ある日の夜。ココアたちと雑談しながら過ごす。
「それにしても眠れないな」
「さっきコーヒーの飲み比べしちゃったからかな?」
悠とココアがそういうと、チノがため息をつく。
「はぁ……ですから、明日の朝にしておきましょうと言ったのに……」
「眠かったら先に寝ていいぞ」
悠がそういうと、チノは「子供じゃないです」と意地を張るが、もう時間が遅いので自室で静かに過ごすことになった。
「——やっぱり眠れないな」
ココアたちがいなくなって静かになった悠の部屋に、悠の声が響く。
部屋で暇していると、部屋の扉がコンコンとなった。
「——どうぞ?」
悠がそう返事をすると、部屋の扉が開いてチノが現れた。
が、現れたチノの様子は少しおかしい。
「チノ?なんだ、その服は」
「チノではありません。木組みの街の平和を守る、魔法少女です」
「——お、おう?」
「なかなか眠れない人がいるというので、駆けつけてきました。さあ、夜は静かに寝るものです」
チノ——ではなく、魔法少女はそう言って「おやすみなさい」と強引に悠を寝かせる。
「いや、この状況で眠れと言われても」
「——それもそうですね。では、少しだけ何かお話ししますか?」
「ああ。まずその服はどうしたんだ」
悠が早速質問すると、魔法少女は「これはココアさんが勝手に——」と言いかけるが、
「ま、魔法の呪文で変身するんです」
「そうなのか?——でもその服、似合ってるよ」
「そ、そうでしょうか。ひらひらしててちょっと恥ずかしいです」
「チノは変身する魔法以外にも何か使えるのか?」
悠がそうたずねると、「チノではありません。魔法少女です」と再度強調してから悠にいう。
「何かしてほしいことがあるんですか?」
「そうだな——せっかくだから、チノと仲良くなれる魔法でもかけてもらおうかな」
悠はこれがチノの芝居だと初めから思っているが、意地悪にそう要求する。
案の定チノが「えっ!?」と驚く光景を見て悠がクスクスと笑う。
「なんだよ?チノとは仲良くなれないっていうのか?」
「そ、そんなこと!——直接言ってくれればいいのに……いえ、なんでもありません」
そう誤魔化してからチノは「それでは呪文を唱えます」と悠にいう。
「呪文?」
「はい。本当なら大きな声で言うんですが、夜も遅いので小さな声で——『カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ』」
チノはそう呪文を唱えて、「これでバッチリです」と自慢げに答える。
——自分で自分と仲良くなれる魔法をかけたわけだが、どんな気持ちなのだろうか。
「ほ、ほら、もういい加減寝ますよ」
チノは若干恥ずかしそうに、悠を寝かせる。
翌朝。
ココアの粋な計らい(?)のおかげで昨日の夜は面白かった。
「ココア、起きろ」
「パンは上手に焼けた〜……?」
「またパンの夢かよ。ほら、早く起きろ」
ココアを起こすのには一苦労だ。
朝の支度と朝食を済ませ、ラビットハウスの開店準備を始める。
しばらくしてリゼもラビットハウスにやってきた。
「おはよう。あれ?チノは?」
「街の平和を守りに出かけていったぞ」
本当はただのお使いだが、リゼはそれを真に受けたのか
「なに!?チノのやつ、自警団にでも入ったのか!?」
とツッコミを入れる。
「あっ、悠くん、魔法少女とあったんだね!」
「ああ、昨日の夜突然——」
「頑張って衣装作った甲斐があったよ〜」
「やっぱりお前の仕業だったのか」
案の定ココアが関係していたことに悠は呆れる。——たまには仕事するんだな。
「ただいまです」
「おかえり〜。パトロールは済んだのか?」
「パトロール?いえ、ただのお使いですよ」
「——街の平和を守りにいったと聞いたが」
「そ、それは私じゃなくて『魔法少女』では?」
「魔法少女——?」
話についていけないリゼだけが困惑する。
「それで、悠くん。魔法少女になにをお願いしたの?」
ココアが聞いてきた。
「ん〜?」
チノの方をチラッと見る。一瞬目があったがすぐに逸らされる。心なしか少しチノの頬が赤い。
「——内緒」
悠はココアにそう告げた。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート