リゼ、悠、千夜と並んで朝の街を走る。
しばらくの間は縄がたるんでいる。
「早朝の街っていつもと違って見えるよなー」
「ああ、そうだな!」
「どのお店もまだ開店してないものね」
悠の発言に、リゼと千夜が元気に答える。
しばらくして、縄のたるみは徐々になくなって、縄がピンと張るようになる。
「空気が涼しくて気持ちいいな!」
「静かなところも新鮮だ」
「————」
リゼの発言に悠が元気よく答えるが、千夜からの返事はない。
千夜は2人についていくので必死だ。
「あ、そうだ。このあと、みんなで朝ごはん食べようぜ」
「それいいな、開いてる店あるといいが……」
悠の提案にリゼが答える。やはり千夜からの反応はない。
縄が切れたような気がする。
気のせいかと後ろを向いてみると——。
「千夜!!?」
「どうした!」
「大変だ、千夜がいない!」
リゼも異変に気がついたようで、足を止める。
近くを走っている人に「うちの千夜知りませんか!?」とリゼが呼びかける。
「犬か!」
思わず悠がツッコミを入れる。千夜は近くの建物の陰に倒れていた。
「おい、しっかりしろ!怪我してるじゃないか。衛生兵ー!!」
「千夜、ここにいたのか!転んで怪我してる!応急手当てを!」
悠の叫びにリゼがこちらへ戻ってきて治療を始める。
どうやら千夜は必死についていこうとして足元の段差に気がつかなかったようで、膝を軽く擦りむいていた。
治療が済んだあと、早朝ランニングが再開する。だが、千夜の体力は限界を迎えており、悠も限界が近づいている。
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か、もうすぐでゴールだぞ、頑張れ!」
「教官……もうだめだ……」
「私も……」
リゼが必死に2人を励ますが、今にも倒れそうだ。おそらく、何かに足を引っ掛けたり、一瞬でも気が緩んでしまったら倒れてしまう。
「ああ、チノとラビットハウスの幻覚が見えてきたぞ。これが走馬灯ってやつか……」
「私も、和菓子と甘兎庵が見えるわ……おばあちゃん……」
そして、2人は見事に倒れた。
「次々とやられていく……まるで戦場のようだ……」
その日の夕方、学校で千夜から話を聞いたのだろう。
ココアも千夜に対抗すると、リゼたちのパーティーに参加させてと申し込む。
「私はいいが——」
「ちゃんと起きれるのか?朝早いぞ?」
リゼと悠がそういうと、ココアは少し怒った様子で
「私を誰だと思ってるの!大丈夫に決まってるよー!」
と宣言した。
翌朝、ココアが来ることはなかった。
「部屋でぐっすりだった」
「やっぱりな……だろうと思った」
悠がリゼにそう報告すると、リゼはため息をつく。
千夜は「遅れてごめんなさーい!」とわずかに遅刻してきたが、しっかり早起きしている。
そんな千夜の頭と悠の頭をリゼが撫でて「2人は偉いぞ!」と褒める。
今日も走る。昨日よりは千夜の体力が持つようになってたような気がする。
だが、それもすぐに限界がやってくる。
「も、もうだめ……」
「そうだ、疲れを忘れるためにしりとりでもしないか?」
悠がそう提案すると、リゼは「あ……アップルパイ!」としりとりを始める。
「い、磯辺焼き……」
と千夜。
「き、キャンディー!」
と悠。
「い、いちご大福!」
とリゼ。
「く……黒豆寒天!!!」
と千夜が続けると、一気に覚醒する。
「白玉!あんみつ!抹茶パフェ!甘味はぜひ甘兎庵へー!!」
「宣伝カーみたいだ!!」
千夜の宣言と悠のツッコミが朝の街に響き渡る。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート