「はぁ……」
「え、えーっと——そうだ!私がチノちゃんになるから落ち込まないで!」
「いや、どうしたらそうなるんだ!?」
落ち込む悠を見て、慌てるココア。
と、いうのも、今ラビットハウスにはココアと悠の2人しかいない。
チノと里恵はマメ隊と2泊3日のお泊まり会に出かけた。
「私だって寂しいよ……チノちゃんと2日も会えないなんて——」
「まあ、そんな遠くに行ったわけじゃないし、会おうと思えば会えるけどな……」
一番被害を受けているのは、悠でもココアでもない、ティッピーだ。
「おい、そろそろ泣き止めよ」
「ううっ……」
「ティッピーも寂しいんだね。よしよし……」
先ほどから大泣きしているティッピーをココアが撫でる。
「ほら!私をチノちゃんだと思って!もふもふしていいんだよ!」
「お前が俺をもふもふしたいだけだろ」
「えへへ、バレた?」
「全く……」
しばらくして、ラビットハウスに千夜とシャロが遊びに来た。
そして、落ち込むティッピーと悠を見て驚く。
「悠?——何かあったの?」
シャロが心配そうに聞いてくる。悠の代わりにココアが事情を説明すると、シャロは「なんだ……」と肩を下ろす。
「なんだじゃないだろ!生命の維持に関わる一大事だぞ」
「そんなに深刻なの!?」
「まあ、悠くんは遠距離が苦手なタイプね」
「千夜ちゃん、シャロちゃん。どうしたら元気出してくれると思う?」
「ココアちゃんがチノちゃんの真似をすればいいんじゃないかしら」
先ほどのココアと全く同じ発想をする千夜に、悠が
「お前ら——2人揃って息ぴったりだな——」
というと、ココアと千夜は手を繋いで
「だって私たち親友だもんね!」
「ねー!」
とじゃれ合う。
「あっ、悠——」
何かを思い出したようにシャロが悠の名前を呼ぶ。
「なんだ?」
「その——あのパーカー、あんたが私の分を作ろうって提案してくれたんでしょ?お、お礼を言っておこうと思って——」
「粋な計らいだろ?」
「私、今ではあのパーカーがないと寝られなく——」
「そんなに!?」
シャロもなかなか重症だ。
「悠くん!泣きたい時は私の胸で泣いてもいいんだよ!」
「ココア——」
「私の胸はパブリックスペースだから!」
「あらゆる誤解を生む表現だ!!」
得意げにそういうココアに悠がツッコミを入れる。
「悠、たった2日離れるだけじゃない。そんなに落ち込むことないわ」
「シャロ——お前は2日リゼの顔が見られなくても生活できるのか?」
悠の発言に、シャロは「そ、それは——」と弱腰になる。
その日の晩、ココアと悠は早速夕食に困っていた。
「さて、料理人が2人もいない件についてどうしようか」
「お姉ちゃんが悠くんの大好きな料理を作ってあげるよー!」
ココアが腕をまくりながらそう宣言する。——その自信が怖い。
「じゃあ、チノの手料理を作ってもらおうかな?」
「チノちゃんの味を完全に再現してほしいってこと!?」
鬼畜な悠のリクエストにココアがツッコミを入れる。
「冗談だ、お前が料理すると失敗しそうだから、俺が何か作るよ」
「私——お姉ちゃんなのに全然ダメだね……」
「——一緒に作るか?」
落ち込むココアに悠がそういうと、ココアはパッと顔を明るくして「うん!」と頷く。
結局、その日の晩に完成したのは、そこそこ綺麗に作れたオムレツと、もはや何の料理かわからない妙な形をしたオムレツだった。
「——悠くん、くすぐったいよ……」
「——ん?」
名前を呼ばれたような気がして目を覚ますと、朝になっていた。
目を開けると目の前にココアが見える。
「なんで俺の部屋で寝てるんだよ!ココア!!」
そう叫ぶと、ココアがゴニョゴニョと寝言をつぶやく。
「悠くん、お姉ちゃんって呼んで〜……」
——いったいどんな夢を見ているんだ。
悠がココアを放置したまま部屋を出て、朝の支度を済ませる。
歯磨きやら洗顔やらを済ませてもう一度部屋に戻ると、まだココアが寝ている。
「おいおい——」
「悠くん、耳に息はダメだよ〜……」
「まだ寝言言ってやがる——そうだ」
悠が何かを思いついたように、ココアの耳に口を近づけると、ふっと息を吹きかける。
「うわあああ!!!」
ココアがガバッと起き上がった。
「な、なんかすごいインパクトを感じたよ!?」
「効率よくココアを起こせる方法を見つけたぞ。今度チノにも教えよう」
こうして、ココアと悠の2人きりの留守番が始まる。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート