ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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第百十八話 リゼ宅にて

リゼの誘いで、ココア、チノ、悠、里恵の4人はリゼの家にやってきた。

 

 

「リゼちゃんからお泊まり会開いてくれるなんて意外だね〜!」

 

「ああ、そうだな。何かあるんじゃないのか?」

 

 

突然リゼの家へ招待されたココアと悠は、リゼに疑いの目を向ける。

大きい門が見えてくる。さすが本物のお嬢様だ。

 

 

「メイドさんにお出迎えされたらどうしましょう」

 

「でかい家だな〜」

 

 

チノと悠が目をキラキラさせるが、ココアと里恵は血の気が引いた顔。

 

 

「どうした?」

 

「見て、あれ……」

 

 

里恵が指差す先には、黒い服にサングラスを身につけた、明らかにあっち側の人。

チノと悠も顔から血が引いていく。

 

 

「おい、異常はないか」

 

「異常なし」

 

 

黒服の声がする。

ココアはチノに持っていた差し入れの袋を預けると、黒服の方へ走っていく。

 

 

「私が囮になるから、その隙に行って!その袋、絶対にリゼちゃんに届けるんだよ!」

 

「命より大事なものなんですかー!」

 

 

走っていくココアにチノが叫ぶ。中身はただのメロンパン。わざわざ囮になってまで配達するほどのものでは——。

 

 

 

 

結局、あの黒服はただの門番だった。対応がとても紳士的。

玄関でリゼが出迎えてくれるが、ココアは泣き出す。

 

 

「うわ〜ん!人を見かけで判断しちゃったよ〜!接客業失格だ〜!!」

 

「ココア、なんで泣いてるんだ!?」

 

「こんにちは、リゼさん」

 

「ここで働いてるのはメイドじゃなくて、ああいう系の人か——」

 

 

それぞれ感想を述べる。玄関がとても広い。まるでお城のような広さ。

 

 

「わざわざ来てくれてありがとう」

 

「いえ……リゼさんからのお誘い、ちょっとビックリしました」

 

「いつかみんなとここでお泊まり会してみたかったんだ——私だけラビットハウスに住んでないし……」

 

 

最後の方が小声になって聞こえなかった悠は「なんて?」と聞き返すが、リゼは「なんでもない!」とごまかす。

 

そしてリゼの部屋へ到着。——ここも広い。

 

 

「広い部屋だな……」

 

「そうか?」

 

「はい。すごく立派なおうちです。父がリゼさんのお父さんによろしくと言ってました」

 

「ああ、伝えておくよ」

 

 

 

「せっかく来たんだし、遊ばないか?」

 

「いいね、何する?」

 

 

悠が聞くと、リゼは「とりあえず隣の部屋に来てくれ」とみんなを集める。

隣の部屋に入ると、応接間のような部屋だが、ここで何をするというのだ。

 

リゼは部屋の隅に置いてある戦車の模型の砲塔を旋回させると、それに合わせて部屋に飾ってある額縁が回転して——。

 

 

「ここは私のコレクションルームだ!」

 

「「「「おぉ〜……」」」」

 

 

姿を現した数々の銃に一同が驚く。

 

 

「この中から好きな銃を選んでくれ。使い方は私が教える」

 

「お、おい。まさか遊ぶって——」

 

「悠さん、私生き残れる気がしないです」

 

 

チノが突然始まったサバイバルゲームに震える。

 

 

「もっと平和なゲームして遊ぼうよ!」

 

「そ、そうか?」

 

「そうだぞ。俺ら銃撃戦しに来たわけじゃないぞ!?」

 

 

ココアと悠が慌ててリゼを止める。リゼは少しガッカリした表情を浮かべるが、すぐに別のゲームを提案する。

 

 

「そうだな——それじゃあ、下の訓練場で匍匐前進の訓練でも——」

 

「とりあえず訓練から離れろ」

 

 

結局、テレビゲームすることに。

 

 

 

「なんだ——みんなとサバイバルゲームしたかったのに……」

 

「なんてやつだ——チノが怪我でもしたらどうするんだ」

 

「そうだよリゼちゃん!撃たれて倒れるチノちゃんなんてみたくないよー!」

 

 

悠とココアの発言に、チノは「私がやられる前提!?」とツッコミを入れる。

しばらくして、悠がベッドの上に置いてあるぬいぐるみに気がつく。

 

 

「あれって——」

 

「ああ、『ワイルドギース』だよ」

 

「ネーミングセンスはさておき、なんで眼帯——あれ、どこかでみたような……」

 

「チノにあげたぬいぐるみがあっただろ?あれの片割れさ」

 

 

リゼの説明に悠が「なるほど——」と納得する。ということはあれもリゼのお手製か。

 

 

「いいな〜私もリゼちゃんお手製のぬいぐるみ欲しいな〜」

 

「なに!?」

 

「だってすごく可愛いよ〜?」

 

「そ、そうか?」

 

 

ココアが褒めると、リゼの顔が一気に明るくなる。

里恵もそれに便乗して「眼帯がいい味出してる」とリゼにいう。

 

 

「みんなでお揃い、ですね」

 

「そ、そんなに褒めても作ってやらないぞ〜!!」

 

「裁縫セット出しながら言っても説得力ないぞ!」

 

 

前にティッピーが言っていた「褒めると調子にのる」とはまさにこのことか。

 

リゼはなんだかんだ言って裁縫セットを取り出して縫い始めた。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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