ラビットハウスに戻るが、ココアとチノはいない。
「誰もいない——?」
「ああ、なんでだよ?」
ラビットハウスに入ったリゼと悠は困惑する。
2階に上がって、チノの部屋に向かう。いるとしたらここだろうか。
「おーいチノ!悠を連れてきたぞー!」
リゼが扉をノックすると、ココアが出てきた。
「ふふーん、悠くん、見て驚かないでよ〜」
ココアはそう言って悠を部屋の中に入れる。
「——!?」
部屋の中の光景を見た悠は目を見開く。不意に頰が緩む。
「チノ……なんだそのパーカーは!?」
チノのポポロンパーカーを見てリゼも驚く。
——悠は前に一度見たことがあったので、驚きはしないが、あまりの可愛さににやける。
「——お揃いです」
「——え?」
チノがもう一つポポロンパーカーを取り出す。
「まさか——」
「悠くんの分、作っちゃいました〜!」
ココアが満面の笑みでパーカーを悠に着せる。
「いや、お前が着ろよ」
「え〜だって悠くん、欲しがってたでしょ?」
「まあ、そうだけど——」
「もう一着作ったので、ぜひ……」
「チノ——そんなに俺とペアルックしたかったのか……」
悠が頰を赤らめてそういうと、チノがすぐに悠のパーカーを取り上げる。
「——やっぱり返してください」
「まて!冗談だ!これは着ずに家宝として末代まで引き継ぐ!」
パーカーを巡ってドタバタと争うチノと悠をよそに、リゼは
「いいなぁ……私も欲しい……」
「あれ?リゼちゃんも欲しいの?」
ココアがリゼに聞くと、リゼは「ま、まあな」と少し照れながらそう答えると、ココアは早速
「よーし!リゼちゃんの分も作るよー!」
「リゼさんもこれ、欲しいんですか?」
「あ、ああ——。だが少し可愛すぎるな。私はもう少しかっこいいパーカーが欲しい」
リゼがそうリクエストすると、ココアとチノが「うーん」と考える。
「このパーカーってティッピーがモデルだよな」
悠がチノに尋ねると、チノはコクリとうなづく。
「なら、リゼの分はワイルドギースをモデルにしたらどうだ?」
「それだよ悠くん!」
「ワイルドギースのパーカーか……」
「それで行きましょう」
みんなでリゼのパーカーを作ることに。
パーカーを作っている途中、悠はあることを思いつく。
「チノ、このパーカー、もう一つ作れるか?」
「どうしてです?」
「シャロの分だ」
「——なるほど。悠さんにしては粋な計らいです」
「褒められてるのか!?」
チノが悠の意図を読み取ったのか「これと同じものをもう一つ作りましょう」と提案する。
リゼとシャロがペアルック、これはネタになりそうだ。
「って、なんで千夜みたいなことを考えてるんだ、俺は——」
出来上がったポポロンパーカーは、灰色をベースに、ワイルドギースの鋭い目やあのイカした前髪を見事に再現した。
「完成です——!」
「おー……」
リゼの分とシャロの分、2着完成したが、リゼはなんで2着なんだと困惑する。
「これは予備用か?にしてはサイズが小さいような——」
「違う。そもそもこっちはお前のやつじゃないぞ。誰のものかは後での——」
悠が「後でのお楽しみだ」と言おうとしたが、ココアがそれを遮る。
「これはシャロちゃんの分だよ〜!リゼちゃんと仲良くペアルックだね!」
「なんで言っちゃうんだバカー!」
「やれやれです」
「シャロとペアルック——シャロは嫌じゃないのかな?」
「な訳ないだろ。さあ、これを持ってシャロのところへ」
悠がそう言ってシャロの分をリゼに渡す。
「私が直接渡すのか!?」
「そっちの方が喜ぶだろ」
「そ、そうなのか……?」
リゼは2着のパーカーを持ってラビットハウスを後にした。
「ココアは作らなくていいのか?」
「私はいいよ?」
「変なところで遠慮するんだな」
自分の分は作らなくていいというココアに悠が驚く。
「そうです。ココアさんはもっと他のところで遠慮すべきです」
「そういう問題じゃない!」
何やともあれ、チノとお揃いのパーカーを手に入れた悠は満足したのだった。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート