あれから数日が経ち、すっかり夏風邪から回復した。
「迷惑かけたな、今日からいつも通りバイトに出るぜ」
「そうか、治って何よりだ」
「えー?風邪で弱ってる悠くん、ちょっと可愛かったんだけどな〜」
「——ココアってSなのか!?」
「S——って何ですか?」
チノがこちらに聞いてくるが、リゼは「知らない方がいいぞ」とチノの頭を撫でる。
「俺、そんなに恥ずかしい発言してたか?」
「んー母性本能をくすぐられたというか」
「はぁ……?」
困惑する悠に、リゼが「何の話だ!?」と食いつくが、悠がそれを阻止する。
「よくわからないけど、追求させないぞ!勝負だ!」
「なに!?私に挑戦するとは、すっかり体調が回復したようだな」
「お2人とも、お客さんがいないからといって遊ばないでください」
ほうきを持って対戦しようとする悠とリゼをチノが止める。
その晩、チノの部屋に集まって、最近ブームとなっている「怪盗ラパン」なる番組を見ることに。
『私に盗めないものはないのよ!ごきげんよう、皆さん!』
「今週も面白いね〜」
本編が終わってEDが流れ始めるとココアが拍手して感激する。
「怪盗ラパンって誰かに似てるような気がしないか?」
「言われてみれば……誰でしょうか……」
悠とチノが「うーん」と考えていると、ココアが「はっ!」と立ち上がる。
「宿題忘れた!おのれラパン——!私の時間まで盗まれた!」
「自業自得だろ」
「自業自得です」
ココアの発言に悠とチノがハモる。
そしてその翌日。ラビットハウスに千夜も遊びに来ていた。
「私に盗めないものはないのよ!」
「ココアちゃん、似てる〜!」
店内でココアと千夜がモノマネをして遊んでいた。
子連れのお客さんの受けもいい。
「確かに、内容は子供向けだけど考えさせられるストーリーだよな〜」
「みんな見てるのか——。流行っているのかな?」
リゼが怪盗ラパンの話をする一同を見てつぶやく。
ココアは子連れのお客さんのテーブルまで向かい、怪盗ラパンのモノマネを続ける。
「狙った獲物は逃さない!」
「ラパンだー!!」
ココアは子供受けがいいようだ。チノは
「ココアさん、仕事中に遊ぶのは……」
とココアを止めるが、ココアはチノの頭を撫でて
「チノちゃんもあとで遊んであげるから安心してー!」
「そういう意味じゃありません!」
「なあ、みんな。怪盗ラパンって誰かに似てると思わないか?」
ココアとチノの騒ぎを無視して、悠が一同に聞く。
「私もそれ思ったの。でも今朝シャロちゃんを見たら気づいちゃった——」
「言われてみれば——!!」
「そう、怪盗ラパンの正体はシャロちゃんよ!!」
千夜がそう叫ぶと、チノは
「シャロさんは何かを盗むようなことはしませんよ」
と否定するが、ココアは窓の外を指差して叫ぶ。
「あー!!怪盗ラパンがいるー!!」
「そんなわけ——」
悠が半笑いでココアの指差す窓を見てみると——。
「「本当にいたー!!!」」
チノと悠が思わず叫び声をあげた。
ココアは店の扉を開けて怪盗ラパンの元に駆けつける。
「って、シャロちゃん?ラパンごっこしてるの?」
「バレてる!?——何でこんな時だけ勘がいいのよ!変装のつもりだったのに!」
シャロがつけていたラパンのメガネを外してココアに怒鳴ると、悠も外へやってくる。
「どうしたんだシャロ。何か入りにくい事情でもあったのか?」
「それは——その——」
「待ってシャロちゃん!そのメガネどこで手に入れたの!?」
「私の話は!?」
シャロの話を遮ってメガネのことを質問するココアにシャロがツッコミを入れる。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート