「——これ、どっちから始めるんだ?」
「わかんない〜」
「適当に始めればいいんじゃね?」
悠の質問に適当に答えるメグとマヤ。——この2人にも困ったもんだ。
ルール上は、一文の中に「愛してるよ」という単語が含まれていればOKとのこと。
まず、この勝負に負ける気しかしない。チノが「愛してるよ」なんて言った暁には犠牲者多数の大惨事になるだろう。
つまり、さっさとチノを照れさせるか、笑わせてこの戦いを終わらせればいいのだ。
「チノ?——そ、その、愛してるよ?」
「なんで疑問形なんだ、ちゃんとやれ」
「リゼ……後で覚えてろよ」
野次を飛ばしてくるリゼに悠が宣戦布告する。
チノは無表情を維持している。——やばい、強い。
——チノのターンだ。
「ゆ、悠さん——。いつもお店のお手伝いありがとうございます」
「——え?あ、はい!こちらこそ……?」
意識を失わないように身構えていたが、なぜか感謝の言葉を発するチノに思わず敬語になってしまう。
だが、気を緩めてしまったその瞬間。突然「愛してます」とチノがいう。
不意打ちの攻撃に悠が硬直する。
「——な、なんか、今日は暑いな!」
「リ、リゼ〜アイス買って〜」
「チノちゃん——」
頬を染めるリゼ、マヤ、メグにチノもつられて頬を染める。
「うぅ……ダメです。自分で言うと恥ずかしくなります……」
「悠?」
応答がない悠にリゼが「おーい」と呼びかける。
「大丈夫か?」
リゼが背中をポンと押すとそのまま悠が倒れる。
「しまった!悠が壊れたぞ!」
リゼの叫び声がテラス席に響く。
お茶会終了後、ラビットハウスでのバイトが始まる。
「————」
チノと悠は、先ほどのことで気まずい。
ココアはそんな2人に気がつかず、呑気に日向ぼっこ。
「リゼ、さっきはよくも俺にあんな仕打ちを——」
「私をどうするつもりだ!」
店のほうきをリゼに向けて勝負を挑む悠にリゼが銃を向ける。
「私は銃を持っている。ほうきと銃、どっちが有利か。わかるよな?」
リゼが悠を牽制すると、ココアは「何事!?」と起き上がる。
「愛してるよゲーム?」
ココアに事情を話すと、ココアはすぐに目をキラキラにして
「私もやってみたーい!」
「じゃあリゼとやってろ」
「なに!?」
悠の発言にリゼが驚く。ココアはリゼの元に行き、上目遣いで「いや?」と聞く。
リゼは少し顔を赤くして
「い、嫌じゃないが——」
と承諾してしまった。
「リゼちゃん!」
「な、なんだ?」
「私、リゼちゃんのこと愛してるよ!」
「——うわああああああ!!!!!!」
ココアの言葉に、リゼがものすごい勢いで店を飛び出した。
「職務放棄!?」
出て行ったリゼにココアが驚いてそう言う。
「悠くん、私とも愛してるよゲームやろー?」
「ココアが相手なら大丈夫だ——多分」
「————」
チノが物言いたげな視線をこちらに送ってくるが、ココアはそれに構わず始める。
「悠くん、愛してるよ!」
ココアの言葉に、思わず咳き込んでしまう。
「——俺も、愛してるよ」
「え〜、私の方が愛してるよ〜」
——やばい、これ永遠に続くやつだ。
ココアも悠も一歩も譲らない。
このままでは終わらない……。必殺技を使うしかないようだ。
悠はココアの耳元で
「ココア、愛してるよ」
とつぶやくと、ココアは「ひゃっ!!」と跳ね上がる。
「み、耳元はダメだよ!」
「反則じゃないだろ。なあチノ?——チノ?」
チノの方を向くと、チノがボーッとこちらをみている。
「チノちゃーん!お姉ちゃんが世界で一番チノちゃんを愛してるよー!!」
そう言って抱きつくココアに、チノは「突然やめてください」と払いのける。
しばらくしてリゼが戻ってきた。
「はぁ……はぁ……思わず飛び出してしまった……」
「な?このゲーム本当に危ないからもうやめようぜ」
悠の言葉にリゼが「ああ……」と頷く。
「開始数秒でやられるとはな〜。俺はココアと5分は勝負できたぞ」
悠が自慢げにそう言うと、リゼは「なんだと!?」と驚く。
「お前——あんなにまっすぐ『愛してるよ!』って言われてよく平然としていられるな——」
「チノの『愛してるよ』を聞いた後だとなんてことないぞ」
そして悠は「あっ」と何かを思いついて——。
「リゼ、愛してるよ」
「突然ゲームを始めるなー!!!」
「やっぱり、リゼって耐性ないんだな〜」
「うるさい!」
リゼが悠にCQCを決める。
「——恥ずかしかった……」
チノのつぶやきは誰にも届かない。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート