「悠さんは誰とでも気軽にキスできるんですね」
「ひでぇ誤解だ!」
「悠、結婚する人としかそういうことはしちゃいけないんだぞ」
「リゼ——」
「リゼさん——」
リゼの発言に、チノと悠がハモる。
——なんてピュアなんだ。
当のココアの方を見ると、何事もなかったかのようにポッキーを食べている。
——なんで気にしてないんだ。
「さて、敵が全滅したところで本題だ。ココア、ポッキーを」
悠がココアに手を差し伸べると、ココアは「はいどうぞ〜!」とポッキーを1本乗せる。
「さあチノ!俺と勝負だ!」
「——私はいいです」
「なんだよ、照れてんの?」
「————」
「チノは照れ屋だなぁ……」
「————」
「ココア、チノが相手してくれないから、もう一回ポッキーゲームしようぜ」
遠慮するチノを散々煽ったが、沈黙を貫く。
悠はココアにもう一回やろうと戦いを挑む。
ココアは「よーし!負けないよー!」と言いかけたが、チノがそれを遮る。
「し、仕方ない悠さんですね。1回だけですよ……」
こうしてチノと悠の勝負が始まった。
「——近いです」
「——うん」
思わず悠も黙ってしまう。
「悠の雰囲気がさっきと違うような——」
「悠くんの弱点はチノちゃんかぁ〜……」
リゼとココアが野次を飛ばしてくるが、無視してゲームを始める。
「————」
「————」
2人とも、言葉を発せない。それほど緊張しているのである。
だが、あと少しでポッキーがなくなる——というところでココアが
「2人同時にもふもふ〜!」
と間に入ってくる。
その瞬間、ポッキーの感触がなくなり、柔らかい感触が伝わってくる。
「おいココア、悠もチノも瀕死だぞ」
「えーっ!?ごめん!もふもふしすぎた!?」
「——違うと思う……」
ポッキーゲームの後遺症が残った。
チノの方を見ることができない。
「——空気が重いな」
リゼが思わずつぶやく。
確かにその通りだ。悠は場の空気を緩めようと、ココアにポッキーを渡す。
「次はココアVSチノだ」
悠の発言に、チノは「また私!?」と巻き込まれたことに驚く。ココアはノリノリだ。
「よーし!チノちゃんだからって手加減はしないからねー!」
こうしてココアとチノの戦いが始まる。
「えへへ、行くよー」
「ココアさん、やめてください」
デレデレな2人に、リゼは
「まんざらでもなさそうだな」
とつぶやく。
「ほらほら〜チノちゃん、ポッキー折らないとチューしちゃうよ〜?」
「ココアさんが折ればいいじゃないですか」
「私はチノちゃんとチューしたいから折らないよー」
「へ、変なこと言わないでください!」
チノがポッキーを折ってしまった。——ココアの勝ちだ。
「ココア——本当にお前強いな」
「私がラビットハウスの王者だよーっ」
「はぁ……」
「なんだ、チノ。悔しそうだな。ココアと『チュー』したかったのか?」
ため息をつくチノに、悠がそう軽口を叩くと、チノはわずかに頬を染めて「ち、違います!」と否定した。
「さて、いい具合に時間も潰れたし、倉庫の点検でもするか」
「ああ、よろしく」
リゼに見送られ、倉庫の番人(自称)である悠は在庫の確認に倉庫へ入る。
チノと悠の関係を
-
進展させる
-
現状維持
-
ココアに浮気ルート
-
リゼに浮気ルート