「おはよう。早いな」
「おはよう。私も今来たところだ、気にするな」
早朝——いつもの公園には同じ早朝ランニング目的でやってきた人以外いない。
噴水のそばにあるベンチに座って悠を待つリゼに声を掛けると、早速始めることに。
「よーし!行くぞー!」
「リゼの目が輝いてる……」
張り切ってスタートを切るノリノリなリゼに悠が驚く。
先ほど起きたばかりの悠は、まだ寝起きのテンションだ。
「どこまで行く?」
「そうだな〜河原を通って丘の方まで行けるといいが、大丈夫か?」
「大丈夫だ、教官!どこまでもお供します!」
「教官——よし!私についてこい!」
「いえっさー!!」
悠もだんだんリゼのテンションについていけるようになる。
公園の中には同じ早朝ランニング目的の人が多いが、その中でも一番熱いのはリゼと悠だろう。
リゼは悠に「教官」と呼ばれ、心なしか少し嬉しそう。
丘までの中間地点である河原に、リゼと悠の姿が見える。
夏とはいえ、もう秋に近づいているせいか朝は涼しい。
川の音を小耳に挟みつつ、橋を通過——しようとしたとき、河原に人影を発見。
人影は手に重り、胴体にタイヤを巻きつけている。——そしてしばらくよろよろと歩いた後、倒れる。
「おい悠!今河原で訓練してた兵士が倒れたぞ!」
「すごい装備だな……軽く休憩がてら助けに行くか」
リゼと悠が橋から河原に降りると、倒れていたのは訓練中の兵士——ではなく、千夜だ。
「おい千夜!しっかりしろ!2日連続で同じ場所に倒れるな!」
「ゆ、悠くんっ……」
「千夜!お前がいなくなったら甘兎庵はどうなるんだ!」
「私……ラビットハウスさんと仲良くできて楽しかったわ……」
「「千夜ー!!?」」
そう告げてバタリと意識を失う千夜にリゼと悠が叫ぶ。
「——昨日の特訓の続き?」
「そうなの……体力つけないと——」
「山岳地帯で訓練でもするのか!?」
千夜はマラソン大会のために特訓していたのだろうが、あまりの重装備にリゼが勘違いする。
その後、もう一度悠がリゼに事情を説明すると、リゼは「なんだ……」と一息ついてから、千夜の胴体に巻きつけられたタイヤを外す。
「ココアちゃんと一緒にゴールしたくて……」
「でもこれはやりすぎだ!」
「リゼちゃんたちは毎朝走ってるの?」
「いや、最近甘いものを食べ過ぎて体重が——」
「なるほど、それで俺を誘ってサボりにくい状況を作ったのか……」
悠が呆れた様子でそういうと、リゼは「う、うるさい!」と顔を赤くする。
千夜はそんな2人にクスッと笑ってリゼの耳に顔を近づける。
「私も毎日和菓子を試食して運動してないけど——」
おそらくリゼに自分の体重を話したのだろう。悠には聞こえないが別に興味はない。
千夜の体重を聞いてリゼが険しい顔になる。そして千夜の肩をがっしりと掴んで
「甘兎庵で働いた方が走るより効果あるのか!?」
「うちは大歓迎だけど、それは違う気がするわ!」
「現実は残酷だな……」
そしてリゼは千夜を早朝ランニングに誘う。
「よかったら千夜も私たちと一緒に走らないか?」
「ああ、一緒にやろうぜ」
「で、でも私すごく遅いし……」
千夜がそう遠慮するが、悠はあることを思いつく。千夜がタイヤと体を結ぶために使っていた縄を持ってリゼの腰に巻きつける。
「な、なんでウエスト測って——!?」
「違うよ。こうやって縄で3人結ぶんだ」
「な、なるほど——?」
そしてリゼ、悠、千夜の順に縄を結ぶ。こうすれば1人だけ取り残されることはないだろう。
悠の目的がわかったのが、千夜は一気に顔が明るくなり、前にいる2人に
「さあ!2人とも!GO!」
「犬の散歩か!?」
千夜の飼い主感に思わずリゼがツッコミを入れる。——自分で提案してやっておきながらいうのもアレだが、確かに犬の散歩に見える。
そして、メンバーに千夜が加わった。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート