「——悠さん。私たちは付き合ってるんですよね」
「え?ああ、そう……だな?」
「なのにどうしてココアさんと仲良くするんですか」
「それは……ココアは普通に友達だし……」
「そんなこと言って、本当はココアさんのことが好きなんじゃないんですか」
「そんなことはないぞ」
「なら、証明してください」
「どうやって!?」
「態度で示せということです」
チノはそう言って体を近づけてくる。
「お、おい!なんだいきなり!?」
悠がチノと距離を取ると、チノの目のハイライトが消える。
「——もし、ココアさんがいなくなったら私に興味持ってくれますか?」
チノはそう言って机の引き出しからナイフを取り出す。
「うわああああ!!!」
悠が慌てて布団をめくって起き上がる。
「ど、どうしたんですか?」
「ゆ、夢か——」
「怖い夢でも見ましたか?」
「ああ……あと少しで犠牲者が出るところだった——って、え?」
隣から聞こえてくる声は間違いなくチノだ。
悠は先ほどの夢が現実なのではないかと青ざめる。
「な、なんでここに——?」
「悠さんが連れ込んだんじゃないんですか」
「え?」
悠の間抜けな声にチノが「はぁ……」とため息をつく。
「私にあれだけのことをしておいて、もう忘れたんですか?」
「どれだけのことだ!?待て、まさか俺寝てる間にとんでもないことを——」
さらに悠の顔が青ざめる。
「ココアさんに呼び出されたんです。悠さんが私に用があるってココアさんに伝言したんじゃないんですか?」
「そ、そんなこと言ったっけ……」
思い返してみると、ココアが『お姉ちゃんがなんとかしてあげるから』とか言っていた。
それがこれなのだろうか。
「あ、ああ!そういえばそんな気がするー」
「棒読みですよ」
「気のせいだ」
「そ、その……」
チノが何かモジモジした様子だ。
「わ、私に用って、その……さっきのことですか?」
——とくに用はないのだがココアと口裏を合わせなければ……。
「ち、違うぞ!あれはその……冗談というかなんというか!」
「——冗談なんですか」
「え、えっと……半分冗談!」
「やれやれです。——期待して損しました」
チノが呆れる。
「え?なんて?」
「なんでもありません!」
「ところで、さっき『あれだけのことしておいて』って言ってたけど、俺何かしたっけ?」
「私が部屋にきたとき——」
チノが先ほど何があったのか話し始める。
「悠さん、わ、私に用って——」
チノが恐る恐る悠の部屋に入る。
「ってあれ、寝ちゃったんですか?」
「————」
悠から返事はない。
チノが様子を確認しにベッドに近づくと、悠に腕を掴まれてベッドに引き込まれた。
「待って……ココアよりもお前のことが好きだぞ……」
「な、何言って——」
「だからそれ片付けて!?」
「どれですか。——はぁ……呆れました。離してください。私もう帰りますよ」
「チノ……そんないきなりキスしてくるなよ……」
「どんな夢を見てるんですか!?」
「そんないやらしい夢見たっけ!?」
「違うんですか?ものすごい寝言たくさん言ってましたよ」
「——もうこれからはガムテープで口塞いでから寝るわ」
悠が枕に顔を埋める。
チノが隣で寝ていた理由がわかったところで、悠は先ほどの補足をする。
「そ、それと——さっき言ってたことだけどさ」
「は、はい」
「明日お前にプロポーズするから、よろしく」
「改めて言わなくていいです!」
「えー?なんでー?」
「恥ずかしくないんですか?」
「さっきの夢みたいなことにならないように予防しておこうと思って」
「本当にどんな夢を見たんですか……」
チノの呆れた声が部屋に響く。
みなさん、もうOVAは見ましたか?私はこれから数日かけてリピートしまくろうと思ってます。
そのうちこの小説もOVAの内容をカバーしていきたいところですね。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート