「そんなに私と結婚したかったんですか?」
「軽口の叩き方が悠に似てきた!?」
チノの軽口にリゼがツッコミを入れる。
悠はチノの言葉を聞くと、「うん」と真顔で答える。
「なっ……!」
「自爆した!」
悠の返事を聞いて再び顔を真っ赤にするチノ。
「さ、さあ!今日も開店準備始めますよ!早く倉庫から荷物持ってきてください!」
「へいへい……」
チノは顔を隠して悠に仕事を割り振る。
最初に、倉庫から物を厨房へ運ぶのがいつもの流れだ。
「私も手伝うよ」
リゼはそう言って倉庫に足を踏み入れる。
「チノって、照れ隠しするとき、仕事割り振る癖があるよな〜」
「確かに……」
リゼの言う通りだ。考えてみれば先ほどもそうだった。
「さて、これから2人がどうなるか楽しみだな」
「リゼまでココアみたいなことを言うなよ?」
ニヤニヤとこちらを見てくるリゼに悠がため息をつく。
「リゼもココアに告白しないの?」
「な、なに!?な、な、なんだいきなり!!」
「動揺しすぎだ」
激しく動揺するリゼに、今度は悠がニヤニヤと笑いを浮かべる。
「なんで私がココアに——」
「本当は告白したいんじゃないのか?『カップルごっこ』の時とか、まんざらでもなさそうだったし」
「ち、ちが——別に私はココアに——!」
「私がどうかしたの?」
「うわあああああ!!!!」
背後からココアに声をかけられ、リゼは木箱の陰に隠れる。
「なんでもないぞ。どうかしたのか?」
「チノちゃんが……」
ココアが悠をホールに連れて行くと、カウンターにチノがうつ伏せになっていた。
「どうした!?」
「——ひまです」
店を見渡すと、客は誰一人といない。
「みんなでゲームして遊ぼう!」
「「仕事は!?」」
目をキラキラにしてそう言うココアに、チノと悠がハモる。
「リゼちゃんもやるよね?」
「あ、ああ……」
「やれやれ、昔のリゼだったら『仕事サボるなよ』って注意してたのに、すっかりココアに甘々になったもんだ」
悠がそう言うと、チノが「うんうん」とうなずく。
「気のせいだ。死にたくなかったらそれ以上は言わないことだな」
「脅迫された!」
悠を脅迫するリゼにツッコミを入れる。
「で、ゲームって何をするんだ?」
「考えてなかった」
「おい」
ゲームをやろうと言い出しておいて、考えてなかったとは——。
「本当にしょうがないココアさんです」
しばらくして、ココアが「そうだ!」と席を立ち上がる。
「お互いのどこが好きなのか言い合うゲームやろう!」
「どんなゲームだ!?」
明らかに今思いついたようなゲームだ。
ココアによると、くじ引きでペアを決めて、お互い相手の好きなところを1箇所ずつ言っていくというゲームらしい。
「さあ、くじを引いてペアを決めるよ!」
ココアの手からくじを引くと赤いラインが入っていた。
「赤だ」
「私と同じだー!」
「うわっ……」
「引かないでよー!」
ココアと当たってしまった。
ということは、自動的にチノとリゼがペアということになる。
「じゃあ、私からいうね!悠くんの好きなところは——年下なところ!」
「「「まさかの年齢!?」」」
ココアの発言に全員がハモる。
「ココアさんは年下なら誰でもいいんです」
「そうか……」
呆れるチノと少し落ち込んだ様子のリゼ。
「次は俺だな。ココアの好きなところ——騒がしい……いや賑やかなところだな!」
「一瞬悪口言いかけましたよね」
「気のせいだ」
横からチノがツッコミを入れてくるが、無視してゲームを続ける。
「次は私だな。チノの好きなところは、年下なのにしっかりしてるところかな」
「リゼさん——。私はリゼさんのたくましいところが好きです」
「リゼ……覚えてろよ……」
「いつの間にか恨みを買ってしまった!」
チノに「好き」と言われたリゼに嫉妬したのか、悠がリゼに対抗心を燃やした
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート