異世界に転移したらユグドラシルだった件 作:フロストランタン
「ただ者ではないと思っていましたが、まさかこれほどとは……本当に凄いですよ!」
「まさに英雄の風格であるな!」
「あんた達、この中で一番新人なのに、もう歴戦の冒険者みたいな貫禄ね。ホント、何者なの?」
「いや、それほどでも。ただの新人冒険者ですよ、今はね。それにしても皆さん良いチームですね。この分なら金級や白金級への昇格もあっという間じゃないですか?」
「ありがとうございます!モモンさんにそう言っていただけると何だか自信が持てますよ」
カルネ村への道中、オーガとゴブリンの群れに遭遇した。ペテル達『漆黒の剣』は見事な連携で危なげなく対処していたが、それでも無傷と言うわけにはいかず、魔法やポーションで回復できる程度だが手傷は追っていた。
対してモモン達は全くの無傷。体長2メートルを越える筋骨隆々のオーガ。銀級くらいの冒険者ならば複数で戦えば苦戦はしないだろうが、まともに正面からぶつかり合うのは危険である。それをモモンが容易く一刀両断にした。余程の豪腕でなければ真っ二つになど出来る芸当ではない。尋常ではないモモンに恐れをなして逃げ惑う複数のゴブリンとオーガを、ナーベは魔法で貫いて見せた。
一秒とかけず次々にモンスターを殲滅していく二人。その圧倒的とも言える戦いぶりを目の当たりにし、ブリタは目玉が飛び出す程驚き、ンフィーレアやペテル達は尊敬の眼差しを向けてきた。人間への同族意識こそ失っているが、こうも素直な反応を見せてくれるのはモモンも悪い気はしない。
『漆黒の剣』は個々の能力はやや未熟ながら、互いに仲間を信頼し、それぞれの役割をきちんと熟せるバランスの良いチームだ。『漆黒の剣』に賛辞を返しつつも、しかしやはり自分達の方が良いチームだったとモモンは思う。
「ナーベちゃんは本当にスゲーなぁ。そんな美人で魔法も一流なんてさ~」
「……私などより叔父様の方が……」
「また~、謙遜しちゃって。そんな所もかわいいなぁ。ナーベちゃんも十分にすごいぜ!」
「………」
ルクルットの言葉に顔を背けるナーベ。ルクルットはそれを見て脈アリかと期待するが、本当のところは耐え難い不快感に顔を逸らしただけの事である。
(ちっ、本当に鬱陶しい
下等生物の癖に全く分を弁えず、人間に扮しているとは言え主人であるアインズに対して不敬にも馴れ馴れしい態度。リーダーのペテ
ナーベの演技の練習台となった
ナーベには不快な点ばかり目についてしまうが、彼等なりに良いところはあるはずだとアインズが言うからには、自分では思い付かないような利用価値を見いだしているに違いないと思い直す。彼等には危害を加えてはならないと固く禁じられていたため、自分の勝手な判断で殺したりして、主人の深遠なる計画を邪魔する訳にはいかない。
何より、自分の成長に期待を寄せられているのだ。この程度耐えられないでどうすると言い聞かせるのだが、この男の顔を見ているだけで沸々と腹の底に不快感が沸き上がってくる。
「ルクルットさん、その辺にしてやってくれませんか?ナーベは疲れているようなので」
「ああ、第三位階魔法をあれだけ使用しましたからね。並みの
モモンの言葉にニニャも同意する。魔法職なだけあって、レンジャーのルクルットよりもその辺りの事情には詳しい。
「え、そうなのか…。ゴメンよ、気が付かなくて。警戒は俺達に任せてナーベちゃんは休憩しててよ」
「私は疲れてなど……」
「いいじゃないですか。ルクルットがその分働けば済む事ですし」
ニニャの言葉を聞いて「頑張るの俺一人かよ」と文句を垂れるルクルットに、良いところを見せれば少しは気を許してくれるかも知れないぞ、というペテルの耳打ちが漏れ聞こえてくる。
少々派手に演出して見せるということで、ナーベは魔法を連発していた。しかし使用したのは第三位階までの低位階の魔法だけなので、実際の消費MPは第八位階まで使えるナーベにとっては大したものではない。
気遣いは不要だと言おうとしたナーベに、モモンが耳打ちしてくる。
「疲れたという事にしておけば無用な接触は減らしてくれるだろう」
それを聞いてナーベは漸く、人間と接する演技に苦労するナーベのためにモモンが気を回してくれたと気付く。しかし、側を離れてしまっては御身の盾になれないと躊躇する。
「心配するな、大丈夫だ。ちゃんと側にいるからな」
モモンはその意を酌み取ってか、肩をポンと叩き、優しく言葉をかける。それならばとナーベはその言葉に従い、彼等の提案を受け入れる事にした。
「よーし、このルクルットさんに任せといてくれよ!」
すっかりやる気になったルクルットがウインクして見せるが、ナーベラルはそれを完全に無視して、馬車の荷台で眠ったふりを始めた。
モモンが下賤の輩共と同じように気安い態度で接するのは、相手の警戒を解かせ懐に滑り込むための演技だとは分かっているし、自分もまたそういった演技を求められているのも理解している。
本来なら笑顔の一つでも作って見せることで、主人の期待に応えたいところだが、至高の主人に対し礼儀知らずな言動を続ける
(うーん、頑張ってはくれてるけど、無理してる感がすごいな。いつまで持つかな……)
日が傾き、夜営の準備をして夕食を取る事になったが、これはモモンにとってひとつの難関であった。
鎧の中は骨の肉体であるモモンは食事の必要が無いどころか、食べるふりさえも出来ない。試しにナザリックで果実を噛ってみたが、案の定顎の骨の隙間からこぼれ落ちてしまった。
幻術で一応顔を造ってはいるが、それは触ればすり抜けてしまう程度の低位のものだ。顎をすり抜けて食べ物がこぼれ落ちるなど、怪奇現象でしかない。
しかし、かといって全く食べる素振りを見せないのも怪しまれる。しかしこれについては予め言い訳を用意しておいた。
「あ……お気に召しませんでしたか?」
「いえ……実は……食べられないんです」
「えっ?」
「あるマジックアイテムを装備しているんですが、その効果が、空腹を無効化するというものなんですよ」
全員が驚きの目をモモンに向ける。当然だ。彼らはそんな便利なマジックアイテムなど誰も見たことも聞いたこともなかった。
「そりゃたまげたわい。アタシも初めて聞くさね」
「バレアレさんでも知らないような希少な物なんですか?」
「恐らく……金貨二千は下らんと思う」
それを聞いて全員がおお、とどよめく。結構大ごとになっているぞ、とモモンはただならぬ雰囲気を察した。しかし、言いかけて途中で路線変更は無理だ。強引にやり通すしかない。
「確かに便利なんですが、どうも呪われていたようで、外せなくなってしまったんですよ。美味しそうな匂いはするのになぁ……」
モモンはわざとらしく肩を落とす。実際、これは彼自身の偽らざる思いでもある。食べられるものなら本当は食べたい。溜め息を吐くモモンの残念そうな様子に、誰もが気遣わしげな目を向ける。
「呪いのかけられたアイテムですか……それは厄介ですね」
「ええ、口へ入れた途端、味わう事さえ出来ずに顎をすり抜けて出てきてしまうんですよ。酷い絵面になるのでちょっとお見せできないですが」
「あー、それはなんというか……すみません」
自分達だけ食べて申し訳ないと思ったペテルが謝罪を口にする。
「いえいえ。皆さんはお気になさらず、私の分まで食べてください」
「あの、ところで……皆さん仲が良いですよね。冒険者の方はみんなそうなんですか?」
ンフィーレアが話題を変えてくれた事に、モモンは安堵した。折角の食事の時間だ。食べれないネタを引っ張られるより、楽しい話題が欲しかった。
「お互い命を預けますから、自然と深い信頼関係が生まれるんですよ」
「まあ、男女が混じるとギクシャクすることもあるみたいだけどな」
「へぇ、そう言えば『漆黒の剣』の皆さんは全員男性ですね」
ペテルとルクルットの言葉にンフィーレアが相槌を打ち、会話を弾ませる。客商売をやっているだけあって、中々の聞き上手なようだ。
「このむさ苦しい男共の中にあって、ナーベちゃんは唯一の心の癒しだって事さ」
「ちょ、アタシも女なんですけど!?」
「あっそうだった。ナーベちゃんが美人過ぎて他は男しか居ないって気になってたわ」
ブリタが不満顔で言う文句に、ルクルットはあっけらかんと返事を返す。そこへペテルの拳骨が落ち、ドッと笑いが起きる。一種のコントのようであった。『漆黒の剣』のメンバーは底抜けに明るい。その後も楽しい談笑が続いた。
リィジーが先に床に入った後もまだ談笑は続き、ンフィーレア少年の友人が女の子だと聞いて、恋バナの匂いを嗅ぎ付けたルクルットが勝手に恋愛相談に乗り始める。他のメンバーも興味ありげな面持ちである。
「大人しそうな顔して、案外隅におけないねぇ。で?意中の彼女の名前は?」
「えっと、あ、あの……エ、エンリ……エンリ・エモットという娘です」
首まで真っ赤なンフィーレアを見ながら、初々しいなぁなんて思っていたら、知った名前が出てきたのに内心で驚くモモン。告白大作戦を考え始める一行を尻目に、これをネタにして彼を取り込む方法はないかと思案する。
折角レアなタレントの持ち主だ。自分の手元に置いておきたい。敵方の手に落ちれば危険でもある。決して自分のコレクター欲を満たすためだけではないと言い訳しながらも、逃がしたくはなかった。
(うまくエンリとくっ付いて、カルネ村に移住とかしてこないかな?そうしてくれるとナザリックからも近いから都合がいいんだけど、エ・ランテルに店があるから厳しいか?いや、そもそもエンリにその気がなかったら痛々しい事に……そうだ、魔法でエンリの記憶を改竄してそういう事にしてしまえば……)
「そうだ、モモンさんなら何か妙案をお持ちじゃないですか?」
ろくでもない事を思案していたモモンに突如試練が訪れた。彼女いない歴=年齢の彼に、よりにもよって
「私……ですか?えー、そうですね……うーん……」
(どうしよう……いきなりそんなこと言われてもっ)
冷静を装って深く考えるフリをするが、女子の口説き方なんて全く浮かぶはずもない。骨の肉体でなければ、今頃鎧の下は汗だくだっただろう。
「……あ、すみません。モモンさんには縁のないお話でしたよね」
「っ!?」
(なっ、バレただと?)
ニニャ。まだ少年なのに何て鋭い洞察力をしているんだとモモンは兜の下で戦慄する。
「ああ、モモンさんの場合、何もしなくても女の子の方から寄ってくるから口説く必要なんかないか。そりゃ、モテない男の苦労はわかんねーよなぁ」
「あ、あー、その……すみません」
(あ、焦ったぁ……勘違いしてくれて助かった。だって俺本当は童貞だし。モテた事なんて全くないし……)
都合の良い勘違いをしてくれたお陰で、モモンの窮地は去った。何気に精神が鎮静化されてしまった。ナーベの前で童貞だなんてバレでもしたら、精神の鎮静化が追い付かないほどに羞恥にまみれて地べたを転げ回ったところだ。そうなれば上司の威厳も何もあったものではない。
そしてあっという間に
「いいって、いいって……モモンさんにはわかんねーだろうけど、モテない男はモテないなりに、好きなコを振り向かせるために必死に頑張ってるんだぜ。フラれても諦めず、何度も何度も!」
「お、おお…!」
胸を張ってどや顔で言うことでもないはずなのだが、ルクルットの泥臭いくらいの諦めの悪さに、早々にそういった事への希望を諦めてしまっていたモモンは少しだけ眩しさを感じた。
「そしていつか、いつか……!」
「一応モテないって自覚はちゃんとあったんですね……」
「ニニャ!?最近俺への当たりがキツくない!?」
「やだなー、気のせいですよー」
「棒読みじゃねーかよっ!おい、俺の目を見て言ってみろ!」
ニニャとの掛け合いの後、ルクルットは気を取り直して咳払いをする。
「んんっ、いいかンフィーレア、男なら押して押して押しまくれ!途中泥水啜ろうが、靴舐めようが、それで少しでも心動いてくれようもんなら、それまでの苦労は全部報われるってもんだ。そうだろ?」
「はぁ、今までそれで何回逃げられたか数えたことあるか?いいですか?焦りは禁物です。まずはじっくりとお互いの関係を暖めあって……」
ペテルとルクルットが持論を捲し立ててンフィーレアに迫る。
「あの、ぼ、僕は……あっ、そ、そういえばモモンさん達のチーム名は何と言うんですか?」
「チーム名ですか?まだ決めていませんが……それは必要なものなんでしょうか?」
話題を変えて逃げようとするンフィーレア。しかしモモンはその話題には余り乗り気にはなれなかった。
チーム名なんて、思い切りネーミングセンスが問われる。今でも渾身の出来だと思っている『異形種動物園』はヒナタに爆笑され、ギルドメンバーからも壊滅的と言われてしまう位にセンスが無い。
それを自覚しているだけに、異世界へ来てまでこれ以上新たな黒歴史など作りたくはなかった。
必須ということであれば考えざるを得ないだろうが、そのときはナーベを通じてアルベド、そしてナザリック中にその名が通達される事だろう。陰で「だっさ」とか言われたくない。
「まあ、必須という訳では無いですが、チーム名があれば周りも覚えやすいですし。分かりやすく呼びやすい名前が良いですね」
「成る程。因みに、皆さんの『漆黒の剣』とはどのように決められたんですか?」
安堵しながらも参考までにとモモンが訊ねると、ペテルが一言簡潔に述べる。
「かの四大暗黒剣から取ったんですよ」
(……え、説明それだけ?四大暗黒剣って有名なのか?)
「ああ、あれですか」
ペテル達の表情は、もうそれだけで伝わっただろう、と言わんばかりだ。ンフィーレアにもそれで伝わったようである。
「……四大暗黒剣とは?」
モモンが聞こうか迷っていると、ナーベが先に疑問を口にしてくれた。
「ああ、ナーベさんはご存じなかったですか。13英雄のお伽噺に出てくる、『黒騎士』が使ったとされる四本の剣です」
モモンは卒業したはずの厨二心が僅かにくすぐられ、質問をしてみることにした。
「その『黒騎士』も13英雄の一人ですか?」
「ええ、13英雄が旅する英雄譚には殆ど登場しませんけどね。よくよく調べてみると、他の13英雄が登場するよりも古くから、『黒騎士』の伝承はあったみたいです」
「ほう、それはどのような?」
「言うことを聞かない子供に、大人が「黒騎士がお仕置きしに来るぞ」といって脅かすとか、そういった類いですね。元々は畏怖というか、畏敬の念を向けられる存在だったみたいです。それが13英雄の物語に登場するようになって、英雄視されるようになったのでは、と……」
「実力は一、二を争うほどだったけど、他の英雄達とはあまり関わろうとしなかったんだっけ?個人主義だかで。あと、名前はなんでか語り継がれてるんだよな。……何ていったっけ、ミロ…カーブス……じゃなくて」
「『ミド・カーズマン・ネメシス』ですよ。まあ、悪徳貴族を一晩で千人近く殺して回ったという話もありますね。苛烈な一面もあったのでしょう。でも私は、義侠心ある人なんじゃないかと思っています。モンスターも人間も容赦なく殺す事から、実は悪魔との混血児なんじゃないかという噂もありますが」
ニニャが流暢にスラスラと教えてくれる。チームの頭脳と言われるだけあって、中々に博識のようだ。悪魔との混血というのが本当なら、寿命も普通の人間より長生きして、まだ何処かで生きているかも知れない。
そんな『黒騎士』が所持していたという四本の剣が、『四大暗黒剣』で、『魔剣キリネイラム』『腐剣クロコダバール』『邪剣ヒューミリス』『死剣スフィーズ』があるらしい。それぞれの剣について詳しく聞くにつれ、あることに気付く。「斬り付けた相手に腐蝕の呪いをかける」とか、「掠り傷程度の傷を負わせるだけで致死効果がある」とか、何処かで聞いたような特徴だ。ユグドラシルの『カースドナイト』という
(……どう考えてもユグドラシルプレイヤーだよな?でも二百年以上前の人物か。六大神といい、プレイヤーの転移は時間軸がバラバラなのか。でも確実にプレイヤーはこの世界に居る。情報量においては相手の方が上かもしれないし、出来れば敵対は避けたい……味方に引き込めれば一番いいけど、13英雄の中でも単独行動が多かったみたいだからなぁ……)
他にも
「四大暗黒剣と言えば、確か『蒼の薔薇』のリーダーがそのうちの一振りを所持していますね」
「ええーっ、マジかよ!?」
ンフィーレアからの情報に叫びを上げるルクルット。『蒼の薔薇』と言えば、最高位のアダマンタイトを戴く、王都を拠点とする女性のみで構成された冒険者チーム……だったはずだ。詳しい経緯は忘れたが、ニグンの顔に傷を着けたのはそのリーダーだとか忌々しげに本人が言っていた。
「となると、残り三本……実は私達はその四大暗黒剣を集めるのを目標にしているんです」
そう説明しながら、ペテル達がそれぞれに短剣を取り出す。なんの飾りもない漆黒の刀身が月明かりを映し取り煌めく。どれもよく手入れされている。
「折角だから、なにか大きな目標を持ちたいと思いましてね。本物が手に入るまでは、これが私達のチームの証というわけです」
「本物も偽物も無いだろ?これが俺達を繋ぎ止めてるって事実に違いはないんだからさ」
「成る程、皆が同じ目標を持っていると全然違いますよね。チームに一体感が生まれるというか……」
一緒にPKKしに向かって返り討ちにされかかったり、隠しダンジョンのボスと戦ったり、ギルド武器を作成するために素材をかき集めたり。40名の仲間の取りまとめ役とはいっても実務や調整ばかりで、苦労も少なくなかった。だが、それすらも楽しい日々だった。
「モモンさんも以前はチームを?」
「ええ。冒険者、では無いですが……最強の聖騎士、大魔導師、鉄壁無双の護り手、脳筋な大神官、天才軍師、超々遠距離の狙撃手、隠密に長けた二刀忍者……みんな……みんな最高の仲間達でした」
モモンは仲間達との想い出を脳裏に浮かべながら、少しデフォルメして語る。ペテル達はモモンの話を聞きながら、それぞれに思いを馳せた。
恐らく英雄級と目される実力者モモンが「最高」と称賛する仲間達とは一体どんな人達だろう。彼等の冒険は何処か遠い地で、それこそ13英雄に匹敵するような、知られざる英雄譚が語られているんじゃなかろうか、と。
「その仲間達とは今も、会ったりしているんですか?」
「「…………」」
急にモモンは黙り込み、辺りを静寂が包む。ナーベも唇を噛みしめ、何かに耐えるような表情を浮かべていた。聞いてはいけない事だったようだと誰もが気まずい表情になった。暫しの沈黙のあと、モモンが重い口を開いた。
『黒騎士』について
原作でも13英雄の一人に数えられている黒騎士ですが、名前は知られていませんでしたので勝手に作りました。後々使いたい設定でもあります。