ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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リゼがメインのオリジナル回です。


第百三話 出撃!深夜探検隊!

「暑すぎて眠れない——」

 

 

悠はベッドから起き上がる。エアコンをつければすぐに涼しくなることはわかっているが、電気代が惜しい。

 

 

「眠くならないし、少し散歩するか」

 

 

外に出ると、少しだけ空気が冷えていた。と言っても涼しくはないが、家にいるよりはマシだろう。

しばらく静まり返った街を散歩して、公園にたどり着く。

 

 

「————」

 

 

そして悠は見てしまった。草木も眠る丑三つ時に公園を徘徊するリゼの姿を。

 

 

「——悠!?」

 

 

背後から近づく人の気配を感じたのか、リゼがこちらに気がつく。

 

 

「な、何してるんだ!?」

 

「それはこっちのセリフだ」

 

「わ、私は——」

 

「ああ、すまん、裏の仕事中だったか。見なかったことにするよ、また明日な」

 

 

悠がそう言って立ち去ろうとすると、リゼは慌てて「待て!」と悠の腕を握る。

 

 

「お前は私をなんだと思ってるんだ!?別に裏の仕事なんかしてないぞ!?」

 

「だったらなんでこんな時間に——。夜中に女の子一人で歩くの危なくないか?」

 

 

悠がそういうと、リゼは少しだけ照れた様子で「お、女の子って——」とつぶやく。

 

 

「わ、私はいざとなったら反撃できるから大丈夫だ」

 

「相変わらずたくましいな」

 

 

リゼと悠は近くにあるベンチに腰を下ろす。

 

 

「眠れなくて、散歩してたんだ——」

 

「お前もか、俺もだ」

 

「——なあ、少しだけ探検するか?」

 

「懲りねぇやつだな〜また洋館行くか?」

 

 

悠がそう茶化すと、リゼは「その話を掘り返すな!」と顔を手で覆う。

 

結局、夜の街を2人で探検することに。

 

 

「お、甘兎庵だ」

 

「千夜もシャロももう寝てるだろうな」

 

「深夜徘徊してるのは俺とお前ぐらいだろうな」

 

「——そういえばチノはどうしたんだ?」

 

 

甘兎庵を横目に見ながら歩く。

 

 

「チノは寝てるんじゃないのか?」

 

「一緒に寝てなかったのか。お前のことだから一緒に寝てるのかと」

 

「お前は俺をなんだと思ってるんだ?」

 

 

さっきのリゼの言葉をそのまま返すと、リゼはそれに気がついて「さっきの仕返しか!」とつっこむ。

 

 

「チノには涼しくて快適な部屋で寝て欲しいからな」

 

「空調つけないで寝てたのか?」

 

「あいにく、俺は節約主義なんでな」

 

 

雑談しながら散歩するのはとても気持ちがいい。

その後もチノの進路先について、ラビットハウスについて、リゼとチノの出会いなど、話が弾む。

 

 

「そりゃ、いきなり新人バイトが来て、しかもその新人に銃向けられたら怯えるだろ」

 

「私としたことが——」

 

「だけど、ぬいぐるみをプレゼントするとか、お前も案外可愛いところあるな」

 

「う、うるさい!!——そういうお前の方こそ、プレゼントにオルゴールとか……」

 

「なんだよ、オルゴールいいだろ。俺ああいうの結構好きなんだ」

 

 

悠がそういうと、リゼは意外そうな表情をする。

 

 

「男子でもオルゴール聞いたりするのか?」

 

「俺はたまに聞いてた。死んだ母親がよく買ってきてくれた」

 

「そうか——」

 

 

かれこれ1時間は街を歩いている。話が止まらない。

 

 

「で、結局お前とチノはどんな関係になったんだ!?」

 

「どんな関係?って——上司と部下?」

 

 

適当にごまかすと、リゼは悠の肩を揺さぶる。

 

 

「付き合ったのか付き合ってないのかはっきりしろ!」

 

「なんだかんだ、ココアよりその話に興味持ってるな——付き合ってるといえば付き合ってる、付き合ってないといえば付き合ってない」

 

「なんだよそれ——」

 

 

リゼは少しだけ不満そうだ。悠は「今は、曖昧でいいんだ」と満月につぶやく。

 

 

 

「家まで送ってやるよ」

 

「いいよ、私のことは気にするな」

 

「遠慮すんなよ、さっきも言っただろ、夜中に女の子一人で歩くのは危ないって」

 

「私を女の子扱いしてくれるのか——」

 

「銃を持ってるところ以外は普通だろ?」

 

 

悠がそういうと、リゼは少し顔を赤らめて「本当、そういうところだぞ——」とつぶやくが、悠には届かない。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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