シストに出かける途中、シャロと遭遇した。
どうやら、予定していたバイトがなくなって暇してたらしい。
「ついに解雇されたか……!」
「違うわよ!店長の都合でお店がお休みになったの!」
「これからチノと悠とシストをやるんだ、シャロもどうだ?」
リゼが誘うと、シャロは目をキラキラにして「はい!ぜひ!」と乗った。
「結局、メンバーは振り回され隊になるんだな」
「ああ、そうだな」
なんだかんだで一緒にいることが多いこのメンバー。
「あ、そうだ、シストなら宝物がいるわよね。取ってこなくちゃ——」
シャロの家の近所だったため、取りに行くことに。
「あら、シャロちゃん」
「千夜じゃない」
甘兎庵の店先で掃き掃除をしていた千夜と会った。
「へぇ、みんなでシスト?いいわね〜」
「千夜もどうだ?」
「私は甘兎庵で仕事しなくちゃ」
「そうか——」
リゼが誘うが、千夜は仕事があるからと断る。
シャロが家からフルールの割引券を持ってくる。
「これ、本当は店員に配られるやつなんだけど、まあいいわ」
「あれ?肩たたき券じゃないのか?」
悠が意外そうにつぶやくと、シャロは顔を真っ赤にして
「なんであんたが知ってるのー!?そ、それは昔の話よ!」
と叫ぶ。やはりあれはシャロだった。
「さあ、地図に書いてある暗号を解読するぞ!」
気を取り直して、振り回され隊の隊長——リゼが指揮をとる。
地図には王冠とうさぎのシルエット、そしてお店の看板が書いてある。
「王冠——うさぎ——お店——あっ、わかりました!」
チノがしばらく考えて「有名な帽子屋さんの看板です!」と言うと、リゼもシャロも納得。
——悠はこの街に来てまだ数ヶ月。そんな話をされてもわからない。
「悠は知らないのか?だったら宝探しのついでに案内してやるよ!」
「ああ、助かるよ」
しばらく歩くと、王冠をかぶったうさぎが書かれている看板が見える。
帽子屋の近くをウロウロしていると、植木の影に箱を見つけた。
「おい、これじゃないか?」
「悠さん、やりましたね」
「開けてみましょ!」
チノ、リゼ、シャロは悠が持っている箱に顔を覗かせる。
悠はゆっくりと箱を開け——。
「「「「何もない!?」」」」
中身は空気のみ。虚しく箱の底が見える。
「——なんだ、側面に紙が付いてたぞ」
「やっぱりな」
「おかしいと思ったわ」
箱から発見した紙を広げると、ご丁寧に地図が書かれている。
「どうやら、宝はこの場所にあるようね」
「そう見たいです。行きましょう!」
シャロとチノがそう言って先導する。
「な、なんかチノが積極的だな」
「確かに。シャロも楽しそうだ」
前を歩く2人を見て、悠とリゼがそう言うと、2人はそれに気が付いたのかこちらに振り向く。
「き、気のせいです!」
「そうよ!」
しばらく進んでいくと、壁にぶち当たるが、壁には小さな穴が空いている。
ここから通るのは小さい子供でもないと難しい。
——そういえばこの場所、夢にも出てきたような気がする。
「これ、子供じゃないと無理だな——」
「————」
リゼが残念そうにつぶやく。ミッション失敗と思ったが、ふとチノとシャロが眼に映る。
「な、なんですか」
「何よ、悠。何か策があるの?」
チノとシャロをじっと見る悠に2人が反応する。
悠は2人に穴を潜ってみるように指示する。
「む、無理ですよ……」
「そうよ!小学生ならともかく、私たちは——」
「いいから、やるだけやってみろ」
無理だと嘆く2人に悠は半ば強引に2人を穴につっこむ。
「——通れてしまいました」
「うそ……なんでぇ!?」
壁の向こう側からチノとシャロが驚く声が聞こえる。
それを聞いてリゼもあとに続こうとする。
「私もやるだけやってみるか」
「やめろ、お前は絶対に無理だ」
断言する悠に、チノが壁の向こう側から不思議そうにきく。
「どうしてわかるんですか?」
「それは、お前ら2人はひんに——な、なんか命の危険を感じたぞ!」
本能的に何かを感じた悠は言葉を止めるが、隣のリゼは察しがついたようで胸を押さえる。
「この変態めー!!」
「まて!俺は冷静に状況を分析しただけだ!」
何が起きているのか見ることはできないが、リゼと悠が何やら騒いでいる。
騒いでいる理由を2人は知る由もない。
こうして、宝探しはチノとシャロの2人に任された。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート