先にそちらを読むことをおすすめします!
「はあ……腹が減った。チノの料理食べたい」
「なんだ、やっぱりロリコンじゃないか」
「断じてロリコンじゃないが、チノの作る料理は一品だぞ」
今は何時なのかすらわからない。最後に時間を確認したときは七時を回っていた。
さすがのリゼも慣れてきたのか、落ち着いた様子だった。
「よりによってここは地下だからな……。それに床も穴空いてるところもあるし、下手にうろつかない方がいいか」
「頼むから私だけ置いていくのだけはやめてくれよ」
「――リゼってさ、普段あんなに男勝りなのにこんな時だけ乙女だよな」
「なっ……」
暗闇でもわかる、今こいつ赤くなったな。
「今晩はここで泊まりかな。明るくなったら手探りで地下から出て、ここから脱出するか」
「は、はあ!?お、お前と二人でお泊まり……」
「なんだよ、嫌なら向こう側の部屋で寝るぞ」
「うっ……嫌じゃないが、親父に見つかったらタダじゃ済まないかも」
「そもそも、ここを探検しようって言ったのお前だろ……」
そんな会話をしていると、洋館の床が横にずれていくように揺れた。
「な、なんだ?地震か?」
「さあ……」
しばらく揺れが続くと、近くにあった古い本棚が倒れてくるのが見えた。
「危ない!」
咄嗟にリゼを突き飛ばすが、今度はこちらが下敷きになってしまった。
幸い、木製の本棚で木が腐って柔らかくなっており、大して怪我はなかったが、背中に強い痛みが走った。
「ごめん!大丈夫か?」
リゼが慌てて本棚をどかす。
「ああ、多分骨折まではしてない。――にしても、すごい力だな」
「あんまり重くなかったからな。それに、訓練してるし」
「さすがだな」
リゼの父親は軍人らしい。その影響でリゼも小さい時から訓練はしていたようだ。
「その――ありがとな。ちょっとかっこよかったぞ」
「なんだよ、急にかしこまって」
このとき、お互い顔が真っ赤だったことを二人は知らない。
「あっ!チノちゃん!洋館ってあれじゃない?」
「ココアさん、それは羊羹です。真面目に探してください」
一方、チノたちの捜索は難航しているようだ。
だが、その足取りは着実に二人が閉じ込められている洋館へと進んでいた。
「あの建物ってまさか」
里恵が指さした先には、古びた洋館が建っていた。
「さっきの揺れで出口が塞がってなきゃいいが……」
ある意味、これが一番怖い。
せっかく出口が見つけられても出られなかったら――。
地下の天井も古く、今にも崩れ落ちそうだ。
一刻も早く脱出する必要があるかもしれない。
「なあリゼ、早くここから出た方がいいんじゃないか?――さっきの揺れも大きかったし、このままだと生き埋めになる可能性も」
「――――」
「おい、リゼ?」
どうやら寝てしまったようだ。
この状況で寝られることに関心したが、緊張で疲れが出たのだろう。
悠もリゼの隣に横になった。
「間違いなくここだね!さすが我が妹!」
「父たちに報告しておきましょう」
「よーし、突入!」
「あっ、ココアさん!勝手に――」
リゼと悠が待つ洋館へ、ココアとチノと里恵が足を踏み入れた。
「な、なんか……かなりアレな雰囲気だね。チノちゃんこういうの大丈夫?」
「いきなりお化けが出たらだめかもしれません」
「里恵ちゃんは?」
「私はこういうの全然大丈夫です!」
「そ、そうなんだ……お姉ちゃんちょっと怖いよ」
洋館の一階を探索していると、地下へ続く階段を見つけた。
「ここ塞がってるし、地下にはいないよね……」
「さっきの揺れで崩れただけかもしれませんよ」
「え?」
「床に溜まってるほこりを見てください。リゼさんと悠さんの足跡があります」
「おー、チノちゃん……名探偵だ」
「でもこれ、どうやってどかす?」
やはりここは別の道を探すしかないか。
チノがそんなことを考えていると、玄関から黒い影が動くのが見えた。
「ひっ……」
「どうしたのチノちゃん!?」
「ああ、ココアさん後ろに」
「ヴェアアア」
ココアのものすごい声に驚き、チノが脱落した。
ココアはチノを抱きかかえてその場を逃れた。
次回でこのシリーズ終わります!
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠