見事に夏風邪になった。朝、熱を測ると38度まで体温が上がっていた。
夏風邪は微熱が出る特徴があると聞いたが、普通に熱を出した。
ココアが悠の部屋にやってくる。ラビットハウスの制服を着ているということは、もう仕事が始まっているということか。
「悠くん、大丈夫?」
「ココアか、バイトはどうした」
「チノちゃんとリゼちゃんが店番してるよ!私は悠くんの様子見てこいって」
「そうか」
悠がココアの方を向くと、ココアは少し笑って
「あ、もしかして私じゃなくてチノちゃんが良かったー?」
「いや、ココアでいい。チノに風邪うつしたくない」
「そっか〜!——って、私の心配はしてくれないの!?」
まんまと悠の軽口に乗るココアを見て悠は少し笑う。
「冗談だ、お前もうつるから早く仕事戻れ」
「大丈夫だよ、お姉ちゃんに遠慮しないで」
「————」
「悠くん?——寝ちゃった?」
気がついたら部屋にリゼがいた。
「お、起きたか」
「リゼ——俺いつの間にか寝てたみたいだな」
「ああ。ちょうどおかゆを持ってきたんだ。食べられるか?」
「まあ食べられると思う。ありがとう」
リゼからおかゆを渡されるが、起きてからすぐで寝ぼけているのか、わからないが手がうまく動かない。
「こぼすぞ。食べられないなら無理に食べるなよ」
「いや、食べられるんだけど、手に力が入らなくて——」
「仕方ないやつめ、ちょっと渡してみろ」
リゼにおかゆを渡すと、リゼはスプーンですくってこちらに渡してくる。
「ほら、あーんしろ」
「あ、あーん……」
風邪をひいて弱っているせいか、この状況がとても恥ずかしい。
「——リゼは恥ずかしくないのか」
「恥ずかしいけど、誰も見てないし——」
「リゼさん……」
リゼの真後ろにチノが立っていた。リゼは背後から突然声がして驚く。
「チ、チノ!いきなり声を掛けるな!」
「普通に見られてたけど恥ずかしくないのか?」
「お前!チノが後ろにいるのをわかっててわざと聞いてきたな!?」
「リゼさん、荷物が届いたので倉庫に入れてもらっていいですか?私やココアさんの力では——」
「あ、ああ!了解した!」
リゼはチノに敬礼しておかゆとスプーンを手渡す。
「すまん、後は頼んだぞチノ」
「はい——悠さん、大丈夫ですか?少し苦しそうです」
「気にするな……」
先ほどから熱に加えて咳も出る。喉が痛い。
「あまり無理しないでください。悪化してしまいますよ」
「ああ、悪いがそうさせてもらうよ……。さっきからチノが2人いるように見えるんだ」
「私は1人しかいません。しっかりしてください」
おかゆを食べるのをやめて、もう一度寝ることにした。
「悠くん!仕事終わったから来たよー!」
「ココア……相変わらず元気だな」
「ココアさん、少し静かにしてください」
「ごめんごめん!お姉ちゃんに何かしてほしいことある?」
ココアは悠の顔を覗き込むと、悠は今にも死にそうな声でココアにいう。
「ココア……チノを頼む……」
「遺言!?」
「子供じゃないです」
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート