ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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原作のネタバレが入りますので、まだ原作を見ておらず、ネタバレを気にする方はこの話を飛ばしてください。


第百二話 チマメ隊、解散の危機!?

「た、ただいまです——」

 

「誰——!!?」

 

 

ラビットハウスにチノが帰ってきた。が、チノの変わり果てた姿に悠はチノであると認識できない。

 

 

「——チノか?」

 

「は、はい」

 

「——夢か?」

 

「現実です」

 

「——タイムスリップか、パラレルワールドか、あるいは暑さで頭がおかしくなったのか」

 

 

悠はあくまで冷静に考える。

と、いうのもチノが今身につけているのは中学校の制服ではなく、リゼの高校の制服なのだ。

 

そしてココアもラビットハウスに帰ってきて目をこする。

 

 

「——誰?」

 

「なんで悠さんと同じ反応するんですか」

 

 

悠と同じ反応を見せるココアにチノが困惑する。

 

 

「悠くん、私、チノちゃんがリゼちゃんの学校の制服を着てるように見えるよ?」

 

「ああ、俺もだ……」

 

「私たち、どうなっちゃったんだろう!?」

 

「とりあえず落ち着いて、まずは頭を冷やそう」

 

「動揺しすぎです」

 

 

動揺して震えるココアと悠にチノが呆れていう。

 

 

「実は今日、リゼさんの学校に見学で行ったんですが——」

 

 

チノは事情を説明する。どうやら、学校見学でリゼの高校へ行ったが、リゼやシャロに「潜入している」と勘違いされ、被服部から制服を借りたようだ。

 

 

「返そうと思ったんですが、リゼさんが脱出しろってうるさかったので——」

 

「そのまま帰ってきたのか!?」

 

 

悠が驚くと、チノは「後日返却しますから——」と付け足す。

 

 

「リゼのやつ、学校見学があるって知らなかったのか」

 

「チノちゃん——その制服超似合ってるよ〜!!」

 

「ああ、本当によく似合ってるよ」

 

 

ココアと悠がそう褒めると、チノは顔を赤くして「そうですか?」と俯く。

 

 

「本当に、俺頭おかしくなっちゃったのかと思ったわ」

 

「だね〜。私も熱中症かと——」

 

 

事情を知ってホッとする間も無く、マヤとメグもやってきた。

 

 

「「みんなこの制服着てる!?」」

 

 

マヤとメグもリゼの高校の制服を着ていて、ココアと悠がハモる。

 

 

「ごきげんよう。遊びに来ましたわ」

 

「マヤのキャラが変わってるー!」

 

 

悠の叫びが店内に響いた。

 

 

 

「なんだ、学校見学なら早く言え!」

 

 

リゼがバイトにやってきて、ようやく事情を知る。

 

 

「面白いからつい——」

 

 

マヤが笑いながらそういうと、リゼは「やれやれ」と胸をなでおろす。

 

 

「私、リゼさんと同じ学校にするー!」

 

 

メグの発言に、悠は「そうか」と納得する。

 

 

「私も、特待生としてリゼの学校に潜入するよー!」

 

「「なんだと!!?」」

 

 

マヤの衝撃発言に今度はリゼと悠がハモる。

 

 

「お前、大丈夫なのか——?」

 

「成績なら大丈夫だよ〜!」

 

「うそだろ——」

 

 

悠が動揺すると、マヤは笑って「悠ってば超失礼〜!」という。

 

 

「マヤちゃん、好奇心だけは強くて——」

 

「それに、学費免除になれば親を楽にできるかな〜って」

 

「マヤ——」

 

 

リゼと悠は思わずジーンときてしまう。マヤは「そうだ!」とチノの方を向いて

 

 

「チノも一緒の高校になれば、3人ずっと一緒だよ!」

 

 

と提案するが、チノはしばらく考えて「——いえ」と断り、

 

 

「私は、行く高校はもう決めてあります」

 

 

と宣言すると、ココアと悠が持っていた皿を落とす。

 

 

「え?チノ、なんて?」

 

「チノちゃん——!?」

 

 

激しく動揺するココアと悠にチノはもう一度「ですから——」と説明する。

 

 

「ココアさんと同じ学校にします!」

 

「そんなにココアと一緒がいいのか!」

 

「そんなにココアが好きかー!!」

 

 

チノの発言にマヤとメグがつっこむと、チノは慌てて

 

 

「学力と学費の問題です!」

 

 

と否定する。

 

 

「だ、だが、チノが1人って——」

 

 

悠が震えながら学校で孤立するチノを想像するが、チノは

 

 

「そ、それより早く割れたお皿片付けてください!」

 

 

とごまかして

 

 

「もう——マヤさんは私たちに内緒が多いです」

 

 

そういうと、メグもそれに便乗して

 

 

「前もリゼさんに相談しに飛び出したよね」

 

 

というが、マヤは知らんぷり。そんなマヤにチノとメグはさらに

 

 

「でも本当は繊細な気遣い屋さんなのはお見通しです」

 

「私たち想いの寂しがり屋さんなのも知ってるんだから〜」

 

 

というと、マヤは頬を赤くすると、「あ、本当に照れてる〜」「貴重です」と煽る。

マヤはついにリゼに飛びついて叫ぶ。

 

 

「あの2人を黙らせてよー!!」

 

「その気持ちわかるぞ……」

 

 

リゼがマヤを慰めた。

 

 

 

 

 

 

「そ、そんなにこの制服がいいんですか?」

 

「ああ、一生見てられる」

 

 

チノの部屋。チノが制服を着替えようとするが、悠が今日1日はその格好で、と止める。

 

そしてココアがカメラを持ってきてチノを撮る。

 

 

「と、撮らないでください!」

 

「チノちゃん〜すごく可愛いよ〜」

 

「ああ、すごく似合ってる。ココア、あと100枚」

 

「任せて!!」

 

 

ココアがシャッターを連打すると、チノは顔を赤くして

 

 

「本当にしょうがないお2人です」

 

 

と呟いた。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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