「グララララ!!!!大した
白ヒゲの快活な笑い声があたりに響く。
現在、白ヒゲ海賊団と金狼海賊団はモビーディック号で宴をしていた。
もちろん、気絶していたシュガーもピットもそしてゴールデン・ウルフ号で留守番すべくかえっていたポチも含めて全員で宴をしていた。
「ゼハハハハハ!!テゾーロさんあんた。いやあんたら金狼の海賊団は強ェなぁ!どうだ?親父と息子になっちまえよ!ゼハハハハハ!」
後の黒ヒゲ、いやここではティーチと呼ばせてもらおう。
ティーチが酒を片手にテゾーロに近づくが彼も彼ら金狼海賊団は一瞥もくれない。
「失せろ。
「肉達磨キモイ無理。死んで」「シュガー姉様に激しく同意。おい。肉達磨ァッ!ぶち殺すぞ!失せろ!!!」「全くあなた達少し言葉使いが悪いわよ。肉団子さんごめんなさい。消えてください。今すぐ。」
シュガー、ピット、モネの順である。
「ゼハハハハハ!!!俺も嫌われたもんだ!ゼハハハハハ!」
そういってティーチは豪快に笑い踵を返した。しかしテゾーロは振り向く瞬間一瞬鬼の形相をしたティーチを見逃さなかった。
(やっぱり、この頃から野心の塊か。黒ヒゲ。)
テゾーロは再度ティーチの警戒度を上げる。現在はテゾーロはティーチを圧勝できるがそれはティーチが力を隠していなかった場合だ。シャンクスの目を傷つけた謎が今回判明するかと思ったがティーチはその能力らしきものを発揮しなかった。それとも単純にまだ力をつけていないかだが。どっちにしろ彼に対しては最大限警戒することとしようとテゾーロは内心決めた。
「おい。ハナッタレ。」
テゾーロが一瞬、思考の波をサーフィンしていたが、白ヒゲによりそれは中断される。
「ん?」テゾーロはぶっきらぼうではどこか親しみのある声音で反応する。
「今回はティーチが悪いがあんまり俺の倅をいじめねぇでくれや。あんなんでも俺の息子だ。」白ヒゲは少し申し訳なさそうにテゾーロに言うがテゾーロはそれについて首を縦には振らない。
「悪ぃが、それは無理だな。俺の家族に手を出したやつは許せねぇ。もちろんアンタらみたいな喧嘩ならいいがやつは略奪を目的にしやがった。海賊だからで済ませる問題かもしれねぇが海賊ならケジメをつけるべきだろ?」
テゾーロはそう言って再び酒をあおる。
「グララララ!違いねぇ!なら俺も無理にとは言わねぇよ。どうだ?ハナッタレ。俺と親子にならねえか?」
「は?」
白ヒゲの勧誘にテゾーロは少し気の抜けた声で返事をする。
それもそうだ。さっきまで喧嘩もとい、決闘を繰り広げ加えてティーチを許すことはないとまで言い切ったばかりだ。
「アンタ、話聞いてたか?」
思わずテゾーロは目を細め白ヒゲをみる。
「いや、聞いてたぞ。」
「いや、だから、俺は「うるせえ!!!!息子になりやがれ!!!!!!」ドンッ!!!!
まるでどこかで見たことあるような強引な勧誘。そして何故か聞こえもしないのに『ドンッ!!』という効果音まで聞こえてしまうような迫力。
(なるほど。ルフィみたいな奴だな)とテゾーロは内心思った。
「悪りぃが、やっぱり無理だわ。俺は今誰の傘の下に入るつもりもねぇしな。悪りぃな。おっさん。まあ友達としてなら盃でもなんでもしてやるよ。」
テゾーロはそういうと、黄金の指輪から、宝石めいた金色に輝く盃を二つ形成して白ヒゲの前におく。
「グララララ!後悔するぞ!ハナッタレ!!!マルコ!!!口上を言え!!!俺はこの生意気なくそったれと友の盃を交わす!!!!」
白ヒゲは近くでモネと飲んでいたマルコを近くに呼ぶ。
「状況が飲めねぇよい。まあそれが親父よい。」
彼はそう言うとテゾーロと白ヒゲの間に歩み寄り手に持っていた酒ビンからその黄金の盃に酒を注ぐ。
「それじゃあ、お二方。よくわからねぇが盃を持つよい。」
マルコが盃に酒を注ぎ終えると白ヒゲとテゾーロに向かって盃を持つように伝える。
それに従い二人はそれを手に持ち上に掲げた。
「それでは、今日をもって我ら白ヒゲ海賊団はテゾーロの金狼海賊団だっけか?」
マルコの言葉にテゾーロは黙って頷いた。
「両海賊団は友となり、時に盾とし、時に矛とし友の誓いを破らず盃を交わすことをここに誓うよい。」
マルコの口上は終わる。先ほどまでガヤガヤと騒いでいた連中も今や二人の動向を見守ようにこちらを黙って見つめていた。
「ああ、じゃあ俺はアンタの矛となり。」
「俺ァ、このハナッタレの盾となり。」
「「いまここに誓おう。」」
二人の言葉が重なり二つの盃はチンッと金属が当たる音を立て、二人は盃をあおる。
「これからよろしくな。
「あぁ。俺ァもだ。
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」」
先ほどとは打って変わりその場は男たちの声により熱が上がる。
「野郎ども!!!!!宴の続きだぁぁ!!!たらふく飲め!!!グララララ!」
白ヒゲの言葉にさらにその場は盛り上がる。
そして、ここに白ヒゲ海賊団と金狼海賊団の友の誓いが成り、後に世界を震撼させる出来事が起こるのだがそれはまたのお話。
そして、その場をただ黙ってみていたティーチの顔は狂犬のように牙をむき出し、その場から一人静かに去っていった。
まあ、後の大事件ってもちろん頂上決戦ですけどね!!!!!(笑)