第九話を見てからこちらを見ることをおすすめします!
若干ホラーです!
「まずいぞ、携帯の充電が少なくなってきた」
「大丈夫だろ。この通りをまっすぐ行けば一階なんだから」
と、先ほどからフラグが乱立している。
現在地は、洋館の地下。運悪く、ここには窓はない。
さすがに不安になってきたので、リゼにチノへメールするように提案した。
「チノから返事来たぞ。親父にもメールしておこう」
またリゼの携帯を覗くと、チノから返信があったが、内容がホラーそのものだった。
『洋館?何のことです?この街に大きな古い洋館ってもうなかったような気がしますが……。とにかく早く帰ってきてくださいね。』
「おい、これって」
「い、いや、チノが知らないだけかもしれないぞ!」
ともかく、明かりのつく部屋に移動して、出口を探す。
そのとき、携帯の着信音が鳴り響いた。
もはやその音で失神しかける。
「もしもし、ああ、親父か」
『リゼ!どこにいるんだ?俺心配で今にも部下をやっちまいそうだ!』
親子揃って物騒だ……。
「殺したらだめだろ!――街から少し離れたところに古びた洋館があるだろ?そこにいる!」
『洋館……?ああ、お前が小さい時に探検したあの洋館なら去年解体されたはずだぞ!』
「えっ……?」
去年解体されたはずの洋館があるわけがないだろう。
どうやら、リゼは以前に父親とこういうホラースポットで遊んだことがあるらしい。
「多分その洋館じゃな――」
――通話が切れて、部屋の電気が消えた。
「悠くん、遅いね」
「はい……。ココアさんの時みたいに調子に乗って遊んでいるのかもしれませんね」
「あれ!?まだ怒ってる!?」
「まさかお兄ちゃん、リゼちゃんに何か――」
ラビットハウスでは、ココアとチノと里恵が悠の帰りを心配していた。
「電話にも出ません。何かあったのでしょうか……」
部屋のドアが開き、外からタカヒロとリゼの父親が入ってきた。
「大変だ!リゼと電話してたんだが、突然切れて音信不通になったぞ!」
「えっ……」
「古びた洋館にいるらしいんだが、その洋館がどこにあるのかまったくわからなくてな、できれば三人にも手伝ってほしい」
こうして、行方不明になった二人の捜索が始まった。
探しに行く際、タカヒロから絶対三人で行動して離れないように、危ないと感じたらすぐに帰ってくるように、と厳しく注意された。
ちなみに、リゼの父親の部下も総動員で捜索に当たっている。
「悠さん……リゼさん……いったい何が」
「ヴェアアア大切な弟と妹が行方不明だよおおお」
「お兄ちゃん、何してるんだろう」
三人の心配の声だけがむなしく街中に響いた。
「携帯の充電がなくなった……」
「そうみたいだな……。ちょっと暑苦しいから離れてもらっていいか?」
充電がなくなり、さらに部屋の電気も落ちるというダブルコンポ技でリゼは完全に怯えているが、こちらとしてはしがみつかれているので、暑くてしょうがない。
さらに、時折聞こえてくる「バタン!」という音。
予想通り、「出た」みたいだ。
「あぅ……早く誰か来てくれぇ」
「ここで一晩過ごしたら相当メンタル鍛えられそうだな」
「なんでお前はそんなに平気なんだよ……」
確かに今の状況はかなり怖い。だが、美少女と地下の部屋に閉じ込められるという全男子が一度は憧れるシチュエーションで、もはや恐怖が吹っ飛んでいる。
男子というのは単純な生き物だからな。
「なあ、もし誰も来なかったら」
「やめろおおお!」
もはやこの様である。
地下には部屋が四つあり、階段から一番奥の部屋だけが電気の付く部屋だった。
のだが、その部屋も電気がつかなくなり、地下は真っ暗だ。
ただ、このリゼの拳銃に装着されているフラッシュライトの明かりだけが二人の拠り所だった。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠