「危ない危ない。里恵に命を狩られるところだった——」
無事にココアの部屋まで逃げることに成功した悠は、部屋の外に里恵がいないことを確認すると、ほっと一息つく。
「それにしても、どうしてチノちゃん怒ってるんだろう?」
「さあな——。人間眠くなるとイライラするっていうし、それじゃないか?」
ココアがしばらく「うーん」と考える。
「きっとチノちゃんは、悠くんがいつまでも告白してくれないから怒ってるんだよー!」
「なんだと!?」
——悠の案もココアの案も違うのだが、悠は真面目にココアの発言を受け止める。
「なんと——!こうなったら明日にでも実行しなくては!」
「そうだよ!急がないと拗れたままになっちゃうかも!」
「ああ、だが少しだけ待ってくれ。ティッピーに明日の運勢を占ってもらってからだ」
「そうだね、うん、それがいいよ!ティッピーの占いはよく当たるし!」
悠は大慌てでバーにいるであろうティッピーを迎えにいく。
「タカヒロさん!少しだけティッピー借りますね!」
「え?ああ、構わないよ」
そしてティッピーを悠の部屋に連れ込む。
「どうしたんじゃ?」
「コーヒー占いだ!明日の運勢を占ってくれ!」
「いきなりじゃな——」
ティッピーは困惑しながらも、占いを始める。
「ふむ——悠の明日の運勢は——なんじゃこれは」
「どうした!?まさか最悪とか!?」
眉を顰めるティッピーに悠が震える。
「その逆じゃ!明日は恋愛運と対人運が最高潮の日になるだろう……」
「きたあああ!!!」
悠はティッピーをおいてココアの元へ向かう。
「なんじゃ、どうしたんじゃ!?」
ティッピーの困惑した声は誰にも届かない。
「どうしたの、悠くん!」
「ティッピーに占ってもらったんだけど、明日は恋愛運と対人運が最高だって!」
「そうなの!?すごーい!!じゃあ明日で決まりだね!」
「ああ!これはきっといける!」
悠はその勢いでチノの部屋に向かう。
「チノー!俺、明日お前に告白するからー!!」
「悠くん!それ言っちゃダメー!!」
「えっ!?こ、告白って——」
「お兄ちゃん——なんか今日テンションがおかしいよ?」
困惑するチノと冷めた里恵の声を聞いて、盛大にやらかしたことに気がつく。
「だって——あまりに嬉しくてつい——」
「サプライズの意味なくなっちゃうよー。チノちゃんも困ってたし」
「ああ……最悪だ……全てが終わった……」
「もー、しょうがないな〜。お姉ちゃんがなんとかしてあげるから落ち込まないで」
「不安でしかない……」
やたら頼もしいココアの発言が逆に不安になってくる。
「とにかく、今日はもう遅いから寝よう!」
「何を企んでるんだ……」
ココアの言う通りに、悠は自室に戻ってベッドに入る。
「あーもう最悪だ。時間を戻す魔法をかけてくれ……」
あのとき出会った魔法使いにそう呟いて、瞼を閉じた。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート