「いいですか、悠さん。夕方まで絶対に部屋に入らないでくださいね」
「悠くん!今から私たちはうさぎになるからね!扉を開けちゃダメだよ?」
「もしかしてココアは『鶴の恩返し』の鶴のことを言いたいのか?——わかったよ、俺はリゼとでも遊ぶか」
悠は少し寂しげに階段を降りていく。
「悠、どうした。元気ないようだが」
「リゼ……チノとココアに追い出された……」
「追い出された!?——何をやらかしたんだ!」
「まて!俺は何もしてないぞ!」
リゼに疑われるが、実際悠は何もしていない。心当たりもない。
「怒ってる様子じゃなかったし……それはないだろ」
「そうなのか?——まあいい、ココアとチノは忙しそうだし、どこか出かけるか?」
リゼの提案に悠は「うん」とうなずいた。
「——甘兎庵か」
「ああ」
リゼと後ろをついて歩くと、甘兎庵にたどり着いた。リゼはここで何か食べようと悠を誘う。
「いいのか、また早朝ランニングする羽目になるかもしれないぞ」
悠がそう警告すると、リゼは「た、たまにだし、大丈夫だ……」と心配そうに言う。
「あら、いらっしゃ〜い!」
千夜が出迎えてくれる。そのまま案内された席へ座ると、例のメニューを渡される。
「——見てもわからない」
「だな。呆れたもんだ」
悠とリゼがそう言ってため息を吐く。
結局、いつものように千夜おすすめのメニューを持ってきてもらうことに。
「『エメラルドの涙』お待たせ〜」
千夜がお盆を持ってこちらにやってくる。どうやら最近、アレンジして味が進化したらしい。
「この店、メニュー名以外は完璧だよな……。ラビットハウスもなんとか今の状況を改善しなくては」
悠が和菓子を食べながらリゼに言う。
「ああ、そうだな。私たちもフルールみたいにチラシ配りするべきなのか——」
「ココアがまた調子の乗って変なチラシを量産するからダメだ」
悠がココアをディスると、リゼはクスッと笑った。
「——そういえば、なんで部屋を追い出されたんだろう」
悠は不思議に思う。なぜチノの部屋から追い出されたのか。
リゼも「うーん」としばらく考えて答える。
「ココアと遊びたくなった、とか?」
「ついに俺が仲間はずれに——」
「お、落ち込むな!私が代わりに遊んでやる!——さあ、サバイバルゲームか、トライアスロンか選べ!」
「どっちも嫌だ!!」
選択肢が命の危険を感じる。千夜もこの会話を聞いたらしく、悠を心配する。
「悠くん、ココアちゃんたちと何かあったの?」
「チノの部屋で遊ぼうと思ったら、追い出されたんだ」
「まあ——どうしていきなり……」
千夜も意外そうな表情。しばらく考えてから悠の肩を掴む。
「なら、うちの子になっちゃいましょ!従業員は常時募集中よ」
「いきなり悠を引き抜くな。悠も急にラビットハウスを離れるのは嫌だろ?」
リゼがそう言うが、悠は
「はは……いっそのこと、そっちの方がいいのかもしれないな……」
と千夜の提案を受け入れようとする。
「お、おい!チノが悲しむぞ」
「え、俺がいなくなったら悲しんでくれるの?——ちょっとドッキリしてみようかな……」
「どうしてすぐそういう考えになるんだ!?——少なくとも私は寂しいけどな……」
「リゼ……」
リゼの発言を聞いて頰を赤くする悠に、リゼは
「聞こえてたのか!!?」
と焦る。
甘兎庵を後にすると、リゼにチノからメールが来たようだ。
『悠さんを連れてきてください』
と書かれているようだ。
「なんなんだ……」
悠はリゼに「帰るぞ!」と言われて腕を引っ張られる。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート