウフフしてるのが見れるからいいか。え?お前も若いって?いや確かに身体は子供だけど、頭脳は大人っていうか・・・・・・。
そこで私は先週の
メッチャ子供っぽかったよ〜〜!!!何が体は子供、頭脳は大人(笑)だ!?どっちも子供だろ!!何あれ、私ってあんなに怒りっぽかったっけ!?これでも前世含めると三十代半ば。なのに子供っぽくみっともなく!!さらにアリサちゃんと先生にまで見られてメチャクチャ恥ずかしい!!穴があったら入りたい!!実際に家に帰って蔵の中に逃げ込んだ。扉が扉だけに横穴に思えたのよきっと。アルファスが嘲笑の目を向けてきたのは忘れられない。デバイスだから目なんてないかもしれないけれども、そう感じたのよ!!アリサちゃんは黙っていてくれるようだけれども、それを盾にイジれなくなるかもしれないし。唯一の救いがみんなの前では露も気にしている風に見せていないことだけ。・・・・・・・・・そうだよね?できてるよね?できてなかったら泣きます。というか、泣いてます。
これも全てあのギルガメッシュのせいだ。もろFateだよ!よく二次創作で扱われる踏台転生者そのままじゃない!?学校でもなのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんにバカの一つ覚えのように気持ち悪く言い寄っている。そして私には敵対している・・・・・・。
あれ?これってもしかして、二次創作テンプレのオリ主?私って主人公だった!?ま、まさか!?しかし、そんな気が・・・・・・・・・。踏み台がいて、それに対するオリ主が女って言うのは珍しいが、別にいけないわけでもないだろう。しかし、オリ主っていうのは面倒くさそうだな。なってなにか良いことでもあるのかな?思い付かない。原作介入とか?それ自体は当初の予定通りだから問題はない。私はなのはちゃん守り隊所属だからね。そもそもオリ主になるとどうなる?一番に思いつくのが、
話を戻すが、そもそも主人公はなのはちゃんだ。それ以外に誰が考えられるというのだ。私が主人公であるとかなるとかはあり得ない。私はなのハーレムの構成員で、なのはちゃんの取り巻き第一号だ。なのはちゃんこそがハーレム主人公であり、終いにはほとんどの人がその加護を受けることになるだろう。そこにオリ主という存在はいない。すべての者がなのはちゃんの下で平等になる。なのハーレム構成員となるのだ。長くなったが端的に言うと、なのはちゃんは可愛い!それ以外認めない!!
勿論あの金ピカがなのはちゃん達に危害を加えるというのなら容赦はしない。拝むべき神もとい主人公もといなのはちゃんを間違えているのだから。その時は徹底的にヤツを叩き潰す。・・・・・・なんだか宗教っぽいな。いや、なのはちゃんを女神様と置くとすごく説明しやすいのは確かなんだけど、・・・まぁいいか。
ああだこうだと悩んだり当たり前なことを再確認したり決意表明したりしていると、病院が見えてきた。今日は家近くのバス停を使わずに病院前のを利用する。こっちの方がすずかちゃんの家に向かう本数が多い。私は小走りしてバス停へ急いだ。今回別に遅刻している訳ではない。バスもまだ余裕がある。遅刻だけで急ぐ訳ではないのだよ。
「かすみ〜!」
バス停に可憐な美少女が一人。先週仲良くなった八神はやてだ。今日は一緒にすずかちゃんの家に遊びにいく約束をした。勿論すずかちゃん達には言ってある。
え?連絡先はどうしたんだって?・・・・・・あぁ、もしかして前回アリサちゃんに連絡先知らないって言ったこと気にしてる?・・・・・・・・・・・・連絡先を聞き忘れたと言ったな。・・・・・・あれは嘘だ。あの場限りの逃げだ。
「何一人でニヤケとん?気持ち悪いで」
「ふふんっ、美少女のニヤケ顔なんてめったに見られるものじゃないでしょ」
「誰が美少女や。冗談キツイで」
なんだと!?はやて、あなたは全国のかすみファンに喧嘩を売ったわ。覚悟なさい!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、いるかどうかもわからないかすみファンよりも目の前で楽しそうにしている美少女のほうが大事よね。これは世界の心理です。そもそも私にファンなんているはずがないよね。・・・・・・いや、一人くらいはいるかも。
「そう言えば、すずかちゃんの家ってどこなん?」
「ん、まぁ、着けばわかるよ」
「・・・・・・こないだからそればっかりやな。なんか企んどんやない?」
冷や汗が出る。はやては結構鋭い子だ。
実は、はやてにすずかちゃん地が豪邸であるということを隠している。お茶会というのも遊びに行くと言って誤魔化している。何故かって?お屋敷を見て美少女が驚き慌てる姿を見てみたいだけなんですよ!口をあんぐり開けて、口内乾燥起こさせてやりたいだけなんですよ!!ハハハハハハ!
怪訝そうな顔をするはやて。悟られないようにと笑いを堪えているとバスが来た。
〜〜〜〜〜
はやてちゃんは柔らかな関西弁の優しそうな子だった。門の所で会ったが、口をあんぐり開けていたのは印象的。初めて私がすずかちゃんの家を訪ねたときと同じ反応だったので共感してうれしい。仲良くなれる気がするの。しかし、何か嫌な感じを受けた。暗く深く冷たい感じ。それが何によるものなのかははっきりわからずモヤモヤしていたけれど、かすみちゃんの笑い声にどうでも良くなってきた。きっと気のせいだったのだろう。
驚いたことに、はやてちゃんとすずかちゃんがすでに友達で仲良く話をしていた。お互いに図書館で何度か見かけて気になっていたらしく、二週間くらい前に車椅子の車輪が段差に挟まったのをすずかちゃんが助けてそれから話すようになったという。だから最初から苗字ではなく名前で呼び合っていたのかと理解した。それを聞いたかすみちゃんがあんぐりと驚いて、はやてちゃんが「どや?さっきの仕返しや」とか満足そうにしていた。すずかちゃんも笑っていたけど、私とアリサちゃんとユーノくんは首を傾げた。
「いや〜〜、話し方からお嬢様お嬢様とは想像してたけど、本当にお嬢様やったとはな」
「そんなことないよ。普通だよ」
すずかちゃんは謙遜したが、はやてちゃんが胡乱な目になる。二人はお互いのことをまだ話し合っていなかったようだ。まぁ、出会って二週間だから当たり前かな。はやてちゃんが隣のかすみちゃんに囁いた。
「かすみ、私が間違ってんのかな?すずかちゃん、こんなすっごい屋敷に住んどって、当たり前の顔でこれが普通やて」
「大丈夫よ、はやて。すずかちゃんは天然のときがあるから」
そうよな、私間違っとらんよな、とはやてちゃんがホッとする。隣のすずかちゃんが可愛らしくむくれていたのが印象的だった。頬を突っつきたい衝動を軽く感じたが我慢するの。
「あんた達、呼び捨てで呼んでんのね」
半眼のアリサちゃんがボソッと言った。横を向くと対面のかすみちゃんを呆れたように見ている。若干不機嫌そうだ。
ホントだ、とすずかちゃんが呟いた。かすみちゃんが人を呼び捨てするのは珍しい。記憶の中を探るが、初めてかもしれない。でも、呼び捨てくらいでここまでの反応をするのはどうなのだろう?そもそもアリサちゃんは呼び捨てが基本なのに。
「おやおや?嫉妬ですかなぁ、アリサちゃん」
「・・・・・・べっつに、あんたが誰と仲良くしようと知らないわよ。けど」
アリサちゃんが真っ直ぐとはやてちゃんの方を見た。キツくさせた両目に、はやてちゃんが息を呑む。アリサちゃん、もしかして怒ってるの?なんで?
「あんた、はやてって言ったかしら?」
「は、はいそうですが・・・」
「一つだけ訊いていい?」
はやてちゃんがどうぞと言う。アリサちゃんがため息のように吐き出した。
「はやて。あなた、かすみに何されたのよ?まさか脅されてる?弱みとか握られてない?大丈夫?相談ならのるわよ。良い弁護士も紹介してあげるわ。脅されてないのなら、かすみと仲良くしようと思うやつなんて普通いないでしょ」
「ちょっと待ってよ、アリサちゃん!!どうしてそうなるの!?私そんなふうに見える!?というか、そんなこと思ってたの!?」
「私もなのはっていう人質がいるからね」
どういうことだろうか?かすみちゃんも首をひねったが、すぐに思いついたようにニンマリとした。しかし、アリサちゃんがじろっと睨みながら口パクで「アノコトイウワヨ」と動かす。かすみちゃんは、そんな〜と言って崩れた。あのことってなんのことだろう?というか、人質ってなんのこと?
アリサちゃんは当然のごとくかすみちゃんを無視してはやてちゃんに話を振る。
「で、どうなの?」
はやてちゃんは我に返って、少し悲しそうな顔を作った。まるで有名な女優のように迫真の演技だ。
「せや、アリサちゃん。かすみはうちの大事なもんを奪い取ったんや」
アリサちゃんの目が釣り上がる。かすみちゃんは「やっぱり!!」と叫びながら逃げ回る。はやてちゃんはお腹を抱えて笑っていた。
私とすずかちゃんは眉根を寄せて苦笑いを続けるしかなかった。どういう状況なのかよくわからなくて。
その後、かすみちゃんがアリサちゃんに捕まって、ユーノくんが猫に追いかけられて、ファリンさんが倒れかけて、お茶会はお庭に移動となった。
ローズマリーの甘い紅茶とミャーと鳴く猫達に時間の流れを忘れそうになる。助け出されたユーノくんは私の膝の上でぐったりとしていた。そういえばと言ったふうにアリサちゃんが口を開く。
「はやては犬派?猫派?」
「犬派やな。猫も好きやけど、やっぱり犬やな」
と言いながら、猫のあご下をコロコロとさせ、私達に目を向けた。
「みんなははどっちなん?」
「私は犬ね。家に何十匹も飼ってるわ」
「何十匹って・・・」
はやてちゃんが軽く引いた。
「いやなんで引くのよ?ここだって猫何十匹も飼ってるじゃない」
「いや犬と猫じゃ大きさがちゃうやろ」
「小さい犬もいるわよダックスとかチワワとか」
「小さい犬ばっかりなんか?」
「・・・基本大きいわね」
ほれ見ろ、と言わんばかりなはやてちゃん。犬は大きくても大丈夫なの、とアリサちゃんがのりだして言う。それから二人で言い合いが始まった。すずかちゃんはそれを心配そうに、かすみちゃんは逆に焚き付けるように見ていた。
「ええっと、わ私はもちろん猫だよ。ここの猫たちを見てもらえばわかると思うけど」
すずかちゃんが二人の間に割って入るようにそう言った。二人は言い合いをやめて、まぁそうだろうなというふうに猫たちを見た。猫の毛並みもいいし、お庭に猫の糞も落ちていない。ちゃんとお世話をしている証拠だ。もちろんお金がないと出来なことだけど、しっかりとした愛情がないと続けられるものでもないだろう。
「すずかちゃんの家は猫パラダイス。猫たちの楽園だよね」
「そういうあんたはどうなのよ、かすみ」
「私?私は、なのはちゃんだよ♡なのはちゃん派♡♡♡」
「あ、・・・うん。それで、なのはは?猫派?犬派?」
いつものことにアリサちゃんはかすみちゃんを無視した。はやてちゃんはとても引いていたが、私達はいつも通りに話を進めた。
「う〜〜〜ん。どっちだろ?あまり考えたことなかったの」
「あぁ、なのはの家は喫茶店だしね。ペット禁止よね」
「うん。強いて言うのなら、フェレット派かな?おとなしいし、家で飼えるからね」
私がそう言うと膝の上のユーノくんがビックってなった。急に呼ばれて驚いたのだろう。かすみちゃんが口元を隠し、目をニヤニヤさせていた。なぜだろう?
話は他の動物まで広がった。どんな動物がいいかとか、この動物はちょっととか。私はカップを両手で持ちながら一息つく。麗らかなお昼の一時。のんびりとした気持ちの中で、リラックスしてしまう。こんな日もたまにはいいかな。
そんなことを考えている時、ジュエルシードの反応がした。
〜〜〜〜〜
はい、ジュエルシードのことすっかり忘れていました、茅野かすみです。
まぁ、原作通りユーノくんが走り去ってそれを追う体で、森の中へ。これまた予定通りに大きな子猫に目を回す二人。それには無理もなく、知っていた私でもあまりのシュールさに微妙な顔になった。先ほどの話じゃないけど、大きい動物は何十匹もいると困るよね。
さぁ、封印ということになって、ついについにあの子が登場。金髪赤目の美少女。元祖なのはちゃんの嫁にして夫(?)の、フェイト・テスタロッサちゃん!!なのハーレム要員期待の星が現れました!!!・・・って考えている暇ないし!?
フェイトちゃんがひと薙。なのはちゃんが空へと飛ぶ。「Arc saber」バルディッシュの言葉。レイジングハートがプロテクションを張る。弧を描く軌道の魔法の刃。そして、バリアに噛み付いて爆発。そこへフェイトちゃんが突っ込んだ。それを煙の中からなのはちゃんが杖で受け止めた。心なし原作よりも戦えているようで、ホッとする。
「なんで?なんで急にこんな」
「答えても、たぶん意味がない」
両者離れ構える。レイジングハートはシューティングモードに、バルディッシュはデバイスモードになる。
その時、子猫の鳴き声がした。なのはちゃんが気を取られる。
「ごめんね」
光弾が襲う。なのはちゃんは反応が遅れた。魔法も間に合わない。絶体絶命。
あたる、と思ったそのとき、光弾が途中で弾けた。ビリヤードの球のように、見えないもので弾かれて。
・・・・・・はい、私です。フェイトちゃんのフォトンランサーの横あいから魔法をあてました。成功してよかったです。
フェイトちゃんが驚いて周りを見る。特典の”隠蔽”を使っているので、見つからない。そのすきに背後に回って、リングバインド。更にチェーンバインドにもう一個リングバインド。これですぐに逃げられることもないでしょう。予想以上に簡単な捕縛作業でした。・・・さてと、この後どうしよう。冷や汗が止まらない。
なのはちゃんが近づいてくる。フェイトちゃんは拘束を破ろうと四苦八苦している。本来ならなのはちゃんが負けて怪我をして、フェイトちゃんが勝ってジュエルシードを奪い去る。そういう流れであったが、どうしてこうなった?
「・・・・・・・・・取り敢えず、なのはちゃん。ジュエルシード封印しとこっか」
あまりの呆気なさに私はそう言うしかできなかった。
なのはちゃんがジュエルシードを封印して、フェイトちゃんを囲む。全員地上に降り、一応フェイトちゃんはなのはちゃんのバインドをプラスされ、地面に座っていた。・・・・・・本当にどうしよう。原作とぶれまくってるじゃない!?え?これ私のせい?私がフェイトちゃんを捕まえなければこんなことにならなかっただと!!?いやいや捕まえとかないとまたきっとなのはちゃんに攻撃したでしょう。なのはちゃんも逃げる気はないだろうから、また戦ってどっちかが怪我をする。最悪ジュエルシードが再び暴走する可能性も。あの場で思い付く双方が怪我をしない方法を考えたら、こうなった。
・・・・・・でもどうしよう。原作崩壊は本望じゃない。ここで
すると、なのはちゃんが顔を近づけてきた。
「かすみちゃん。私、あの子と話してみたい」
「・・・・・・一応訊くけど。なんで?」
「うんっとね。なんて言えばいいかわからないけど、あの子すごく寂しそうな目をしているの。・・・だから」
原作でも思いましたが、なのはちゃんの洞察力というか、「ホントに子供!?」って驚きそうになる。普通”寂しそうな目”ってわかる?少なくともさっきのフェイトちゃんの目を見て私はそう判断できない。たぶん幼いときのことが原因だと思うけど、すごいと思う。
しかし、今話し合わせて大丈夫だろうか?原作とかけ離れていき、バットエンドになる可能性もある。
ま、そんときは私がなんとかするか。なのはちゃんが望むなら、私が叶えてあげないといけない。ということで、私は許可を出した。ユーノくんが若干渋った顔をして止めようとしたが、なだめた。
「私、なのは。高町なのはって言います。私立聖祥大附属小学校三年生で、家は喫茶店をしています。えっと、・・・あなたのお名前、訊いてもいいかな?」
緊張した面持ちで、しかし優しい顔で尋ねた。対象的にフェイトちゃんは無表情でなのはちゃんを見つめている。
「・・・・・・フェイト。フェイト・テスタロッサ」
「フェイトちゃんって言うんだ」
なのはちゃんが満面の笑顔になる。フェイトちゃんは怪訝な顔したが、逃げ出すような素振りはなく話に応じるような構えをとった。なのはちゃんのコミュ力に脱帽です。なのはちゃんが続ける。
「フェイトちゃんもジュエルシードを集めてるの?」
「・・・ええ」
「どうして集めてるのか、理由教えてくれる?」
「・・・母さんに頼まれたから。それ以上は言えない」
「じゃあーーーーー」
なのはちゃんとフェイトちゃんの応答を横目に考え事をする。このときのフェイトちゃんは話しをしてくれる精神状態だっただろうか?母親の笑顔を取り戻すために、母親の暴力に耐えながら犯罪に手を染める。原作では、なのはちゃんを取るに足りない相手として油断から名前を名乗った。気の緩みだ。もしくは気まぐれ?何にしても、今回は状況が逆だ。捕まっているし、なのはちゃんも多少は強くなっている。なんせ御神流を少しかじっているのだから。一ニ撃とはいえその実力はわかっただろう。油断なんてしないはずだし、気まぐれで話をするわけないだろう。それならフェイトちゃんが名前を教えて、かつ話に応じる他の理由として考えられるのは、ーーーーー時間稼ぎ!
「フェイトオオオォォ!!」
アルフさんの登場です。拳がなのはちゃんに伸びる。しかし、なのはちゃんはレイジングハートで受けいなす。修行の成果ありだね。私はそっと”隠蔽”を使う。
「アルフ!気をつけて!もう一人いるよ!」
「わかってる!匂いでわかんだよ!そこだっ!!」
「おおっと!」
拳の衝撃が地面を陥没させる。避けたはずなのに、爆発で集中力が切れる。”隠蔽”が解けた。特典の欠点は集中力が切れると効果が消えるところだ。
匂いか。犬の嗅覚は人の100万倍と言う。姿が見えなくても匂いの残像がアルフさんには見えていたのだろう。
その間にフェイトちゃんはバインドを無理矢理破る。痛みを堪えた顔。それでもジュエルシードを持ったなのはちゃんへと飛び込む。私の前にはアルフさん。拳を握っている。”隠蔽”を使う暇がない。私達二人は絶体絶命になった。
でも、一人忘れてますよね。
「チェーンバインド!」
フェイトちゃんとアルフさんに向かって翠の鎖が巻き付く。二人は何が起こったのかわからない風で、抵抗もなく捕まる。
草影にいたのはユーノくん。魔法陣から二本の鎖が揺れてる。
なのはちゃんと私は、加えて二人に拘束魔法を行使した。これで一段落。
「かすみちゃんすごいよ!かすみちゃんが言ったとおりになったよ!!」
「なのはちゃんに褒めてもらえるなんて、考えたかいがあったよ!!」
フェイトちゃん達は驚いた顔を崩せずにいる。ユーノくんも驚いた顔をしているが、それは二人とは意味が違っていた。
「ユーノくん、どうしたの?フェレットが豆鉄砲食らったような顔して?」
「いや・・・頭がいい素振りはあったけど、普段が普段だけに、今回の作戦がこんなにうまく行くとは思ってなかったから」
うん、驚いてくれるのはありがたいけど、ボケを流さないでほしいな。思った以上に辛いのです。こういった時にアリサちゃんの有り難さが身に沁みる。今度お礼に何かしよう。主にいじる方向で。
今回の作戦、事前に念話で二人に伝えたが、正直驚くことはない。フェイトちゃんが捕まればアルフさんが来るだろうと、原作を知っている者にとっては朝飯前の発想だ。なのはちゃんたちには他に仲間がいるかもと言ったのだ。なのはちゃん達はそれを知らないから驚いてるだけ。別に私が頭いいとか悪いとかは関係なし。そもそもユーノくんがどこまで回復しているのかわからなかったから、知っていても成功しない可能性もあった博打的な作戦だった。成功してよかったよ。それよりもこの後どうしよう。冷や汗が目に痛い。
目の前には、拘束された金髪美少女と姉御系犬耳美女。生唾物です。・・・・・・すいません、もちろん冗談です。真面目な話、このままでは原作とあまりにも乖離してしまう。前にも言ったかもしれないが、このままではフェイトちゃん闇墜ちからのなのはちゃん闇墜ちからのはやて闇墜ちで、世界が滅びる。これはいけない。
・・・適当なところで、阻害魔法でも拘束にかけておこう。”隠蔽”で私がやったと誰も気づかないだろうし。阻害魔法というのは魔法の効果を弱めるもので、拘束魔法に使用すると拘束が弱くなる。弱めたらフェイトちゃん達は勝手に抜け出すだろう。流石に襲ってくることはないでしょう。ここまでやっとけば迂闊に手を出さなくなるはずだ。これでなのはちゃんが怪我をしなくて済む。いや、もしかしたらまだ襲ってくる?目を見ると戦意が失われていない二人。やっぱりこの案はやめたほうがいいかな。しかし、これ以外の方法で原作崩壊を阻止できるのが思いつかない。あとはフェイトちゃんたちと交渉でもするかな。それぐらいだ。
「その子達を解放してもらおう」
「え?」
男の子の声がした。振り向くと、フルフェイスの西洋風の黒兜に全身黒で覆われた鎧。背は同じくらいだが細身。片手には木の棒。・・・・・・木の棒?
「え、えっと、どちら様ですか?」
警戒しながらも訊いてみる。返事はない。棒切れをこちらに向けてくる。私もアルファスを構える。ユーノくんなのはちゃんもフルアーマーの彼に対した。しかし、木の棒である。
(なんで木の棒?)
「かすみちゃん!?」
いつの間にか後ろの木に背中を叩きつけられていた。肺の中の空気が一気に出てむせる。何が起きたかわからない。というか、痛い。
その間彼はフェイトちゃんとアルフさんのところに行き、拘束をいとも簡単に切った。棒切れで。
「行け」
フェイトちゃん達にそう言って、私達に向かい合う鎧。黒い靄のようなものが見える。それが木の棒にも纏われていた。
「え、えっと、あな「ワーハッハッハッ!!」っ!?」
フェイトちゃんが口を開いたところで、ややこしい事に
「俺が来たからにはもう安心だぞ、なのは。俺がそのよくわからん鎧を串刺しにしてやる!!」
そう言うか言わないかで
「ふ、くだらん」
全身鎧の少年は棒切れを捨てた。走り出す。なのはちゃんに向かっていた槍を掴んだ。その槍で他の宝具を弾く。そして、槍を捨てる。また、飛んでくる宝具を掴みフェイトちゃんへ向った剣を叩く。捨てる。掴む。弾く。そして、捨てる。曲芸のような動きと速さで繰り返す。魔法で強化した視界でギリギリわかるくらいのレベルだ。
掴んだ斧を投げ返した。踏台の腹部に激突。呻きながら飛ばされて、ドサッと落ちた。それと同時に武器の雨は止んだ。あいつの動きがない。・・・し、死んでないよね?嫌なやつだけど死ぬのは勘弁だよ。ここすずかちゃんの家でもあるし。
「・・・逃げたか」
ハッと見るとフェイトちゃん達が消えていた。
「さて、ぼ…私も帰るとするか」
「ちょっと待って!」
なのはちゃんが声を上げる。鎧は首を傾げたが、向かい合った。なのはちゃんはオロオロとしている。
「た、助けてくれたの?」
「・・・成り行きだ」
先程
「ちょちょっと、君は一体誰なんだ!?」
ユーノくんが叫ぶが、鎧は無視して私の方へと顔を向けた。フルフェイスの鎧が殺気を放っているような気がするのだけれども・・・・・・。
『原作介入をするな』
念話が頭に中で響く。どこかで聴いたことがある声だ。しかし、含まれている感情は怒りとか恨みとかそんなところのようだ。正直鳥肌が立つほど、怖い声だった。私が何かを言おうとした時、彼はどこかへと消えていった。その場には私達と子猫だけしか残っていなかった。
・・・・・・私って他の転生者に嫌われる素質でもあるのだろうか?
〜〜〜〜〜
戻ってきてから二人の様子がおかしい。なのはちゃんはなにか思い悩むような顔をするようになったし、かすみは時々顔を蒼白にさせては何かを忘れるように首を振る。二人がユーノくんを追って森に入ってから、よくわからないことが起きたがそれが原因か?世界が変わるような、すずかちゃんとアリサちゃんが消えて、一人だけになった世界。正直怖かったが、それもすぐに消えて元通りになって、二人と一匹が戻ってきたのだ。それについても聞きたいがすずかちゃんたちがいる前ではとてもできない。
「なのはちゃんもかすみちゃんもどうしたの?さっきからおかしいよ?」
すずかちゃんが心配そうに尋ねる。
「え?だ、大丈夫だよ、うん。ね、かすみちゃん」
「そ、そうね。それよりも私としてははやてとすずかちゃんがどうやって友達になったのか知りたいかな」
「・・・何言ってんのよ、かすみ。それ、今日最初に話してたでしょーが」
「あれ?そうだっけ?・・・あ、うん。そう言えばそうだったね。はまった車輪を助けたって言ってたね・・・・・・」
・・・・・・沈黙が重い。何が起こったんや!ホンマに!?かすみらしくない!!当の本人は落ち込んでるし、すずかちゃんは心配してるし、なのはちゃんは驚いてるし、アリサちゃんは問い詰めようとしてるし。めっちゃ話し変えたい。なんかないか?話変える話変える・・・・・・。あっ、これや。
「そ、そういえば、四人はどうやって知り合ったん?」
「「「「え?」」」」
見事にはまる四人。仲良えな。私は話を続けた。
「いや、普通に考えたら、不思議やで。アリサちゃんは世界的富豪の一人娘。すずかちゃんは日本有数の社長令嬢。ここまでは接点はわかる。同じお嬢様やんけな。けど、喫茶店の末っ子に、ただの変人「いや、ちょっと私だけひどくない!?」・・・・・・ここらの接点って想像つかんへんのや」
かすみが、無視されたとか言って落ち込んどるけど、まぁほっといてみんなを見る。
「私達の出会い、ね・・・まぁ、端的に言えば、なのはのおかげよね」
そう言ってアリサちゃんが話し始めた。アリサちゃんがすずかちゃんのカチューシャを奪ったこと。なのはちゃんがアリサちゃんを叩いたこと。二人の喧嘩をすずかちゃんが止めたこと。なのはちゃんが時々恥ずかしそうにして、顔を覆ったのは可愛らしかった。かすみが言うだけのことはあるな。・・・って、かすみの話が一切出てこなかったのはなんでや?
「えっと、で。かすみは?」
「ああ、かすみはなのはのおまけで付いてきたのよ」
「酷いよ!アリサちゃん!!春のパン祭りじゃないんだから!!」
「はいはい。でも、間違ってないでしょ?」
「う”・・・そりゃ、出会いはそうだけど・・・・・・」
「あら、その後も似たようなもんだったでしょ」
「・・・今のは普通に傷ついたよ、アリサちゃん」
「え?ご、ごめんなさい。冗談よ冗談」
「うぇーん!なのはちゃん。アリサちゃんがいじめるよ〜」
「もうアリサちゃん、かすみちゃんをいじめないの」
ふぅー。良かった。さっきまでの雰囲気に戻った。良かった良かった。なんだかアリサちゃんが押され気味になってるけど、まぁ尊い犠牲やな。
「え、えっと・・・そそういえば、すずかのカチューシャって誰に買ってもらったの?すごく大事なものってのはあのとき知ったけど、詳しくは聞いてなかったわね」
アリサちゃんが苦し紛れに話を変える。すずかちゃんがしょうがないなと言う感じでカチューシャを外し手にとった。
「このカチューシャ、お姉ちゃんが買ってくれたの」
「忍さんが?だから、大事にしてるの?」
「う〜〜ん。ちょっと違うかな。・・・説明すると長くなるけどいいかな?」
私達はうなずいた。
「えっとね。私が人見知りが激しいからって、お姉ちゃんからもらったの。けどこのカチューシャをいつもつけてるのは他にも理由があってね。あれは私が五歳になったばかりのとき。だから、小学校に上がる前の話だね」
みんなが話に集中する。すずかちゃんは続ける。
「家族で海外に行ったことがあるの。パーティーに家族全員誘われて、ドイツに。けどね、私誘拐されちゃって」
「はいストップ。すずか、あなた、誘拐されすぎ。この間も誘拐されてたって聞いたわよ。すぐに助け出されたって言うけど、注意が足りないわよ」
「ご、ごめんなさい」
「ま、まあまあ、すずかちゃんも反省しているし、続き行きましょう」
かすみがそう言ってすずかちゃんに先を促す。
「ええっと、それでね。車で移動されて廃工場に連れてかれて、監禁されたの。その時にどこかでカチューシャを落としたらしくて携帯も取り上げられてて、両手両足縛られててすごく心細かった。けどね、そこにね女の子が現れたの」
それからすずかちゃんは不思議な話をしてくれた。現れた女の子は長い白銀の髪を揺らしながら、その場にいた誘拐犯たちを倒して戦闘不能にしていった。全員が動かなくなるとすずかちゃんの縄を解いて、落としたカチューシャを渡したという。その子はお屋敷近くで落ちていたカチューシャを届けに来たらしい。屋敷から監禁場所まで遠いし、車で移動した。どうやってここがわかったのか?誘拐犯たちをどうやって倒したのか?色々と訊きたいことがあったが、二言三言喋っただけでどこかへと消えていったという。お礼も言えずに。その後忍さんたちがやってきて事件は無事終わった。
「ホント、不思議な話ね。その人、見つかったの?」
「うんん。見つかってないの。だからね、このカチューシャをつけてればまた会えるかなって思っていつも付けてるの。会えたらお礼も言いたいしね」
なるほど、だから大事なものなんやな。
「顔はわかるんか?」
「白いお面をかぶってたから・・・。ただ、白銀の長くてきれいな髪に、お面から覗く紅い目が特徴って言うのだけわかってる感じかな」
特徴的な髪色に瞳だけど、少なくはないから見つけられるかはわからない。何か考えていたかすみが口を開く。
「えっと、話が若干変わるけど、忍さんはどうやってすずかちゃんの居場所がわかったの?その人が匿名で連絡したとか?それならある程度どこの誰かとかわかるんじゃないの?」
「あ、えっと言ってなかったね。このカチューシャ、センサーがついてるの。それで届けてくれたお陰で私の居場所がお姉ちゃんに伝わったの」
「センサー・・・」
アリサちゃんが呟く。かすみが呆れ声で言う。
「えっと、そのセンサー、カチューシャを落としたら意味ないよね。次もそういったことにならないとも限らないでしょう?」
「うん。だからね、あのときの反省からお姉ちゃんがカチューシャを改造しててね。・・・お屋敷以外でカチューシャを外すと、お姉ちゃんの携帯に連絡が行くようになってて」
「え”っ!?」
アリサちゃんが決して乙女の出してはいけない声を出した。
「も、もしかして、私のときも・・・」
「うん。あまり心配をかけたくなかったんだけど、お姉ちゃんの携帯に連絡が行って。しばらく外していたから、家では大騒ぎになってたらしくて」
すずかちゃんが苦笑いをする。アリサちゃんは引きつった顔でごめんなさいと頭を下げた。・・・・・・まぁ、何にしても人のものをとってはいけないということやな。
その他にも色々と話をした。今度の連休温泉に行くから一緒に行かないかとか、連絡先をみんなと交換したり、楽しい時間を過ごした。こんな日が毎日続けばいいなと思う。本当に私の人生で稀な幸福日和やな。
お茶会が終わり、バスに乗った。家は病院よりも向こうにあるので、かすみとは途中で別れた。あ、かすみにあのとき起こったこと訊くの忘れてた。まぁ、次会った時にでも訊こうか。
バスを降り、独りぼっちになった帰り道。帰っても誰も答えてくれない家。でも、前までの寂しさよりかはまだましやな。
「あなた、八神はやて、よね」
前から来た女の子に突然呼びかけられた。髪は桃色。着ている服は青の巫女服(?)に狐の耳としっぽをつけていた。
「え、ええ。そうですけど」
「古くて鎖で縛られた本を持っているよね」
なんでそんなことを、と思ったがうなずいてしまった。なんだろう、頭がぼーっとしてきた。
いつもは持ち歩いている本。今回はすずかちゃんの家に行ったから、気味悪がれるのではと思って持っていかなかった。まぁ、彼女たちなら持っていっても特に何も言わなかっただろう。気に入っているから今度会うときに持っていこうとは思っているが。
「ごめんなさいけど、それ、譲ってもらえないでしょーか」
「えっと、何でか訊いてもいいですか?」
「う〜〜んと、ね。色々とあるのですが、第一に私がもとの場所に帰るために必要なものなんですよ」
帰るために?どういうことだろうか?あの本があったとしても帰れるわけでもない気がするが。なにか特殊な事情があるのだろうか。なんだか眠いし、頭がだるい。
「えっと、あの本があれば帰れるんですか?」
「う〜〜んとね、他にも色々とやらないといけないし、他にも帰れるかもしれない方法があるのだけれど、あの本が一番帰れる可能性が高いし、手にも入りやすいしでここに来たというわけよ」
「わかりました。なら、家にありますので、家までご一緒しますか?」
何でかこの子を誘ってしまった。でも、どうでも良い。あの本は大事なものだった気がするが、気のせいだったのだろう。この人のためなら何でもあげていいと思えてきた私は車椅子を進める。狐耳の少女が私の背後に回って、車椅子を押してくれた。
「ありがとうございます・・・」
彼女は、いいえっと言って黙った。私はよくわからないまま家の近くまで押してもらった。
家についた。
「ここが私の家です」
そう言って、鍵を取り出そうとしたとき、すずかちゃんの家でも感じたことがあるあの気配がした。まるで世界が切り取られるようなあの感じ。私は目が覚めた。
「その子から離れなさい」
振り向くと、頭ピンクの女の子に対して白銀の髪の女の子がいた。お面を被っていて表情はわからないが、鋭い剣を相手に向けている。
「ロリ玉藻とか、それってあなたの趣味?気持ち悪いわね」
「っち、転生者かよ」
と言うやいなや、玉藻と言われた少女は逃げる。しかし、白銀の少女は回り込み一振り。少女は真っ二つになった。と思ったら二枚の紙へと変わり地面へと落ちていく。
「式神ね。面倒くさい」
そう言い、私の方に向き直る。
「あなた、大丈夫?」
「え?ええ、だ、大丈夫です」
「びっくりしたでしょうが、このことは誰にも話さないほうがいいわ。検索するなとは言わないけど、好奇心猫をも殺すと言うからやめときなさい。あなたの身のためにも」
どういうことだろうか。わからないが、取り敢えずうなずいた。彼女はいい子ねっと言って、背中を見せた。
「それじゃ私は帰るわね。一応近くにはいるわ。あいつみたいなのがあなたに接してきたら、今みたいに追っ払っておくから、安心なさい」
そう言って、彼女は消えたのだった。突然過ぎて置いてけぼりを食らったが一言言える。
なんとも不思議な体験だった、と。
後書き
作者 :「エージェントA様、感想ありがとうございます。まさかかすみファンが出てくるとは・・・」
なのは:「作者さん、わかってないよ。かすみちゃん、すごく可愛いよ。ね、アリサちゃん?」
アリサ:「まぁ、可愛いわね。で、そのかすみは何処よ?」
すずか:「何でも修行してくるとか言ってたよ」
アリサ:「いや、またなんでよ」
すずか:「煩悩を払うとかで」
アリサ:「・・・・・・は?また?」
作者 :「戦闘シーン書くのむずい。そもそも小説書くのむずい。ネタはだいぶ前に考えてたのにこんだけ時間がかかったし」
はやて:「当たり前やろ。だから、小説家さんは食っていけるんやで」
作者 :「小説家恐るべし。なんたる根気のいる仕事。そして、楽しみにしていてくれた方、遅れてすいません。次回も遅れます」
なのは:「と言う訳で、次回は」
はやて:「温泉回や。入浴シーンあるで」
なのは:「はやてちゃん、なんだかおじさん臭いよ」
はやて:「グヘヘ、なのはちゃんや、おっぱい揉ませてーな」
アリサ:「ただの変態ね」
かすみ:「なんだか、なのはちゃんの危機な気がして、修行やめてきたわ」
作者 :「かすみさん、そろそろ
かすみ:「え、え?ええ!?ちょっと待ってええっと。・・・・・・・・・駄文駄作意味不明理解不能亀更新な作品ですが、これからもよろしくお願いします」
作者 :「心に刺さった。言葉が刺さった」