「や、やめましょうよ、ココアさん!」
「えー?どうして?チノちゃん、ハーブティー嫌い?」
「そういうわけではありませんが——」
「なら行こうよ〜!」
「嫌です!」
なんとしてでもフルールにココアとリゼを連れて行きたくないチノは、慌てて引き止める。
その様子を見てリゼが「——イヤイヤ期ってやつか?」とつぶやく。
「子供じゃないです」
「チノも大変だな」
「悠さんも何か言ってください!」
チノも悠も必死に食い止めようとしたが、結局ココアには敵わなかった。
「もう、どうなっても知りませんよ」
「チノ、もう諦めて一緒にケーキでも食べよう」
「そうしましょうか」
完全に諦めて自暴自棄になるチノと悠を無視して、ココアはリゼと
「リゼちゃんにケーキをあーんしてほしいな〜」
「なっ……よく恥ずかしがらずに言えるな……」
「えー?なんでー?」
イチャイチャをやめない。
「——いらっしゃいませ……」
「シャロがゾンビみたいになってるぞ!」
「シャロさん、しっかりしてください!」
ホールで出迎えてくれたシャロの顔は青ざめており、心なしか髪の毛もボサボサだ。
「いいのよチノちゃんに悠。私はリゼ先輩が幸せならそれで——ううっ……」
ついに泣き出すシャロを慌ててなだめるチノと悠。
「シャロちゃん?どうしたの?お腹でも痛いの?」
「お前のせいだろー!?」
「腹痛の原因、私ー!?」
「腹痛から離れろ」
とりあえず、席に着く一同。
「ご注文……をお伺いします……」
「えーっと、私カモミールとロールケーキがいい!」
「なら私は——」
さっさと注文を済ませるココアとリゼ。チノと悠はシャロが心配すぎてそれどころではない。
リゼもようやく異変に気がついたのか、シャロにきく。
「シャロ、何かあったのか?——その、元気ないように見えるが」
「いいえ。なんでもありませんよ、それより注文は以上でよろしいですか?」
「あ、ああ——」
「シャロさん……」
最後に見せた満面の笑みが切ない——。
チノはシャロの元へ行って事情を説明する。
「実は、今日1日だけココアさんとリゼさんは『カップルごっこ』してるんです」
「——カップルごっこ?」
「はい。なのでその——別にそういう関係じゃないということです」
「な、なんだ……千夜がココアとリゼ先輩が付き合ったっていうから——」
一気に力が抜けるシャロ。
しばらくして注文の品を持ってくる。
「お待たせしました!」
「おいしそー!リゼちゃん、交換しよー!」
「いいぞ、ほら、あーん」
「——ちょっと買い出し行ってくるわー!!」
「シャロー!!?」
見ていられないと店を出て行くシャロに悠が叫ぶ。
「あーっ!私悠くんのケーキも食べたーい!」
「欲張りなやつだな〜」
「えへへ、あーん」
「————」
悠がココアの口にケーキを運ぶが、隣に座っているチノから無言の圧力を感じる。視線が痛い。
「な、なんだ?チノもほしいのか?」
「はぁ……しょうがない悠さんです……」
「もしかして怒ってる!?——ほら、2口分にしてやるから……!」
「そういう問題じゃありません!——いただきます」
「なんだかんだ言って食べるのか……」
チノと悠のやりとりにリゼがつっこむ。
「チノも俺にあーんしてよ」
「——一口だけですよ」
「ほほえま〜」
「ああ、なんかこっちまで照れるな……」
「野次馬がうるさい!」
「————」
チノが悠の口にケーキを運ぶ様子を見て、ココアとリゼがにやける。
「なぁ、今思ったんだけど、朝も昼も甘いもの食べて大丈夫かな——」
「「——はっ!!」」
悠の何気ない一言にチノとリゼが硬直する。
「運動しましょう」
「まずは歯磨きだ」
「大丈夫だよ〜たまにだし〜」
「ああ、それにチノはまだ体重気にしなくてもいいだろ」
「いや、ラビットハウスまで競争だ!」
リゼが走り出すと、「待って〜!」とココアも後を追う。
「食べた後走るとお腹が……」
「だよな。飲み物飲んだ後に走るの、無理だ」
チノと悠は歩くことに。
「チノは体重気にしてるのか?」
「はい。この前はココアさんの発言を誤解していましたが、やはり気が緩むと太ってしまうような気がして——」
「大丈夫だよ。前に肩車したときだって軽すぎてびっくりしたし」
「そうですか?それならいいんですが——身長を気にするべきでしょうか」
「ああ、どっちかっていうとそうだな。でも今のままでもいいと思うぞ」
「私が納得しません」
そういって、またスキップを始めるチノ。
「お、おい、またぶつかるぞ」
「大丈夫です。今度はしっかり前を見て——」
チノがそう言いかけたが、頭の上からティッピーが地面に落ちる。
「「ティッピー!!?」」
ラビットハウスに戻ると、案の定お腹を抱えたココアの姿が見える。
「うぅ……そういえばハーブティーたくさん飲んだあとだった……」
「す、すまない。私が余計なことをしたがために——」
「午後はラビットハウスでゆっくりしよう……」
「それが吉です」
こうして、ダブルデート午後の部(?)はラビットハウスで過ごすことになった。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート