ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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第百二十六話 雑貨店ラビットハウス・閉店!

「おい大変だ!お母さんとはぐれたらしい!」

 

リゼが呼び込みに出かけていったと思いきや、すぐに戻ってきて報告する。

 

「迷子連れてきたのか!?」

 

悠が驚きの声を上げる間も無く、連れてきた迷子の子供は今にも泣き出しそうだ。

その様子を見て慌てたチノは店から例のおもちゃを持ってくる。

 

「な、泣かないで……あっ、これ見てください!」

 

「余計に泣きそうだが——」

 

悠が不安そうに見守っていると、迷子の子供は泣き止んだ。それどころか少し気に入ったようで、あとで合流した母親に買ってもらった。

 

「気に入ってくれました……」

 

「よかったな!チノ!」

 

 

 

その後、古物市を終えて片付けをする一行。

 

「結構売れました」

 

「ああ、そうだな。——あ、今日の売り上げをまとめておくか」

 

「はい、お願いします」

 

——何気にパソコンを操作するのは久しぶりだ。

というか、ここ数ヶ月電子機器に触れる機会が少なかった。

使い方、大丈夫だろうか。

 

 

 

ラビットハウスに戻る途中で千夜とシャロと合流した。

ココアがラビットハウスに戻ったら買ったものを見せっこしようと提案し、そのままみんなで遊ぶことに。

 

「みんな、今日はお疲れ様ー!お店番してた2人にお土産だよー!」

 

ココアはそういって袋からドアノブを取り出す。

最初は嬉しそうに「あ、ありがと……」と言っていたリゼの顔が一気に曇る。

 

「綺麗だったからいっぱい買ってきたよー!」

 

なんとも言えない微妙な顔をするチノとリゼにシャロが「あるある」とうなずく。

 

「冷静になると悟るのよね。不要なものが増えていく理由を——」

 

 

 

千夜が先ほどとは違う格好でこちらにやってきた。

 

「じゃーん!リゼちゃんの古着を買ったの〜!」

 

にこやかにリゼの古着を自慢する千夜に、シャロがものすごい表情を浮かべて「はぁ!?」と驚く。

 

「シャロも買おうとしてくれたのか?」

 

「い、いえ……まずサイズが合いませんし、服に困っているわけでも——」

 

心なしか悔しそうなシャロに、リゼは気を使って「欲しいなら用意するぞ?」と提案するが、シャロは服には困ってないと拒否する。

 

 

「なんせ今着てるのとか、千夜のお下がりですから!!」

 

「そうなのか!?気がつかなかった——」

 

「新しいのよ。サイズ小さめで合わなかったの」

 

シャロの発言に悠が驚くと、千夜が補足する。

そして千夜は袋からもう一つ、リゼの古着を取り出してシャロに渡す。

 

「シャロちゃん、着てみる?」

 

「い、いいの——?」

 

だがシャロは、リゼの古着を着るとすぐにバタリと倒れる。

 

「先輩の匂い……」

 

「シャロー!?」

 

 

 

そのやりとりを横で見ていたココアとチノ。

 

「お下がりか〜昔お姉ちゃんのお下がりもらったな〜」

 

ココアが懐かしそうに昔を振り返る。

兄や姉のお下がりは兄弟あるあるだ。

 

「私のお下がりはチノちゃんに……!」

 

ココアが服をチノに渡そうとするが、チノは「似合いませんよ」と受取拒否。

 

「ピンクばっかりですし——」

 

「そんなこと言わないで着てみてよ!」

 

「そうだ!一回着てみろ!」

 

「なんで悠さんまでノリノリなんですか!」

 

渋々言いながらココアのお下がりを着るチノに、ココアと悠は

 

「チノちゃん——よく似合ってるよ!」

 

「なんて破壊力……」

 

と大歓喜。チノは「これがお下がり——」とまんざらでもない様子。

 

 

「えへへ〜!チノちゃんのお下がりもちょーだい?」

 

「それじゃあただの交換です」

 

「やっぱりココアは妹ポジションだな——。あ、そうだ、チノ。今日の売り上げのまとめだ」

 

 

悠はそう言って先ほど完成した売上表をチノに渡すと、チノは「助かります」と受け取って内容を見る。

——そして、深刻な顔。

 

 

「ラビットハウスより売上がいいなんて……」

 

「す、すまん。どう計算してもラビットハウスより売上がいいんだ……」

 

「喫茶店を盛り上げないといけないのに……道は険しいです」

 

不安で震えるチノに、シャロと千夜が

 

「気負いすぎよ」

 

「だいじょーぶ!」

 

と励ます。そしてココアがマジシャンの格好をして出てくる。

 

 

「これで喫茶店を盛り上げるよー!」

 

「それ売り残ってたんですか!?」

 

ココアが持ってきたのは、チノの母親が持っていたという手品グッズ。

 

「違う違う。気に入ったから私が買ったんだよー!」

 

ココアがそう説明するが、チノと悠は「えっ……」と驚く。

 

 

「今日は物にもドラマがあることを学んだよ!この手品道具の歴史は私が新しく作りたいの!」

 

そう言って盛り上がるココアは、さらに「ラビットハウスに魔法使いがいるって有名になっちゃうかもー!」とヒートアップ。

そんなココアだが、チノはあまり嬉しくなさそうだ。

 

「無茶です。騒がしいのはおじいちゃんが嫌がりますし」

 

確かにティッピーを見ると、微妙な表情を浮かべているが、しばらくすると諦めた様子で

 

「もうやりたいようにするがいい……」

 

と言い放つと、ココアは「ティッピー公認だよー!」と盛り上がる。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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