ココアがすごろくゲームを買ってきた。
どうやら、新しく発売された人気のすごろくゲームらしい。
「みんなでやろうよ〜」
「余計なところで金使いやがって——」
ココアの誘いでみんながラビットハウスに集まる。
正直嫌な予感しかしないのだが。
ココアが買ってきたすごろくゲームを見ると、案の定普通のすごろくゲームではないことが判明する。
「おいココア!これ恋愛すごろくゲームじゃないか!」
「えーっ!!?」
「今知ったのか……」
ココアの反応を見て悠が「やれやれ」と呆れる。
「ま、まあ、気にしない気にしない!」
そう言って強引にゲームを開始させるココア。
「まあ、楽しそうなゲームね」
「でしょ〜!」
「————」
千夜以外は気が進まない様子だ。
ルールは簡単。サイコロを振って出た目の数だけ駒を進めるという至って普通のすごろくゲームなのだが、マス目には指令が書かれている。
指令が書かれているマスに止まった場合は、書かれている指令に従わなくてはいけない。従わなかった場合は罰則としてサイコロを振って、番号ごとに決められている罰ゲームを受ける必要がある。
また、指令の中には「カードを1枚引く」と言うものがある。その場合はカードを1枚引いてそれに書かれている指令に従う。
悠の左隣にココアが座って、参加を渋るチノを誘う。
チノは嫌そうな顔をしつつも悠の右隣に座る。
サイコロはココア、悠、チノ、リゼ、シャロ、千夜、里恵という順番だ。
先頭のココアは「よし行くよー!」とサイコロを投げる。——3だ。
「あっ!早速指令が書いてるよ!『次の番まで左隣の人と恋人繋ぎ』うそ!?」
「1発目からなんて指令だ……」
これが「右隣」でなかったことに安心する悠。
ココアは左隣に座っている里恵と恋人繋ぎをする。
そして悠にサイコロが渡された。——4だ。
「よし!ココアを追い抜いたぞ。指令はないみたいだ」
悠はサイコロをチノに渡す。チノがサイコロを投げた。——2だ。
「『右隣の人の好きなところを1ついう』ですか」
今度は「左隣」であって欲しかったと心の中で呟く。
チノはリゼの方を見てしばらく考えると、
「力持ちなところ、でしょうか」
そう言ってリゼにサイコロを渡す。リゼは「そ、そうか。ありがとう」と言ってサイコロを投げる。——4だ。
「俺と同じか」
「指令がなくてよかった——」
リゼは安堵しつつサイコロをシャロに渡す。シャロは心の中で「指令くるな」と願いながらサイコロを投げる。——6だ。
「おー、一気に進んだね!」
「日頃の行いのせいかしら」
シャロはドヤ顔で駒を進めるが、あいにく指令が書いてあるのを見て「なっ!」とがっかりする。
「『次の番まで左隣の人の膝に乗る』左隣——リゼ先輩!?」
「あらあら、日頃の行いね」
千夜が楽しそうにいうと、シャロは「い、いいんですか先輩——」とリゼの方を見る。
リゼは少し恥ずかしがりながらも
「し、仕方ない。従わないと罰ゲームだからな」
「そ、そうですか。お、お邪魔します——」
シャロはリゼの膝の上に乗る。そして千夜にサイコロを渡すと千夜はすぐにサイコロを投げる。——5だ。
「指令なしか、残念……」
「普通喜ぶだろ」
千夜は里恵にサイコロを渡すと、里恵も指令くるなと思いながらサイコロを投げる。——4だ。
「よかった、私も指令なし!お兄ちゃんとリゼちゃんと同じところだね」
里恵はそう言ってサイコロをココアに渡すと、恋人繋ぎを解く。
「逆転して見せるよー!」
ココアがそう言ってサイコロを投げる——6だ。
ココアは「ほら!逆転だよー!」と自慢げに駒を進めるが、指令が書いてある。
「『カードを1枚引く』かぁ〜」
カードを引くと、「メンバーの中で1人指名して3秒間ハグ」と書いてある。
「チノちゃん!」
「なんで私!?」
ココアは考える暇もなくチノを指名して3秒間ハグする。
「ん〜チノちゃんもふもふ〜」
「なぜか負けた気がします」
ココアが満足げに悠にサイコロを渡すと、悠はそれを投げる。——5だ。
「俺もカードを引くのか」
ココアと同じところに止まった。カードを1枚引くと「右隣の人に頰にキスしてもらう」と書いてある。
「右隣——チノか!」
「また私ですか!」
「いいだろ、別に初めてするわけでもないし」
悠の爆弾発言に一同が「えー!?」と驚く。チノも例外ではない。
「あ、あれはたまたまです!事故です!」
「まあなんでもいい、罰ゲームか俺の頰にキスするか選べよ」
悠が悪魔の微笑みを浮かべながらチノに問い詰めると、チノは黙って悠の右頬にキスした。
その光景を千夜が写真に収める。
「おい!——まあいいや」
お互いに恥ずかしい。悠はサイコロをチノに渡す。チノがサイコロを投げる。——3だ。
「指令なしですが、もう私は懲り懲りです……!」
チノは少し不満げにリゼにサイコロを渡すと、リゼはサイコロを投げる。——3だ。
「えっと——『右隣の人をちゃん付けで呼ぶ』だから、シャロ——ちゃん?だな……」
「はわわわわ!!」
「何気に一番運がいいのはシャロちゃんね」
顔を真っ赤にするシャロに千夜が微笑む。そして千夜もサイコロを投げる。——4だ。
指令は「カードを1枚引く」で、千夜の引いたカードに書いてある指令は
「あら『メンバーの中で1人を指名して壁ドン』——誰にしましょうか?」
千夜が辺りを見渡すと、みんな視線をそらすが、ココアだけは視線を逸らさない。千夜と目があった。
「ココアちゃん!」
「やったぁ〜!」
千夜がココアに壁ドン。その光景をシャロが写真に収める。
こうしてしばらくすごろくゲームは進んでいく。
自分で言うのもアレですが、次回が色々とやばい回になってしまいました(語彙力)
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート