あらかじめご了承ください。
また、ここからしばらくOVAの内容である「cup of chino」回に入ります。
「はぁ……」
「どうしたの、悠くん」
告白騒動の翌日。リゼが買い出しに行っている間、ココアと悠は店番を任された。
悠がため息を吐くと、ココアが事情を尋ねてくる。
「——壁ドンするの忘れた」
「大丈夫!まだチャンスはあるよー」
「別に無理にしなくてもいいけど、なんか悔しい」
ふと、あの日、魔法使いが言っていた話を思い出す。
「——私が帰る前に、一つだけ。好きな人に想いを伝える方法を教えましょう!」
「想いを伝える——?」
「そう!一番気持ちが伝わる方法って、実は一つしかないの」
「それは——」
「直接言葉にすることだよ!」
「ハードルが高すぎる!」
「でも、直接『好き』って言ってもらえることは——相手にとっては、とっても嬉しいことなんだよ。余計なことは何も言わずに、ただ自分が今思ってることをそのまま、シンプルに伝えてみて」
「悠くん?」
「うわっ!」
意識を回想から現実に戻すと、目の前にココアの顔が大きく映る。
「近い」
「ごめんごめん、ぼんやりしてたけど、どうかした?」
「いいや、なんでもないよ」
ココアは頭の上に「?」を浮かべるが、悠は話題を変える。
「今日も平和だな〜」
「だね〜」
そんなことをつぶやきながら、のんびりとリゼの帰りを待つと、ラビットハウスの扉が大きな音を立てて開く。
「メディック!メディーック!!」
「「何事!?」」
マヤとメグがチノを抱えてラビットハウスに入ってくる。
「チノちゃん!?と、とりあえず水を!」
「どうした!?ま、まさか——」
悠の顔が青ざめる。
チノはゆっくりと目を開くと——。
「音楽会のソロパートに……選ばれてしまいました……」
「「えー!?」」
「音楽会って私たちも行っていいのー!?」
「大丈夫か!?人前で歌えるのか!?」
「おめでとー!!さすが私の妹ー!」
「自分で立候補したのか!?チノも成長したな〜!感無量!」
「落ち着いてください」
はしゃぐココアと悠にチノがなだめる。
「チノちゃん、アカペラのテストで選ばれたんだ〜!先生のお墨付きだよ〜!」
メグが説明するが、チノはガタガタと震えて——
「ですが……先生の前で歌うのと人前で歌うのは違います」
と答える。その様子を見てマヤが
「嫌なら断ることもできるんだよ?」
とフォローに入る。
チノはしばらく考えて——
「私、やってみます」
「チノー!!」
「チノちゃん!!」
「チノや……生きててよかったあぁ……」
「お前はもう死んでるだろ。騒ぐな、バレるだろ」
大泣きするティッピーに悠がツッコミを入れる。
「保護者の方が騒がしい!」
その後、買い出しから帰ってきたリゼに事情を説明すると、リゼも大騒ぎ。
「チノ——大丈夫なのか!?」
「大丈夫です」
「大丈夫じゃないのはお前の方だぞ、リゼ」
先ほどからチノ以上に震えているリゼに悠が言う。
「悠さん、リゼさん。特訓お願いできますか」
「よし、選べ!」
チノの発言を聞いて、リゼがノートに2種類の練習メニューを書く。
「よちよちうさぎコース」——ランニングと発声練習のみの簡単なコースだ。
「てくてくうさぎコース」——ランニングと発声練習に加え、うさぎ跳びや各種筋トレ、教官の家で潜入訓練が追加された厳しいコースだ。
「ん?教官の家で潜入訓練は関係なくないか?」
悠がコース内容に指摘するが、チノは
「てくてくうさぎコースで」
と答えた。
「「厳しめの選んだ!?」」
マヤとメグが驚く。
「ココアさん——すみませんが、しばらくの間お店をお願いします」
「そうだね——3人がお店を開けるのは寂しいけど、今チノちゃんは頑張り時だもんね——」
と答え、マヤとメグと
「喫茶店はコマメ隊に任せて!」
と決めポーズをとる。
「「「不安しかない……」」」
チノ、リゼ、悠の3人が口を揃えてそう言った。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート