翌朝。
リゼ宅では、それぞれ帰りの支度をしていた。
「その——ありがとう。私のために——」
「いいのいいの」
「またいつでも呼んでよ」
ココアと里恵はそういってラビットハウスへの帰路につく。
「また後で向かうよ!」
「は〜い!」
そして、シャロも出てくる。
「リゼお姉ちゃん——いえ、もうリゼ先輩って呼んだ方がいいですね」
「別に、どっちでもいいぞ」
真面目に名前を呼び分けるシャロにリゼが苦笑いする。
「お世話になりました。お泊まり、楽しかったです」
「ああ。またいつでも来い」
「それじゃあ、私バイトがありますから」
そういって、シャロもリゼ宅を後にした。
〜ラビットハウス〜
「ゆ、悠さん——暑いです……」
「チノ——さすがに暑いぞ……」
「あらあら、寝言まで息ぴったりね。写真撮ってココアちゃんに見せてあげましょうか」
千夜がそういって携帯を取り出すが、すぐにココアが部屋に入ってくる。
「ただいま〜!ってあれ!?」
「あら、お帰りなさいココアちゃん!」
「ヴェアアアアア!!!」
「な、なんかこのシチュエーション、前にもみた気がする」
「毎日こうなの?羨ましいわね〜」
部屋に入ってきたココアと里恵がチノと悠をみて驚愕する。
「暑い暑いって言いながら、こんなに体を密着させて——ラブラブね」
「悠くんそこ変わってよー!!」
「なんだ、どうした……」
ココアの叫び声に悠が起き上がる。
「リゼがいたらどうなっていたことか」
今朝のことをココアに聞かされ、青ざめる悠。
「ココアさんもリゼさんも大げさです」
チノが呆れる。
「ところで、ココアちゃんたちは『姉妹ごっこ』どうだった?」
千夜が話題を変えると、ココアが「楽しかったよー」と写真を見せる。
「リゼ、まんざらでもなさそうだな」
「リゼさん、とっても嬉しそうです」
「まあ、リゼちゃん。みんなのお姉ちゃんね」
悠とチノと千夜がそう言うと、後ろからリゼの声がした。
「私がなんだって?」
「うわあああ!!!」
「あら、噂をすれば——というやつね」
突然背後から声をかけられ、悠が飛び退く。
「ほら、開店の支度をするぞ」
「私も甘兎庵に戻らなくちゃ」
千夜がそういってラビットハウスから出る。
「じゃあな〜千夜
「また今度です。千夜
「はーい。お姉ちゃんがいなくてもいい子にしているのよ〜」
「ヴェアアアアア!!千夜ちゃんに悠くんとチノちゃんとられたー!!」
ココアの叫び声が朝のラビットハウスに響いた。
「ところで、悠。チノに手を出してないだろうな」
「なんの話だ?」
わずかに動揺する悠をリゼは見逃さなかった。
「とぼけるな。昨日千夜からメールが送られてきたぞ」
リゼはそういって、昨日千夜から送られてきたというメールを見せてきた。
メールには『悠くんを囲む会』と書いてある。
「え、えっと——千夜の冗談、だぞ?」
「千夜に抱きつかれて随分嬉しそうだな」
「この顔のどこがそう見える!——ん?今日はいつもと立場逆だな」
悠がそう言うと、リゼがクスクスと笑った。
【お知らせ】
小説を読んでいただき、ありがとうございます。
ここまで、2日に1話程度の頻度で更新してまいりましたが、作者の予定が忙しくなり、この更新頻度を維持することが困難になりましたことをご報告いたします。
今後どのくらいの頻度で更新できるかわからない状態です。更新頻度が決定したらまたご報告いたします。
ありがたいことに、この小説も今回で第155話目(番外編等除く)となりました。
アンケートについてのお知らせでも触れたように、これから物語が一気に進展していきます。
投稿のない日は、現在と関係の深い「第九話〜第十五話」「チノとデート編」「第四十四話〜第六十話」「第七十一話〜第八十八話」「第百話の前後から現在まで」のあたりを振り返ってみることをオススメします。
また、あわせてアンケートへの回答もお願いいたします。
現在100話以降で行われているアンケートについては、「第百四十四話 チマメ隊とお茶会!」の冒頭をご覧ください。
なお、次回の更新は、2019年9月1日を予定しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート