あの鐘を鳴らすのは… 作:デモンズかぼたんこそ至高
短いですが返信させていただきました。
~リカルド~
……不愉快だ……あぁ…不愉快だとも…
自身から漏れ出す殺意を抑える為に適当な裏路地に身を潜め、心を静めていた
…のだが、漸くして落ち着いてきたので迷宮で憂さ晴らしをするべく身を起こした時…
「おい お前死にたくないなら金置いていきな!」
「あんたさぁ、あんな所でキョロキョロ顔動かしてたら
「上等そうな鎧だな~、売れば金になりそうだな~!」
優男に馬鹿女・髪の足りない禿が
下卑た笑顔を、顔に張り付けてこちらに剣や斧を向けて恫喝する
……「金なら無い、失せろ」
「は?お前が身に着けてる物は飾りかよ!」
「いいよ、もう、どうせ新人何だから殺っても誰も気にしないって」
「殺す?殺すの?ウフフフフフッ・・・」
…あぁ…コレは駄目な奴等だ…
「…………え?」
最初に気付いたのは女だった、否、気付けたのは女だけだった
奴の手には鞘の中に納まっていた筈のクレイモアが握られている
…何時抜いたんだ?…
…グチャ…グチャ…ビチャ…
思考に耽っていた女はナニカの音で意識が戻ったが…既に自身以外は殺された後だった
…おもむろに男に接近したリカルドは、その勢いのまま左手で顔を掴み壁に叩き付ける
手の中で男の頭蓋が粉砕され、辺りに血と鉄の匂いが充満する
…一人目…
一人目を始末したが禿も女も呆けていて反応できていない
リカルドは直ぐ様、右手にクレイモアを握り鞘から抜き放つとそのまま禿の首を斜めに切り落とす
切断され、無惨に首が地面を転がって行き下水路へと消えていく…
…二人目…
瞬く間に二人を始末したリカルドは三人目の女と向き合う…
女は恐怖に駆られ、足は竦み尻もちをついてしまう、兜の所為で顔は見えないが次は…と言われている気がした
目には涙を浮かべ、震える手でナイフをリカルドに向けている、女の周りには水たまりができていた
「…お……おね…が…い…助け…アァァァ!」
無惨にも一つの慈悲も無く、女の胸元に大剣が突き立てられ地面に縫い付けられる。
「人に刃を突き付けておいて命乞いか…惨めな女だ…」
女の服で剣に付いた血を拭い、立ち去ろうとしたが足元に落ちていた財布を拾い上げ、暫し見つめた後、胸元に仕舞い込んだ。
…迷惑料位は良いか?…
…さて…では迷宮とやらに行くか…
聞けば迷宮内は、攻略が進んでいても未だに全貌が掴めないでいる未知のダンジョンだと言う…
…必要な物は中にもあるかもしれない…
…どこにあるかも判らないし、どちらの蛇かは判らんが
鐘を鳴らせば勝手に出てくるだろう…
大通りに戻ったリカルドは真っ直ぐバベルに向かい中を窺えば、冒険者達が
巨大な螺旋状の階段を下って行くのが見えた
…あそこか…
冒険者達の列に紛れ、リカルドも階段に向かおうとしたが
声が聞こえる…誰かを呼ぶ声だ…振り向くとそこには…
~エイナ・チュール~
バベルと呼ばれる巨大な塔の中にギルドは存在し
迷宮に挑む、冒険者の登録・管理・運営などの雑務をこなす
ギルドには魔石を
これ等はギルド職員がその一切を取り仕切っていた
また迷宮に行く際には登記簿に登録する必要がある
有事の際、何処の誰か確認をする為である
ギルドの受付嬢兼冒険者達のアドバイザーでもあるミィシャとエイナは
早朝、初めて迷宮に挑む冒険者達と面談・見送った後
彼女達のいつものやり取りが行われていた。
「エイナ~この書類なんだけど~」
「自分の仕事でしょ?やりなさい」
「うっ…厳しいよ!エイナはもっと甘やかしてくれ…「怒るよ?」…はい」
「でも確かにこの時間は忙しいわね、少し時間をずらしてほしいね?」
「そうだよ!我先に行きたいのはわかるんだけどね~」
「まぁまぁ、今日は新人さんもいないみたいだし
お昼時までは暇になるんだから今の内に片付ける仕事はやっておこうね」
「は~い」
…?
エイナは長くギルドに勤めてはいるが、冒険者全員の名前や所属を知っている訳ではない
しかし、顔や人となりは知っている人も多く、また美人エルフ受付嬢と言う事もあってか
冒険者のみならず神にも広く知れ渡ってる
その彼女も知らない大男が、真っ直ぐ迷宮の入口に向かっている
顔は兜で覆われており、判別がつかないが身長は2M程はある様でこれまたデカい大剣を背にぶら下げている
一度見れば決して忘れない自信があった。
「……ねぇ?ミィシャ、あんな人見た事ある?」
「ん?…ん~ないと思うけど…?」
「…私ちょっと行ってくるね!」
「なんか強そうだし気を付けてね!」
「…あの~すみません!」
彼の近くまで走って来たエイナは声を掛けた
彼の足が止まり、こちらを振り向くと…
~リカルド~
振り向けばエルフの娘がいた
身ぎれいな服装から察するに、ギルドの職員と言ったところか?
背が合わないので少し屈みながら彼女との視線を合わせる
「……何か用かな?お嬢ちゃん?」
「お嬢!…違います!私はギルドの職員で受付嬢兼アドバイザーのエイナ・チュールです!」
額に青筋を付けながらもエイナは自身をリカルドに紹介した。
「失礼…俺はリカルドだ…姓は無い…繰り返すが何用かな?」
「失礼ながら…リカルドさんは初めてギルドに来られたのでは?」
「あぁ。そうだ…今朝方この町に付いたが…」
「リカルドさんはどこの所属でしょうか?」 「?」
「え…え~と…どの神様の眷属ですか?」 「?」
「………」「………?」
「……リカルドさん♪
エイナは神すら恋するであろう魅惑に溢れた笑顔で最後の質問をしリカルドの返答を待つ
リカルドの周りにはもうエイナしかいなかった。
女達は青ざめてそそくさと離れ、男達は鼻を押さえてこの場を後にする
妙な雰囲気に囚われながらも自身の主張をはっきりと伝えた。
「いや知らないが」
「こちらへ…「いや俺はダンジョンに…「こちらへ」……「こちらへ」…わかった」
後の事は割愛するがいつの世も女は怒らせるものではないという事らしい…
~???~
…昨日は散々な目に遭ってしまった…
でも、思い描いていた出会いでは無かったけれど良い事もあったなぁ~♪
…また会えるかな…っともうこんな時間だ!
早く戻らないと神様に怒られる!
……あの人、階段に座り込んで何してるんだろう?…
…ハッ!あの哀愁には見覚えがある!
まるで僕がファミリアへの加入を断られ続けた時みたいだ!…どうしよう…
「……あの~」
「ん?」
「……」
「……」
「え~、え~と、何か困り事でしょうか?」
「…うん?う~ん。ぁあ!困り事なんだがな…う~ん」
「僕なんかで良かったら話を…」
「……自ら面倒に首を突っ込むのか?少年?」
「え!え~…はい。…でも困ってるみたいだったから…」
「……」
…少年。名は?俺はリカルドだ…騎士をやってる…
…あ、リカルドさん…僕はベルです!神ヘスティアが眷属の一人、ベル・クラネルです!
オンスモを倒したリカルドを待っていたのは女型巨神の爆乳だった…
暫し堪能し、かぼたんを復活させたリカルドも待っていたのは
お口クチュクチュが必要な出っ歯の蛇だった
蛇に会ったらニートを殺れと言われたが
ニートは実は脳筋に見えたネクロマンサーだったのだ!
骨骨ロックズにボコボコにされるリカルド
霧の指輪と最大エスト瓶・ハベル一式を着込んで
いよいよ無職死霊使いVS早くアルトリウスコス装備が欲しいリカルドの最後の決戦が始まろうとしていた!