ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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ここからしばらく、ココアとリゼがメインの「カップルごっこ」回が始まります!


第百三十一話 ココアとリゼは1日カップル?

「届かない……悠さん、あの上のカップを取ってもらっていいですか?」

 

「なんだ、もう素直に俺を頼ってくれるのか?」

 

「——早く取ってください」

 

「へいへい……」

 

悠の軽口に少し顔を赤くするチノだが、すぐに真顔に戻る。

その光景を見たココアは、何を思ったのか、リゼに

 

「ねえ、リゼちゃん!私と『カップルごっこ』してみない?」

 

と提案する。

 

リゼは照れるというより、困惑した様子で「カップルごっこ?」と聞き返す。

 

「そうだよー!悠くんとチノちゃんみたいにカップルっぽいことするの!」

 

ココアの発言を聞いて、リゼだけでなくチノと悠も困惑する。

 

「私たち、何かしましたっけ」

 

「俺が棚の上のカップを取ったことが、カップルっぽいこと?」

 

ココアはこの行動のどこをみてそう思ったのか、全く想像できない。

 

 

「私は構わないが——どっちが彼氏役なんだ?」

 

「それはリゼちゃんかな?」

 

「わ、私がココアの彼氏——」

 

少し顔を赤くするリゼに、悠はジト目でいう。

 

「まんざらでもなさそうだな」

 

「そ、そんなこと——!」

 

「嬉しそうです」

 

「この顔のどこがそう見える!?」

 

「やっぱり、彼氏役は嫌だった?」

 

「そういう訳じゃないぞ!」

 

——この会話を録音してシャロに聞かせてやりたい。

 

 

こうして、ココアとリゼは明日の1日だけ「カップルごっこ」をすることになった。

 

「具体的には、何をするんだ?」

 

「カップルっぽいことをするんだよ!」

 

「カップルっぽいことってなんだよ……」

 

答えになっていないココアの発言に、リゼが眉をひそめる。

ごもっともだ。悠にもココアのいう「カップルっぽいこと」が何なのかわからない。

 

「うーんと、例えば、手を繋いだり、ハグしたり、キスしたりするんだよ〜」

 

「私にココアとキスしろと!?」

 

「チノ、デジカメあるか?」

 

「持ってきます」

 

「まて!まだすると決めた訳じゃ——っていうか撮ろうとするな!」

 

ココアとリゼのキスシーンをカメラに収めようとするチノと悠をリゼが止める。

 

 

「とりあえず、明日デートしよ!」

 

「ああ、いいぞ」

 

「悠くんとチノちゃんもだよ」

 

「「——はい?」」

 

突然巻き込まれたチノと悠が困惑する。

 

「私、一度ダブルデートしてみたかったんだ〜」

 

「はぁ……まあ明日は休日ですし——」

 

相変わらず、ココアに振り回されっぱなしだ。

しかし、この状況をシャロに見せてしまうと——彼女の今後に関わる。

 

「とりあえず、俺たちの役目はシャロを遠ざけることだな」

 

「そうですね。シャロさんがみたらきっと寝込んでしまいます」

 

向こうで盛り上がるココアとリゼを見ながら、チノと悠は小声で作戦会議。

 

 

 

そして、問題の翌日になった。

幸いなことに、千夜から得た情報によるとシャロはフルールでバイトがあるそうだ。

つまりフルールに近づかなければ大丈夫ということだ。

しかし、休日なのに朝からフルールでバイトとは——シャロも大変だ。

 

 

「よーし!出発だよー!」

 

「——なあココア、これって結局ラビットハウス組で遊んでるだけじゃないか?」

 

「全然違うよ〜!私はリゼちゃんと、悠くんはチノちゃんとイチャイチャしながら遊ぶんだよ!」

 

「「「イチャイチャ!?」」」

 

ココアの発言に皆が驚く。——全く、恋愛小説でも読んだのか。

 

 

 

まずは、自然公園で散歩。

早朝ランニングで千夜の特訓をした記憶が蘇る。

 

 

「ん〜もふもふ〜」

 

「ああ、この辺うさぎが多くてもふもふし放題だな!」

 

「むぅ……」

 

公園にいるうさぎをもふもふするココアとリゼに、チノが少し不満そう。

 

「チノの周りだけ集まらない——」

 

ココアもリゼも悠も、うさぎたちに囲まれているが、チノはティッピー以外のうさぎが寄ってこない。

ティッピーも中身は人間だしな——。

 

 

「いいんですよ。私にはティッピーがいますから」

 

「お、落ち込むなよ!そうだ、このおとなしいうさぎは——あっ」

 

比較的おとなしいうさぎをチノの近くに運ぶが、パッと逃げてしまう。

 

「————」

 

「ココアお姉ちゃんー?」

 

「リゼちゃん!!悠くんが!悠くんが私のことをお姉ちゃんって!!」

 

「落ち着け」

 

「お前の妹がどんよりしてるぞ。お姉ちゃん、なんとかしてこい」

 

悠がココアにそう指示すると、ココアはチノの元に行って

 

「チノちゃん!私がもふもふしてあげるー!」

 

「そういう問題では——」

 

 

「ココアとチノが『カップルごっこ』してるじゃないか……」

 

「なんだ、ココアにヤキモチかよ」

 

「お前はチノにヤキモチ妬かないのか」

 

「はぁ?別に?チノが嬉しいなら俺はいい」

 

「待ってください、私は別に嬉しくなんか——ココアさん、いい加減離れてください」

 

そういう悠に、リゼは驚いた表情。

 

「意外だな……。私は多分、すぐヤキモチ妬くタイプなんだろうな」

 

「ヤキモチ妬くんだったら、お前もココアをもふもふすればいいんじゃないか?」

 

「その発想はなかったぞ!」

 

また驚くリゼ。だが悠はそれを無視してココアを呼ぶ。

 

 

「おーい、リゼの彼女さーん!彼氏が嫉妬してますよー!」

 

「リゼちゃんももふもふして欲しいの?今日は忙しいなぁ〜!」

 

「やめろ!来るなああ!!」

 

朝から多忙なココアだが、嬉しそうだ。

 

 

「全く、しょうがないココアさんです」

 

「ふふーん、私がお姉ちゃんで、あとはみーんな弟か妹だよ!」

 

なぜか自慢げにそういうココアに、リゼは「カレカノ設定はどうした!」とツッコミを入れる。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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