「さあ、もう寝るぞ」
夕食後、怪盗ラパンを見ながら遊んで、時間はいつの間にか23時になっている。
「え〜、もうちょっと遊ぼうよー」
案の定ココアが寝ようとするリゼを止める。
リゼは「——あとちょっとだけだぞ」とココアの頭を撫でる。
「鬼教官の面影はどこへ……」
「リゼさんにも困ったものです」
「早く寝ないと身長伸びないぞ」
悠がココアにそういうと、なぜかココアではなくチノが反応する。
「それは困ります」
「チノが夜更かしとか、早くないか?」
リゼの言葉にチノが「子供じゃないので大丈夫です」と言い放つ。
「はぁ……早く大人になりたいです」
「——大人になりたいって思っているうちは子供だな」
「悠からそんな名言が出るとは」
リゼが悠のセリフに驚く。
「どうしたら大人になれるんでしょう」
「——じゃあ、今度は『カップルごっこ』じゃなくて『大人ごっこ』する?」
満面の笑みでチノに提案するココアに、悠は「ココアの発想が子供……」と呆れる。
「わわわ!!」
「どうした!?」
リゼがスマホの画面をぼーっと見ていると思いきや、突然大声を出す。
「私はなんてことを——」
「どうしたんだ、ワンクリック詐欺にでもかかったか?」
頭を抱えるリゼに悠がそういう。ココアもチノもキョトンとした顔。
リゼは悠の耳元に顔を近づけると、ココアとチノに聞こえないように小声で言う。
「——実は、耳に息を吹きかけると起きるあの反応について調べたんだが」
「うん?」
リゼからスマホを渡されて、悠が画面を眺めると、目を大きく見開く。
「——へぇ、なるほどね。いいこと知った」
にやける悠に、リゼは「相談する相手を間違えた!」と叫ぶ。
「チノ、ちょっとこっちきて」
「なんですか?」
「やめろ悠!早まるな!」
チノの耳に息を吹きかけようとする悠をリゼが必死に止める。
「チノ、さっき大人になりたいって言ったな。俺と大人っぽいことするか?」
「大人っぽい——?」
「何をするつもりだ!!?」
「私は構いませんが、具体的には何をするんです?」
「チ、チノ!悪いことは言わないからやめておけ——」
「私も大人っぽいことするー!」
「ココアまで!?」
リゼのツッコミが絶えない。
この後めちゃくちゃリゼのチョップをくらった。
「お泊まり会、楽しかったね〜!」
翌日、ラビットハウスの開店準備をしながらココアがいう。
「ああ、そうだな。頭痛かったけどな」
悠が自分の頭を撫でながらいう。——リゼのチョップの後遺症がわずかに残っている。
——いま、ラビットハウスには深刻な問題が発生している。客が少ないのも十分大きな問題だが、それよりも大きな問題——。
テーブルの汚れを拭くというのが現在の私の仕事だ。
「ふぅ……よし、完璧だな……」
そう言って体を起こす。ふと、視線を感じたので横を見るとココアがいる。
「あっ……えへへ」
目があって照れくさそうにココアが笑う。かっかわいい……。
——いかん、仕事しなくては。
その後もココアが抱きついて
「リゼちゃーん!手伝うよ〜」
「大丈夫だ!もう終わったぞ!」
「リゼちゃんもふもふ〜」
「抱きつくなぁ!」
ラビットハウスで起きている大きな問題。——そう、「カップルごっこ」以来、仕事に集中できないのだ。
「なあティッピー、この店、そのうちフルールよりいかがわしくなるんじゃないか?」
ココアとリゼがじゃれ合う姿を見て悠が言う。
「先が思いやられるのぅ……」
「リゼさん、すっかりココアさんにメロメロです」
ティッピーとチノの呆れた声が店内に響く。
チノと悠の関係を
-
進展させる
-
現状維持
-
ココアに浮気ルート
-
リゼに浮気ルート