七武海 黄金のテゾーロ   作:たんばりん

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今回はテゾーロ達一行は出ませんので悪しからず。
少し島の説明も兼ねます。
来週からテゾーロ一行は活動するよ!


第16話 プルートの苦労

「よぉ、ヒナ。これ、テゾーロさんからだとよ」

「あ、プルートさん。先生からですか?」

ヒナはプルートからテゾーロの直筆でヒナへと書かれた手紙を受け取る。

 

ヒナ

苗字はない。現在21歳

15歳の時、両親に口減らしとして奴隷に売られ、その後天竜人に飼われ、性奴隷として3年間、天竜人に陵辱された過去を持つ。

ピンクのストレートロングヘアでキリッとした美人系タイプの女性である。

21歳ではあるが、実際3年間はおもちゃであったため見た目は18歳前後のままであるが、正直18歳も21歳もそこまで見た目に違いはないのだが、あくまで実年齢は21歳である。

彼女の他、奴隷解放時、もしくは奴隷になった頃は子供であり教育を満足に受けることの出来なかった者達は殆どが、テゾーロ達が作った学校で勉強に励む。

故に彼らはテゾーロのことを先生と呼ぶことが多い。

そして、現在彼女は島の学校の中で最年長である。

「それとな。手紙と、この箱もお前さんにやるってさ」

プルートは手紙のほかに預かった木箱をヒナの前に出した。

「ありがとう!プルートさん!ヒナ感激!」

ヒナは木箱を受け取り、まずはテゾーロからの手紙を読むべく封を開けた。

「・・・??これって?」

「あぁ、そうだ。お前をご指名でテゾーロさんからの任務だと俺は聞いている」

ヒナは再度、手紙を読み返す。

 

『ヒナへ。お前にひとつプレゼントをあげよう。

それは悪魔の実、超人系オリオリの実だ。木箱に入っているからちゃんと食べておくように。尚、見た目が檻っぽいからオリオリの実と呼んでるが、恐らく相違無いはずだ。

俺らが帰って来るのは恐らく数ヶ月先だと思うが、この能力を使いこなしていることを期待する。

そして、来年ぐらいになればお前に海兵として将校学校に通って通ってもらいたい。

もちろんお前の返事次第ではあるが、俺は必ずヒナはやり遂げれると信じている』

ヒナは手紙を読み終えるとプルートから渡された木箱に目を移す。

ヒナがその木箱を大切そうに抱きしめ、己の境地を思い起こす。

この3年と少しの間は間違いなく幸せであった。

おもちゃとなり、島民たちと一緒に島を開拓。

その後学校に入学しテゾーロを始め他の大人達から教育を受け、加えて覇気という力を学び己の身を守れる程には強くなったと自負できる程だ。

しかし、今回の航海では声がかかることもなかったことに対してはショックを受けているが、それでも、こうしてテゾーロから手紙とプレゼントを貰うことだ出来た。

加えて自分だけの。ヒナはシュガーとモネのことを思い起こす。

いつも、テゾーロの側に居てテゾーロと寝食を共にし、あまつさえ、ミンク族の変態ウサギもペットであり、そしてポチまで居る。

なぜ。そこに自分が居ないのか。

と自問自答したことは数え切れない。

しかし、ようやく出し抜ける。あの女狐どもを。そう思うと自然に彼女の顔が妖艶さを醸し出したニヒルな表情へと変わる。

 

現在この島では覇気の習得レベルを6段階に分けられている。

ちなみにテゾーロを武装色の覇気はレベル5、見聞色はレベル3である。

モネはどちらもレベル3で、シュガーは武装色がレベル4、見聞色はレベル1であり、ピットもそれと同様である。

ヒナについては現在はどちらもレベル2と位置づけられており、その、判断基準は全てテゾーロが決めている。

テゾーロが独自に考えた力の尺度ではあるが、

覇気未習得の者はレベル0

若干使える程度はレベル1

無能力者を圧倒出来るぐらいであればレベル2

己の覇気を体の一部に移動及び凝縮出来ればレベル3

レベル4以降はその力の強さにより変動するが、新世界でも間違いなく通用するのはレベル4以降。それでもレベル3であればある程度の事が対応出来るであろうというのが、テゾーロの言葉である。

そして現在この島民で主に戦闘行為から遠ざかりたいと考えた者たちは村の開拓作業などを主に行い、力を付けたいと考えている者はこうして学校や、テゾーロから覇気を学ぶ。

もっともテゾーロ自身、神様の恩恵で覇気を使えるだけであり、その教え方はひたすら覇気を込めた力で殴るという暴力にも値する程の雑な教え方ではあるが、結果島民の2割はおおよそ覇気を使える事が出来る。

もっとも、ほとんどがレベル1ではあるが、それでも覇気を使う事が出来るというステータスは間違いなく強いであろう。

もっとも、住民の2割は覇気を使えるまでテゾーロがボコボコに殴るという蛮行にも似た修行が出来たのはひとえにおもちゃだったからというのがとてつもなくデカイ要因と言えよう。

そしてヒナは目の前にいる足長族のプルートに目を向ける。

彼もまた覇気を習得しており、武装色はレベル1見聞色はレベル2である。

ヒナはどちらもレベル2であるから、その才能たるや、ここの島民は誰もが疑わない。しかしモネとシュガー、そしてピット、シュガーとピットは偏りがあれど、それでも武装色はレベル4と現在のヒナでは逆立ちしても勝てない。

モネは両方とも彼女の一歩上を行っている。恐らく天才と言われる部類であろう。

では自分は何か。今のところただの器用貧乏ではないだろうか。

更にモネは今回の航海で確実に、能力も、そして考え方も成長していかであろう事は想像に難くない。

ヒナもここに残り、テゾーロからもらった悪魔の実の能力の訓練で強くはなるだろうがこのままでは一向にあの女狐姉妹との力の差も、テゾーロの力になるであろうポジションも自分が上回ることはないと断言出来た。

故に彼女は決心した。

「ヒナ、これから海軍支部行ってくる!!!!」

「・・・ん?すまん。今なんて?」

プルートは思わず聞き返すもヒナからその後返事は無く彼女は木箱を掲げ飛ぶようにその場から駆け出した。

「はあ〜。全くテゾーロさんは、島民に愛されてることで」

プルートはその場でため息をつきもはや点となり視界から消えつつあるヒナを見て思った。

きっと何を言っても彼女はもう止まらないだろうなと。

 

「よし!!行こう!!ヒナは行きます!皆さん!お元気で!!!」

現在ヒナは島の港に停泊している小型の漁船にありったけの食料を積み、武器庫から取ってきたムチと、長めのライフル銃、そして刀と呼ばれる刀剣を持ち出し、小脇には大切そうに未だに口をつけていないテゾーロからもらった木箱を抱えて、島民達に手を振る。

島民達も現在は仕事中であり、あまり手を止め彼女を見送るようなことも出来ないが、それでもいつもの平和な島の光景の延長線上であると判断し、ヒナに気づいた者たちは彼女を笑顔で送り出そうと手を振って応える。

「おぉーーーーい!!ヒナ!!どこに行くか知らんがせめて記録指針だけでも持っていけー!!!!!!」

ヒナをやっと見つけたのか、それともすぐに来るであろうと港で待ち伏せしていたのか、その光景を見ていたプルートはヒナが乗る漁船に向かって記録指針を投げる。

記録指針は大きな弧を描き、上手い具合にヒナの胸元あたりを目掛け飛来しそれを彼女は掴んだ。

「ありがとう!プルートさん!ヒナ感激!では行ってきます!先生にもよろしく伝えて下さい!ヒナは強くなって帰ってくると!」

ヒナはプルートに伝えると、小舟をオールで漕ぎ出航すべく沖を目指す。

原作では優等生タイプであったヒナは、こちらの世界ではテゾーロ。そして彼女が女狐姉妹と呼ぶモネやシュガー。そして身につけた覇気という力の結果、無鉄砲少女へと変化していた。

「いくわよ!!!目指すは海軍本部!!そこに行けばなんとかなるでしょ!!!」

彼女は海軍本部がどこにありどうやって行けるのか全く理解していなかったが、それでも本部に行けばどうにかなるであろうというあまりにも無計画で出航していった。

その日の空は彼女の船出を祝うように晴天であり、蒼く輝いていた。

 

「プルートさんこんにちわ!」

「あぁ、こんにちわ、ロンさん。」

「プルートさんどーも!」

「ダイさん。元気にしてたか?」

港でヒナを見送ったプルートは島民たちと世間話に興じていた。

「ところでヒナちゃんはどこに行ったんだ?」

ロンと呼ばれた今では漁師をしている男はプルートに問う。

「ん??さあ??俺にも分からん」

プルートはその問いに苦笑いしながら答えた。

「まあ、テゾーロさんからの任務だとは思うが、ヒナを今すぐ外に出すとは俺も聞いてないし、恐らくヒナの突発的な行動じゃないか?」

「まあ、ヒナちゃんも、モネちゃんもシュガー姫さんもここの女達はみんなお転婆で男よりも強ェからな!」

「違いねぇや!!」

ガハハハと三人で歓談していたところ、ロンの奥さんとダイの奥さんらしき女性が、般若のような顔でこちらに歩み寄り、「サボってんじゃないよ!バカ亭主!」と声を荒げ、旦那達の耳を引っ張り、自らの船へと連れて行く。

まさに男よりも強いカカア天下が目の前で繰り広げられていた。

「さてと、俺も仕事に戻りますか」

プルートはそう言って自らの職場、今は学校へと足を向けた。

 

 

 

「プルート先生おかえりなさいっ!」

「おかえりなさーい!!」

プルートが学校に戻ると子供達がプルートに向かって駆け寄る。

現在この学校に通う者達はおおよそ5歳から上はヒナの21歳。

そして教鞭を振るうのは主にテゾーロとプルートである。時々モネとシュガーも手伝いはするが、

主には2人でありそして、テゾーロ達が居ない今、当分の間はプルートが1人で切り盛りする必要がある。

そして、彼は心の中で盛大なため息をつき早く帰ってきてと願いながらも、表情は満面の笑顔で子供達に応える。

「ただいま。みんな。それではこれから覇気の修練を始めるぞ」

「はーーーい!!」

今日もこの島は平和である。島民は意外なことにテゾーロという精神的な支柱が居なくても彼ら島民はいつもと変わらぬ日常を過ごす。

もちろん彼らの心の中にはテゾーロが絶対自分達を守ってくれるという思いがある故にという第一前提があるからなのは皆の周知の事ではあるが。

 

しかし、そんな平和の島に着実に嵐を呼ぶ男が近付いているのは、まだ島民も、そしてテゾーロ達も気がついてはいなかった。




ヒナちゃん登場ですよー!!!!ヒナちゃんこれから海軍で頑張る!
何をどうすればいいか、全くわかってないまま飛び出してしまったヒナちゃん。
今後どうなるのか、乞うご期待!←
島に近づく嵐を呼ぶ男のことについては今は何も考えないで下さい笑
へー、そうなんだーって思って頂ければ結構です笑
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