ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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今日でこの小説の連載を始めてから1周年です!

いつも読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!

これからも、まだまだ連載を続けていくつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします!


1年で124話まで来れたことに驚きです。本当にありがとうございます……!


第百二十四話 古物市の商品

悠は買い物を済ませ、ラビットハウスへ向かう。その途中で、学校帰りのココアと遭遇した。

 

「あっ、悠くん!」

 

「ココアか、学校帰り?」

 

「うん!」

 

ココアが今日、学校であった出来事を悠に喋る。悠はそれを聞きつつ歩く。

この角を曲がれば、ラビットハウスだ。——と、角を曲がろうとするが、目の前をチノが横切る。

チノは、スキップしながらラビットハウスの方向へ進む。危なかった。もう少しでぶつかるところだった。

チノはスキップに夢中でこちらに気がつかない。

 

「何か楽しいことがあったのかな?ほほえま〜!」

 

「チノがスキップしながら帰るのって珍しいな——」

 

チノは足を止める。しばらくして、今度は赤い石畳のところをジャンプしながらラビットハウスの方向へ進む。

チノの隣でうさぎも一緒に跳ねる。チノはそれに気を取られて、目の前にある街灯に気がつかず、そのまま激突。

 

「お、おい、大丈夫か?」

 

「チノちゃん!?」

 

「うぅ……痛いです」

 

チノに駆け寄るココアと悠に、チノは顔を赤くする。

 

「ジャンプすると背が伸びるって話、信じてたのか」

 

「スキップじゃ効果が薄いと思って……」

 

どうやら、身長を伸ばそうとしていたようだ。

 

「だからと言って前を見ずに歩くのは危ないぞ」

 

「気をつけます」

 

悠が若干赤くなったチノのおでこをなでなでしながらそう注意すると、ココアは

 

「悠くんがお兄ちゃんみたい……」

 

「俺、お前より年下なんだけど」

 

「私もやってみたーい!チノちゃん!前を見て歩かなきゃダメだよ!」

 

悠の真似をしてココアもチノのおでこをなでなでしてそういうが、チノはココアの手を払いのける。

 

「ココアさん、痛いです。それに同じこと2回も言わなくていいです」

 

チノの冷たい声にココアが「冷たい!」と涙目になる。全く、どっちが姉でどっちが妹なのか。

 

 

 

「この前のお泊まり会、楽しかったね〜!」

 

「ああ、そうだな。メイドごっことか、リゼもノリノリだったし」

 

「私は別にノリノリだったわけじゃないぞ!?」

 

ラビットハウスの日常。

それは客がいない店内でココアたちとおしゃべりして、日向ぼっこして、たまにチノの宿題を手伝う。

——ようするに、暇なのだ。

 

「本当に客がいないな。困ったもんだ」

 

「そうですね」

 

とチノはいうものの、誰も改善しようとしない。初代マスターであるティッピーも無言。

 

「そろそろ、古物市ですし、その時にお店の宣伝もしましょうか」

 

チノがそう提案すると、早速ココアがポスターを作り始める。——嫌な予感しかしないのだが、とりあえず完成するまで放置。

もうすぐ、この木組みと石畳の街では「古物市」が開催されるようだ。そこにラビットハウスも参加する。

この店の倉庫には、古いものがたくさん保管されており、この際いらないものを売却しようとリゼの提案だ。

 

「具体的には、何を出品するんだ?」

 

「私は手作りのぬいぐるみだ!」

 

悠の質問に、リゼはこの前のお泊まり会で調子に乗って量産してしまったうさぎのぬいぐるみを出す。

チノも倉庫からダンボールを持ってくると、

 

「私は、お母さんの雑貨を整理します」

 

「いいのか?」

 

「いいんです。倉庫もいっぱいですし、ここで眠っているより大切にしてくれる人に出会う方がいい気がして——」

 

チノはそう言って、前に倉庫を整理した時に分けた母親の雑貨を取り出す。中には、例のおもちゃも含まれているわけで——。

 

「これ、本当にお気に入りだったので、今でも出そうか迷ってます」

 

チノがうさぎのおもちゃについているボタンを押す。やはり、顔の怖いうさぎのおもちゃが、首をギリギリと動かす様はいつ見ても怖い。

 

「これ、売れるのか!?」

 

リゼがごもっともなツッコミを入れる。

古物市、いったいどんなものが出品されているのか。悠は少し楽しみだった。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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